〔36〕スパンダム受け・ドフスパまとめ【2022年9月28日~9月30日】スパンダム受け・ドフスパまとめ【2022年9月28日〜9月30日】
ドフスパ・ ルチスパ・モブスパ
表記無くてもルチスパが混ざっている事があります
裏雰囲気要素有り
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2022年9月28日
CP9〜CP-0
スパンダムがアレだったら⋯⋯
カプ無し
もしかしたらほんのりルチスパかもしれない⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
「親父、いや、スパンダイン、引き際だ。おれはうちに帰る」
「⋯⋯かしこまりました」
包帯でぐるぐる巻き、元部下からも殺戮予告を受けた。
もうこんなところで養生していられない状況だと判断した。
スパンダムはスパンダインに家に帰ると言った。
スパンダインは父親としての人生を演じていた政府の役人だった。
スパンダムとは、スパンダインの名に合わせて使用していた偽りの名前だった。
ただ政府の高官として指令を下し人間たちで遊んでみたかった。
ただ近付き過ぎた。
危ない人間に近付き過ぎて怪我をした。
バスターコールという玩具の取り扱いを誤って怪我をした。
殺戮兵器という最高の玩具の取り扱いを誤って今度は命を失いそうだ。
だから、もう、うちに帰る事にした。
うちは安全なのだ
誰もかれもが護ってくれる
スパンダインが帰り支度の手続きを整えている内に殺戮兵器はやって来た。
「お久し振りです、元上官」
「ひとつ聞きたい。おまえには今も、政府への忠誠心があるのかどうかを」
「おれは政府の意思に背く事はありません」
「それを聞いて安心した」
「政府がまだあなたを守るとお思いで?」
「おまえにおれは殺せない」
「戯言を」
「ロブ・ルッチ、これを見ろ。これが本当のおれだ。おまえはおれを殺さない。殺そうと思う意思すら罪になる」
スパンダインが衛兵を連れて病室に戻って来た。
三角頭の鎧の衛兵だ
天竜人を護る為の衛兵だ
天竜人の証明チップを持つ男をキャスター付きのベッドに移してこれから聖地マリージョアへ御帰還するのだ
「元長官は元気じゃったか?」
「連れてないって事はやっちまったのか?」
「(ルッチの事じゃから)CP-0に一緒に連れて行くと思ってたがのぉ」
口を慎め
スパンダインには息子など存在していなかった
また近々お目にかかる事になるだろう
おまえたち気を引き締めろ、次は守り抜け
「それって⋯⋯」
「天竜人の証明チップを所持していた。という意味だ」
備考
「ねぇ、だんな、やっぱ、あそこに居ても暇なんで着いてっても良いですよねぇ?」
↑こうなると立場上位で仮名スパンダムがロブ・ルッチのそばに居る事が出来る
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2022年9月29日
CP-0
スパンダムがアレだったら⋯⋯
の続き
更にドフラミンゴがアレのままだったら⋯⋯
ルチスパ・ドフスパ
天竜人の照明チップを所持していた、政府役人のスパンダインに【父親のスパンダイン】を長く演じさせて来た男は、聖地マリージョアに御帰還した。
「下々民の暮らしはどうだったよ?」
「まぁ、ぼちぼち、土産にこれを貰って来た。悪魔の実を食べた剣、象剣だ。政府の所有物だったが、愛着が湧いてな、今更手放す気にはなれなかったからおれの物にしてやった」
「フッフッフッ、ぼちぼちの割には大怪我してるじゃねぇーか」
「おまえも裏で色々やってただろう?おれは政府に居たからな、情報は入って来るんだよ」
