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    ほなや

    腐ってる成人。何とか生きてる。気ままにダラダラしたりゲームしたり。
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    ほなや

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    FCゲーム『スiクiウiェiアiのiトiムi・ソiーiヤ』ディック×トムの5作目という名の短文供養物。
    内容としては一応冒険の途中での休憩的な感じ。
    ※キャラ捏造。
    タイトルは診断メーカーから。

    #腐向け
    Rot
    #BL小説
    blNovel

    『大切にもさせてくれないの?』薄暗い廊下を歩き、ドアの隙間から一筋の光が漏れているのを見てディックは短い溜息を付く。足音を立てずドアに近付きノブを掴みガチャリと音を立てて回した。
    ドアを開けると、ベッドに腰掛け傍らの木材テーブルに置かれたランタンの光を頼りに慣れた手つきで二の腕に包帯を巻くトムの姿があった。
    トムはぴたりと手を止め、顔を上げて此方に視線を向けた。その目はまるで悪戯がばれて怯えながら叱られるのを待つ子供のようだった。
    そんなトムにお構い無しに大股で近付き、拳1つ分の距離にまで来て無言で見下ろす。
    頭から爪先まですっぽりとディックの影に覆われトムは恐る恐る顔を上げた。
    見下ろしたまま1つも表情を変えないディックに不安を抱えながら顔色を伺うように覗き込む。だがそれでも表情を読み取れず益々不安を加速させるだけだった。
    互いに言葉を発しないまましばらくすると、ディックがやや長い溜息を吐いた。それに身体を震わせるトムの隣に腰を降ろし、横目で見ながら手を差し出し言った。

    「貸して」

    発せられた言葉にトムは目をぱちくりさせ、ディックと差し出された手を交互に見る。
    その仕草に少し呆れながら、言葉を1つ足した。

    「包帯、貸して」

    それを聞いて、漸く理解したのか手に持っていた包帯を見やる。
    トムが行動を起こすよりも早く、ディックはひったくるように包帯を取った。

    「ちょ、」
    「腕広げて」

    有無を言わせない声にトムは僅かに身体を震わせ、やがて大人しく腕を一文字に広げた。
    従順になったトムを見て、ディックは包帯を傷だらけの身体に巻き付けていった。
    予め塗っておいたのだろう、塗り薬特有の匂いが鼻に付く。眉を顰めながら、しかし言葉を発することなく黙々と右腕、左腕、そして腹筋に包帯を巻いていった。その間はトムも何も言わず、聞こえてくるのは包帯を巻き付ける擦れ音と微かに漏れる息だけだった。



    粗方包帯を巻き終え、鋏で包帯を切り残りを救急箱にしまっていく。
    パチンと箱の錠を閉めて傍らのタンスの上に置くと、振り返り身体に巻かれた包帯を見るトムを見つめた。
    此方の視線に気付いたトムは、しばらく目線を彷徨わせていたがやがて諦めたかのようにそっとディックを見た。
    一言も言葉を発さず、部屋に入ってきた時と同じく表情を変えないまま瞳を覗き込むかのようにじっと見つめるディックに戸惑いと不安が増していく。だがその目から逸らすことが出来ず-まるで逸らすことを許さないとでも言うように-身動きが取れなかった。

    「トム」

    沈黙を破るかように、ディックが言葉を発した。右の手の平をシーツの上に置き、上半身だけをトムの方に傾け、にじり寄る。その行動にトムは目を見開き後ずさりしようとするが、逃がすまいとディックは左手を伸ばしトムの右腕を-怪我に響かないようそっと-掴んだ。

    「前に言ったよね?決して無茶をするなって。どうしても避けられないなら僕を頼れって」
    「ディック…」
    「何回言えば、君は分かってくれるの?」

    段々と語尾が弱々しくなり、ディックは顔を俯かせ額をトムの首筋に乗せ、両肩をそっと掴んだ。

    「君を、守らせてよ…」

    とても小さな呟きで、しかし悲痛にも似た叫びのような声が部屋にこだました。
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    DONEうちの子(侍)×うちの子(詩人)のBLです。すけべにいたりそうな雰囲気です。キャラ設定はこちらをご覧ください→https://poipiku.com/8793653/9349731.html
    雨とセンチメンタル 雨は時々、自分を感傷的にさせる。黒衣森は雨が降っていることが多く、必然的に雨の日には嫌な思い出が付きまとう。
     ここラベンダーベッドも例に漏れず雨が多く、まさに小雨が降り出したところであった。
    「少し夜風にあたってこようかな」
    ユリウスはエールの注がれたジョッキをぐいと飲み干して席を立つ。玄関扉を押すと微かに聞こえる雨音。
    「一服したら戻るよ」
    ひらひらと手を振って、扉を閉めた。玄関ポーチで感じる夜の風は、酒を飲んで少し火照った体に心地良い。ふうと息を吐いて煙草に火を点けた。
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     口にくわえた煙草を吸い、細くゆっくりと紫煙を吐き出す。ユリウスは普段であれば煙草を吸わないが、時々こうして感傷に浸る際に1人で嗜む。冒険稼業の合間に各地で集めた煙草をひとつひとつケースに収めて持ち歩いている。今日のは林檎の甘酸っぱいフレーバーだと店員から聞いていた。林檎の甘い香りと爽やかな酸味が口内に残る。
    2805

    嗟弓@ A29393221

    DONEアテンション
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    他サイトに掲載済み
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    1〜
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