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    mahiruBBB

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    ほりぃさん(@57Dholly)、いはしさん(@sardine57817)のリレー小説バトンを僭越ながら頂きまして…これで良かったのか?!

    #五七
    Gonana

    誰かが、優しく己の髪に触れている。壊れものを扱うかのように細やかな動きをみせる指先は、しばらくするとそのまま降り、頬まで来るとむに、と薄い肉を摘んだ。
    「起きてるんでしょ、七海」
    寝たふりなんて可愛いね。そう言いながらずっと弄られている頬が痛い。まだ惰眠を貪っていたかったのだが、この我儘な恋人は1人でのんびり目覚めを待つなんて芸当は出来ないようだ。
    「…止めてください、痛いです」
    「あ、起きた」
    「起きたんじゃなくて、起こされたんです」
    「えぇ〜どっちでも良くない?」
    ジトッとした目で見つめるも、『すっきりしました‼︎」と顔にかいてあるご機嫌野郎は全く意に介さないようだ。何回繋がったのか途中から覚えていないが、とりあえずズキズキと痛む腰が昨晩の激しさを物語っている。床に落ちているぐしゃぐしゃのリネン類は見なかったことにして、五条さんが手渡してくれたミネラルウォーターを煽った。
    「ねえ、ご飯とシャワー、どっちにする?」
    それとも僕、かな?なんて寝惚けたことを曰う五条さんにキャップを閉めたペットボトルを投げつけるが、直前でボトリと上質なカーペットの上に落ちた。クソッ。
    「えっ今舌打ちしたよね⁉︎なんで‼︎えっななみぃ〜ごめんって」
    「何で怒っているのか分かっていないのにとりあえず謝るのはやめて下さい」
    まるで子どもを叱るかのような台詞を吐くと、しゅん…と白銀の髪がショボくれている。まったく、この人は。
    「…仕様がないですね。昨夜のことは、私にも非がありますから」
    そう言うと、ガバッと勢いよく顔を上げた2m近い大男がガシィッと抱きついてきた。痛い。
    「だよね〜?七海があんなに焦らしてきたうえにエッッロくてさあ、もう僕鼻血出るかと思った」
    たまにはアリかもね〜!なんて一瞬で立ち直っている五条さんの後頭部に手刀を決め、しゃがみ込んで呻く塊を一瞥するとシャワールームへと向かった。




    流石に懲りたのか、シャワー中に乱入してくることはなく。さっぱりして戻ってきたら、胃袋を刺激する香ばしい香りが部屋を満たしていた。
    「「いただきます」」
    2人並んで、あたたかな食事をいただく。当たり前のようでなかなか難しいことだと分かっているから、他愛もない話をしながらゆったりとした時間を楽しんだ。
    「あ、そいや七海。あれ買ってきてくれた?」
    「ええ、勿論。他の方に配る分もありますので、午後一緒に高専へ向かおうと思っています」
    「やったー!美味しいよね、えっ生、生だよね?」
    「変な言い方しないで下さい。ええ、生もみじですので早めに召し上がってくださいね」
    「えーっ一緒に食べようよ。今晩行くからさ、待ってて。僕、魚が食べたいなあ七海が煮てくれるやつ。ね、いいでしょ?」
    「…はあ、分かりました。その前に働きましょうね」
    労働はクソだが、ご褒美が待っているのなら。頑張りましょうか。
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    「起きてるんでしょ、七海」
    寝たふりなんて可愛いね。そう言いながらずっと弄られている頬が痛い。まだ惰眠を貪っていたかったのだが、この我儘な恋人は1人でのんびり目覚めを待つなんて芸当は出来ないようだ。
    「…止めてください、痛いです」
    「あ、起きた」
    「起きたんじゃなくて、起こされたんです」
    「えぇ〜どっちでも良くない?」
    ジトッとした目で見つめるも、『すっきりしました‼︎」と顔にかいてあるご機嫌野郎は全く意に介さないようだ。何回繋がったのか途中から覚えていないが、とりあえずズキズキと痛む腰が昨晩の激しさを物語っている。床に落ちているぐしゃぐしゃのリネン類は見なかったことにして、五条さんが手渡してくれたミネラルウォーターを煽った。
    「ねえ、ご飯とシャワー、どっちにする?」
    それとも僕、かな?なんて寝惚けたことを曰う五条さんにキャップを閉めたペットボトルを投げつけるが、直前でボトリと上質なカーペットの上に落ちた。クソッ。
    「えっ今舌打ちしたよ 1194

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