聖地マリージョアに戻った男の元に、早速足を運んで来たのは図体の大きな男だった。
ドンキホーテ・ドフラミンゴ
身長3メートルを越えるその男は天竜人が定められたかのように身に付けている白い衣では無く、自分の好む衣を身に付けていた。
この二人の共通点はと言えば、天竜人という事と、下々民の元で仮の地位を得て政治を動かしていた事と、同じ年に生まれた幼馴染という事である
同い年で昔からの知り合い、友人、悪友だった。
ドンキホーテ・ドフラミンゴの家系は天竜人の中では風変わりだった。神と崇められる自分達の事を人間だと卑下していた。天竜人の視点で考えて、まともな思考をしていたのはドフラミンゴだけだった。
ドフラミンゴの家族は天竜人の地位を捨て下界に降りた。ドフラミンゴは聖地マリージョアに残った。人間になるなど有り得ない。何より、天竜人でなくなってしまえば友と対等でいられなくなる
「此処に居るのは暇だ。飽きた。おれ、おまえの親父たちみたいな下々民体験してみようかな。でも貧乏人も平民も嫌だからなぁ、なんか、政府の偉い奴の息子って設定で、政治を動かすみたいな奴やってみようかな。あ、アレだ、偶に来るだろサイファーポールって奴ら、アレにしよう。政府の高官から親父役を選んで、おれはサイファーポールのトップになるんだ。そんで命令しまくる」
「おれが暇になっちまうじゃねぇーかよ」
「おまえも何かやれよ。下々民で遊ぶのはおまえの方が得意だろう?」
政府高官のスパンダインを父親役に選び、スパンダインの裏工作で世界政府直下暗躍諜報機関サイファーポールの諜報部員になり、直ぐに主管になり、スパンダインのCP9長官の席を明け渡すように、スパンダインの息子を名乗る男がCP9司令長官の席に就いた。
親の七光りだのコネだの力不足だの陰口を叩かれる度にスパンダインは肝を冷やしていた。
スパンダインは何でも望みを叶えて来た。それは他人の目から見れば愛息子を愛し過ぎる親バカに見えていた。
望み通りサイファーポールの高官になり何でも自由にして来た。五老星にも要望を通させた。
CP9司令長官前のCP5主管の頃に顔を負傷して現場から戻って来た事があった。スパンダインは自分は処刑されるだろうと覚悟を決めたりしたものだった。だが、処刑はされなかった。当人が、天竜人の権力を使わず、自分の今ある手持ちの権力で復讐する事に闘志を燃やしていたので
長年父親役をさせたスパンダインへの恩恵に、スパンダインが追っていた悪人を捕まえてやろうと実力トップの部下を動かした。
それがきっかけで再び大怪我を負う事になり、実力トップの元部下から命まで狙われたので、人間ごっこは辞めて神に戻る事にした。
そして聖地マリージョアに御帰還して、大怪我を負った状態で友との再会を果たした。
「知ってるか?CP-0におまえのところに居たロブ・ルッチが入ったらしい」
「おれにはもう関係ねぇーよ」
「フッフッフッ、そうだな、おまえを守るのはこのおれだ」
「おまえ強いのか?」
「天竜人の中なら最強だ。イージスゼロの守りなんて必要無い程にはな」
「おれのファンクも中々やるんだぜ?ファンクってのは象剣の名前で、ファンクフリードっていうんだ。おれが名付けた」
「フッフッフッ、嫉妬しちまうじゃねぇかよ」
「ファンクに嫉妬してたら、おれとは一緒にいられないぞ。おれはファンクが一番だからな」
ドフラミンゴは毎日見舞いに来ては長話をしていった。
世界最高峰の治療を受け、顔の腫れも引き、折れた背骨も完治した。
「ずっとベッドに縛り付けられて暇だったぜ」
怪我も完治し、やっと外に出られた。
不注意で怪我に見舞われやすいが、その分丈夫で治りも早かった。
聖地マリージョアの庭をファンクフリードを象の姿にして連れて歩く
天竜人のペットが付けられているような、爆破装置付きの首輪なんかは勿論付けてはいない
象剣を象の姿にしている時には、他の天竜人に目を付けられないよう、自分のものだとわかるように常に隣に寄り添っていた。
譲って欲しいなどと言われても、交換を持ちかけられても絶対に手放しはしない
ドフラミンゴと同じように自分の好む衣を着て懐かしい郷土を散策した。
途中でドフラミンゴと合流し、下界の情報を面白おかしく交換し合う
「なぁ、天竜人って顔見たら知能分かるよな」
「おい、言うなよ。笑っちまうじゃねぇーかよ。フッフッフッ、下々民も大概そうだっただろ」
「そう言えばそうだったな。おれの周りには居なかったけどな」
象を連れた元上官の姿を見たCP-0諜報員
天竜人のドンキホーテ・ドフラミンゴと対等に話しているのを見て、本当に元上官は天竜人だったのだと改めて知る事になった。
思い返してみれば言動・思考全てが天竜人らしかったかもしれない
聖地マリージョアに戻り天竜人の生活に戻り、天上金で働きもせずに遊んで暮らす。
その毎日に飽きが来た。
「暇だ」
「下に遊びに行くか?」
「遊ぶのにも飽きた」
天竜人を守る為に聖地マリージョアに呼び出されているCP-0、元部下たちの姿はよく見かけていた。
今は関わる事もなく、会話をする事も接触をする事もなかった。
自称CP-0の守りは必要無いと言って退けたドフラミンゴは悪魔の実を食べ、言葉通りの実力者だったのでCP-0の世話になった事はなかった。
「おれもCP-0に入れてくれ」
突然の接触
断る権利は無い
「本気かよ?天竜人が天竜人を守ってどうするんだよ?」
「天竜人の護衛以外の時に混ぜて貰う」
「また大怪我するぞ?」
「今度は絶対護ってくれるだろう?」
「⋯⋯必ず護ります」
「服を調達しないとな」
「やっと帰って来たと思ったらもう行っちまうのかよ、連れねぇーなぁ」
「ベースが此処なんだからすぐに会えるだろ」
「護衛はしないって言ってたじゃねぇーか?」
「此処にはおれとして戻って来るんだよ」
「フッフッフッ、なら頻繁に会える訳だな。よし、服を調達しに行こう。おれと揃いのコートを買ってやる」
全体的にアレだと目立つので首回りがふわふわしたコートを購入した。
白を基調にした服と言いながらもベストもシャツもベルトもグローブも靴も白くはない
白くなさ過ぎてドフラミンゴは笑っていた。
「気をつけて行ってこいよ」
友に見送られる
天上金の徴収の為に船旅をする
またスパンダインの息子のスパンダムという役を演じる
ドフラミンゴが指を動かしスパンダムの身体に糸を巻き付け操り「フッフッフッ、旦那様への行って来ますのベーゼだ」頰に唇を当てさせた。
スパンダムは今に始まった事ではないというようにドフラミンゴの顔を手で押し退ける程度だった。
「またな、友よ」
聖地マリージョアを出た。
また人間のふりをするのだ
「CP-0諜報員、今度は部下になっちまったな。適度に軽口で良いからな。あ、今からだ、今からスタートな」
天竜人の護衛、危険な戦闘区域以外の任務先では、スパンダムはCP-0総監ロブ・ルッチの後を着いて回った。
着いて回ったと言うよりも、必ず守る為にロブ・ルッチが行く先々を連れて回り、直々にそばで護っていた。
とある任務で革命軍の妨害を受けた時にロブ・ルッチが「目障りな奴らだ。お前の様にな」と軽く口にした。
「それ言い過ぎぃ〜アッハッハッハッハ」とスパンダムから返って来てCP-0全体に緊張が走ったりしていた。
「ねぇ、だんな」
名前を呼び捨てする訳にはいかないらしくスパンダムはロブ・ルッチに対して、こんな呼び方をし始めた。
聖地マリージョアに無事に帰し、自称旦那様のドンキホーテ・ドフラミンゴにでも聞かれたらロブ・ルッチがどんな目に遭わされるかと心配にはなる
備考
天竜人のスパンダムには名前が使えないのでちょっと不便
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2022年9月29日
ドフスパ
裏雰囲気要素有り
天竜人の護衛の任務に就いたスパンダイン
職業安定所などと称した奴隷市場に新しい奴隷を買いに来る天竜人の護衛をするのだ
スパンダインは職業安定所の近くにある遊園地でスパンダムを遊ばせていた。
護衛を雇い付けている
スパンダインから金銭を渡され、望む物は何でも買い与え、何でも遊ばせてやるよう言付かっていたスパンダムの護衛はスパンダムが欲しがった物を購入し、手荷物を増やしながら遊園地の中を移動し、乗り物を制覇して行った。
まだ5歳ほどの子供だったので身長が足りずに乗れない乗り物もあり駄々を捏ねられたりもした。
一目で良い所の子供だと分かるので誘拐されたりしないように目を光らせていた。
「父様に会いたい。いつお仕事終わるかな?お仕事終わったら一緒に遊園地で遊んで貰えるかな?」
不遜な態度を取ると思えば子供らしくなったり、特に父親のスパンダインの話になると甘えたの子供になる
スパンダムは父親の事が大好きなのだ
父親のスパンダインが仕事をしている場所が職業安定所である事は知っていた。
そして、その近くには近付かないように言い聞かされていた。
スパンダムは父親の言う事をちゃんと守っていた。
「コイツを奴隷にするえ」
「この子供は商品ではありません。加盟国の子供で、奴隷として売られているのでは無いのです」
「それなら妻にするえ。そうすればおれの物に出来るだろう」
「第一夫人にされるのですね。直ぐ手続きを済ませて来ます」
奴隷を買いに来た天竜人の子供が、自分の欲しい奴隷が居なかったのか遊園地に遊びに来ていてスパンダムを目に留めた。
周りと比べて少し浮いていた。
小綺麗な服を着ていて、護衛を連れていて、目と鼻周りが黒くてまるでパンダのようで目を引いた。
スパンダムは護衛に促されて天竜人に遭遇した時の対応として膝をついて平伏せていた。
「天竜人様は何を言われているの?」
「⋯⋯⋯⋯」
スパンダムは天竜人の連れたとんがり頭の鎧を着た衛兵に立つよう促され、起爆装置付きの首輪をされた事で現状を把握した。
「⋯⋯奴隷にされたの⋯⋯」
小さく呟いた。
もう父親には会えなくなる
聖地マリージョアに行って奴隷として働かされて直ぐに死んでしまう
「⋯⋯⋯⋯お父様に、ごめんなさいと伝えて⋯⋯」
護衛に向けて残した言葉を最後にスパンダムは連れて行かれた。
「奴隷じゃなくて妻だ。第一夫人だ」
首輪を付けられて鎖で引かれ、奴隷との違いがスパンダムには理解出来なかった。
しかし、容易に言葉を口にしてはいけない相手だとも父親に教えられて知っていた。
遊園地があるから着いて行きたいと言わなければ、父親を悲しませる事もなかったのに⋯⋯とスパンダムは懺悔していた。
妻という事はぼくの事が好きって事?
ぼくは男の子だよ?
どうしてぼくを妻にしたの?
妻のぼくは何をすれば良いの?
聞きたい事は沢山あるけれど全ての言葉を口に出来なかった。
他の天竜人の妻のように下を向いて歩けば良いのか分からなかった。
奴隷にされた後の事なんて教わってはいないから
「奴隷市場で買われた天竜人の妻がどんな事をされるかおれも知らねぇーが後で探ってやる。おい、顔を上げろ。おまえの顔を気に入ったんだ」
顔が気に入った。
それは顔が好きという事?
お父様のようにぼくの顔を好きって事?
そう思いながら顔を上げた。
スパンダムの夫になる天竜人は髪は金色でサングラスをかけていた。
天竜人がいつも着用している、下々民と同じ空気を吸わない為の防護服の様な服を着ていた。
名前はドンキホーテ・ドフラミンゴと言う
スパンダムは天竜人に連れて行かれ、その報告を受けたスパンダインは嘆いた。
「ついてこい」
「はい⋯⋯ぁ、しゃべっちゃった」
スパンダムは天竜人に口を利いてしまったので慌てて手で口を覆った。
「生意気な口を利かなければ少しは話しても構わないえ」
ドフラミンゴは妻を連れて家族の元に戻った時、新しい奴隷を購入して来た両親に流石に驚かれていた。
しかも性別が男であったから特にだ
「非加盟国の子供ではないから奴隷には出来ないと言われたから、妻として手に入れたえ。奴隷ではなくて妻だから金は掛からなかったえ」
奴隷に出来ないから妻にしただけだったと今回は理解出来たスパンダム
悲しい気持ちになった。
聖地マリージョアに戻り、真夜中に、妻を購入したての天竜人の元に行き、何をしているのか覗いた。
そこでは天竜人の男が妻という肩書きながらも奴隷のような扱いの女とまぐわっていた。
スパンダムには何をしているのかは理解出来なかったが、声音からは子供が触れてはいけない大人のいやらしい事だと判断出来た。
後退るスパンダムの腕を掴み引き寄せ、頭を抑え「しっかり見ておくんだえ。おまえとおれがする事だ」まぐわう姿を見せ付けた。
「もっと詳しく知るにはどうしたらいいえ」
大人の天竜人の部屋から戻る途中で呟くドフラミンゴ
スパンダムは解らない事は全て父親に尋ねて教えて貰い、本を見ながらも教えて貰ったりしたが、その事を口にしても良いのかわからなかった。
「おまえに聞いているんだえ」
「書物で調べれば良いと思います」
ドフラミンゴはその足で天竜人の城の中に在る書庫に行き、身体の仕組みについて書かれている本を調べた。
スパンダムも一緒に探し、先に見付けた。
子供向けに描かれた子供の作り方の本だ
ドフラミンゴが本を捲り、スパンダムは知らなかった知識を得た。
ドフラミンゴは自分の寝室にスパンダムを連れて戻り、本の中の事を実行した。
ドフラミンゴの両親が、天竜人の権利を捨てた時、スパンダムも一緒に地上に降りて来た。
起爆装置付きの首輪はドフラミンゴの両親に外されていた。
スパンダムを元の家に送り届ける様手配しようとしたがドフラミンゴが嫌がり、スパンダムも一緒に居ると言ったので父親の元には帰らなかった。
ドフラミンゴは天竜人としての暮らしを失ったがスパンダムだけは手元に残った。
以前と同じ様にスパンダムを扱った。
幼いが性交を覚えた子供は地上に降りても変わらずに関係を続けた。
元天竜人は下々民・人間の憎悪の的だった。
子供ながらに追われて逃げてスパンダムはドフラミンゴと逸れた後も追われ続けて袋小路に追い込まれて、剣や銃、棒や箒、何でも手に持ち追い掛けて来た大人に追い付かれた。
スパンダムは縮こまって怯えて泣いた。
襟首を掴まれ持ち上げられ皆の目に晒された。
殺気立って追い掛けて来た人間は静かになった。
首に数年付けられた首輪の痕がくっきりと残っていたからだ
天竜人の地位を失くしてもまだ奴隷にしていた子供を連れ回していると知れた。
怯えていたスパンダムは保護された。
人間はスパンダムを元天竜人から助け出し保護したという感覚でスパンダムを親元に帰した。
政府に連絡を入れると直ぐに父親が迎えに来た。
スパンダインはスパンダムをメンタルケアの為に病院に入れた。
そしてここ数年間与えられなかった愛情を注ぎ、元よりもスパンダムに対して甘くなった。
何でも叶えて来た事を、どんな無理な事でも叶えてやる様になった。
スパンダムも長く会えなかった父親との再会は嬉しかった。
ドフラミンゴの元に残るとは言ったが、父親に対する愛情を失った訳ではない
大好きな父親が、自分を大好きなままでいてくれて嬉しかった。
スパンダムは同年代の歳の子供に追い付くように勉学に励んだ
世間一般の常識も覚えていった。
世界情勢も把握しようと父親から学んだ
以前と同じく、父親と同じ職に就きたいと思いそれを父親に話した。
スパンダインは愛息子が政府役人になれるようにスパンダムが子供の頃からコネを作っていった。
グアンハオの戦闘員のような武力は無いが知力を付けていった。
そして世界政府直下暗躍諜報機関サイファーポールに就職した。
始めは下っ端の諜報部員だったが、コネと父親の力で出世していった。
周りにはよく思われなかったが⋯⋯
コネを作る中に、グアンハオへの視察も行っていた。
政府高官のスパンダインが息子を連れてグアンハオを視察し、目星い訓練生と触れ合わせた。
その中には後のCP9諜報部員のロブ・ルッチとジャブラも居た。
此処は政府の所有する訓練施設だが、言わば親の居ない子供を集め強い殺戮兵器に育てようとしている、政府の奴隷のような子供たちだとスパンダムは感じた。
奴隷が何をされると嬉しいか、奴隷が何をして貰えると嬉しいか、スパンダムは知っていた。
スパンダムにとって自分を支配した存在だったが、ドフラミンゴの存在は嬉しかった。
唯一愛情を注いでくれた存在だったから
他の奴隷のような妻たちとスパンダムは置かれている心情が違った。
ドフラミンゴはスパンダムを奴隷としても、妻として、友としてそばにずっと置いてくれた。
直ぐに買い換えられる奴隷の妻たちとは立場が違った。
ちゃんと愛情を与えられた自覚があった。
スパンダムは目星い子供に愛情のある言葉をかけた。
愛情のある触れ合いをした。
それは何も性的とか恋愛とかそういうのではなく、家族のような愛情を与えた。
「おれの事、10歳離れた兄貴だと思っていいんだぞ?」「11です」
「おれの事、5歳離れた兄貴だと思っていいんだぞ?」「4歳差だ狼牙、それに兄貴って面かよ」
父親のスパンダインの後を継いでCP9長官基CP9司令長官に成った時にその保険は適用された。
ジャブラは比較的にスパンダムの言う事を聞き、ロブ・ルッチは指令はきちんと熟すし、勤務時間外の時でも自主的にスパンダムの身を護っていた。
「海軍本部に行く用事があるんだが、誰か護衛として着いて来てくれ」
任務が無い時には長官の護衛役を決まってロブ・ルッチが自薦するのでもう誰も話し合いを持たなかった。
勿論今回もロブ・ルッチが長官の護衛をする
昔は護衛が居ても護られなかったが、ロブ・ルッチならば頼りになる
まぁ、流石に天竜人相手では誰も守り切れはしないだろうが⋯⋯
正義の門をくぐり、タライ海流に乗り海軍本部に到着する
ちょうどその日は海軍本部に王下七武海が招集されていた。
知っていればスパンダムは日を改めたかもしれない
わからないが⋯⋯
「ドフィ」
「フッフッフッ、やっと会えたな。おれの元から居なくなって心配したんだぜ?直ぐに親の元に帰っただけだとわかって安心したが、おれは悲しかったぜ?お前の戸籍どうなってる。おれの戸籍にはまだお前の名前が残っている」
王下七武海のドンキホーテ・ドフラミンゴと世界政府直下暗躍諜報機関サイファーポールの長官がただならぬ関係だという事は政府の一部の者しか知らない、伏せられた情報だった。
ドフラミンゴはスパンダムとの再会を喜び腕に抱いた。
1メートルも身長差があるのでドフラミンゴが屈んでスパンダムを抱き締めている
スパンダムは戸惑いながらドフラミンゴの背に手を回して手をとんとん動かし、子供にするような抱擁をした。
「連れないじゃねぇーかよ。そいつに乗り換えたのか?」
「⋯⋯あまり情報漏洩されては困ります」
「おれとの関係や密事は秘密って事か?」
ドフラミンゴがフッフッフッと笑い、ロブ・ルッチはそのやり取りに額に青筋を立てていた。
「政府に捨てられたらおれのところに戻ってこい。お前の肩書きは今もおれの第一夫人、第一王妃だ」
「おれは政府の人間だ。海賊とは一緒に居ない」
「連れない事言うなよ。あのあと全員死んだ。おれに残った本物の家族はお前だけなんだからよぉ」
ドフラミンゴの耳元に口を寄せスパンダムはひそひそと囁いた。
「ドフィ、こんなおれでも愛してくれてありがとう。あの頃はお前の存在が心強かった。お前に愛されている間は殺されないって自信が持てた。あの頃はおれもお前の事を好きになっていた。でもな、もうおれにはお前と一緒にいる必要が無くなった。おれは政府の人間だ。おまえが海賊でいる限り一緒にはいられない」
「おれはお前を玩具にはしたくないんだ。自分の意思でおれのモノになれ」
指を動かし離れて行くスパンダムを引き寄せるが、スパンダムは抗うように身体を離す。
服が切れ身体から血が出て来ても動きを止めないスパンダムにドフラミンゴの方が折れて身体に巻き付けた糸を解いた。
「長官、先程のはいったい」
「気にするな」
「長官」
「ルッチ、詮索するな。これは政府の機密事項に触れる事だ」
「了解しました」
ロブ・ルッチはスパンダムとドンキホーテ・ドフラミンゴのただならぬ関係の真相をスパンダムの口からきちんと説明して欲しかった。
しかし、それが政府の機密事項に触れる事なら、もうこの件を蒸し返す事は許されないのだと、政府の意思を何よりも尊重するロブ・ルッチは知りたい気持ちに封をした。
後に、ドンキホーテ・ドフラミンゴが元天竜人だと、ロブ・ルッチやカクなど一部のCP-0諜報員に情報が開示された。
その昔、スパンダムがドンキホーテ・ドフラミンゴの元に居たと言う事は、つまり、スパンダムがドンキホーテ・ドフラミンゴの奴隷であった過去が在るという事、ロブ・ルッチの中で封をしていた疑問の答えが出た。
「おまえはあいつの奴隷だったのか?」
「⋯⋯⋯⋯違う、おれは奴隷じゃない。ちゃんと愛された妻だった。ちゃんと愛されてた。奴隷じゃない。奴隷じゃないんだ。誰にも言わないでくれ⋯⋯。元奴隷だなんて知られたら、生きていけない」
「なんじゃ、怪我でもしたのか?」
ぐったりとしたスパンダムを小脇に抱えて運ぶロブ・ルッチと合流したカクは尋ねた。
別段それほど答えを知りたいわけでもないが⋯⋯
スパンダムはロブ・ルッチに天竜人の奴隷であった事を他言しないで欲しいと縋り付いて頼み、泣いて頼み込み、泣いて泣いて憔悴していった。
政府で働くようになって、直接目で見て奴隷がどのような扱いを受けるのか知った。
奴隷を連れているのが天竜人だけではない事を知った。
人間からも卑下される存在に落ちぶれてしまう
それは元奴隷も変わらない
元奴隷などと知られたら政府の役人でいられなくなる
ドンキホーテ・ドフラミンゴが元天竜人である事が伏せられていたからこそ露見しなかった情報だった。
それが今は守る必要の無い情報になってしまった。
スパンダムは元奴隷だと誰に知られるかと怯えてしまった。
ロブ・ルッチは真実を知りたかっただけだった。ドンキホーテ・ドフラミンゴとの近しい間柄の理由を
その問いがスパンダムを追い詰めてしまった。
おしまい
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2022年9月30日
ドフスパ・モブスパ
天竜人のドフラミンゴの妻にされたスパンダムの話の別バージョン
天竜人の権利を捨てて地上に降りたドンキホーテ一家と一緒に暮らし、ドンキホーテ海賊団と一緒に居たスパンダムの裏雰囲気多めとモブスパがあるので番外編でも無くif編
裏寄りの裏雰囲気要素有り
食べる物も手に入れられない
スパンダムはドフラミンゴの為にしてあげられる事を考えた。
それは身体を売る事だった。
ドフラミンゴとは明らかに質量の違うモノを身体の中に受け容れて痛みと苦しみに耐えた。
そして得た金銭で食料を買いドフラミンゴの元に戻った。
少し保った食料が尽きるとまた身体を売った。
ドフラミンゴの母親が病気になったが病院に診せる金も無く、元より診てくれる医者などいなかった。
ドフラミンゴの母親は病気が治らずに死んだ
スパンダムは聖地マリージョアではドフラミンゴとしか接触しなかったが、地上に降りてからはドフラミンゴの父親とも弟とも口を聞く機会が出来た。
スパンダムは買って来た食料をドフラミンゴの父親にも弟にも分け与えた。
ドフラミンゴにはそれが気に食わなかった。
何処から手に入れて来たのかと問われればお店から盗んで来たと答えていた。
こんな卑しい役目は自分がするからとドフラミンゴに気持ちを伝えた。
手に食料を抱えて戻るとドフラミンゴが父親の首を持っていたのでスパンダムは驚き、怯え、恐ろしくて手に持っていた食料を落とした。
これを手土産に聖地マリージョアへ戻ると言うドフラミンゴに連れられてスパンダムは着いて行ったが断られ、命辛々逃げて来た。
ドフラミンゴをボスだと祭り上げる連中とドフラミンゴが共に行動するようになり、スパンダムは不安になった。
仲間が出来て、家族が増えて自分はドフラミンゴに必要とされなくなる⋯⋯と
身体を抱かせる事しか役目が無い、身体を抱かせる事しか出来る事が無い、不安で仕方がなかった。
そしてドフラミンゴが、家族だと呼ぶ仲間が増えていく
何でドフィの隣にこんな奴が居るんだと言われているような押し潰されそうな気持ちになってくる
「なぁ、おれも連れて行ってくれ⋯⋯此処には居場所が無いんだ」
ドフラミンゴの弟に告げた言葉
「見ていればわかる、おれの父親は政府の諜報部員だった。お父様はおれに後を継がせる為に諜報部員の仕事を教えてくれた。ロシーは政府か海軍の人間なんだろう?おれも連れて行って」
ドフラミンゴといつもの様に身体を重ね、いつもの様に過ごし、外出し、スパンダムはそのままドフラミンゴの元に戻らなかった。
ロシナンテが連絡を取った海軍本部の人間が、更に政府の人間に連絡を入れ、スパンダムの元に迎えが寄越された。
スパンダムはドフラミンゴの元を去ったその足で父親のスパンダインの元に戻ってこられた。
スパンダムがドンキホーテ海賊団のスパイかもしれないと監視を付けられた。
スパンダムは政府の監視下で政府の諜報部員の一員になった。
大きな仕事は与えられずに、グアンハオの視察という名目でグアンハオに駐在させられた。
何かドンキホーテ海賊団と連絡を取るような素振りがあれば、グアンハオの子供や教官に対処させられるとして⋯⋯
スパンダムは自分が政府から信用されていない事は分かっていた。
政府の仕事が与えられるだけ有り難かった。
スパンダムが視察の仕事をしていると視線を感じる
禁欲生活を強いられている様なこの孤島では、長年ドフラミンゴに抱かれて来た、男に抱かれる事を知っているスパンダムの身体は性的な雰囲気を醸し出し、禁欲生活をしている年長の訓練生の色欲を増長させていた。
こんなところに独りで残されるなど訳ありの諜報部員で、いずれ始末するようにと指令が下される
以前もそんな事があった。
この諜報部員には人権など無いのだと、性欲の捌け口にしても構わないだろうと、スパンダムに与えられた個室に忍び込み複数人で慰み者にした。
代わる代わる犯されるスパンダム
訓練生は、また別の日にも部屋に忍び込んでスパンダムの身体を押さえ付けて犯して捌け口にした。
スパンダムを監視している諜報部員はそれを分かっていながら止める事はしなかった。
艶かしいその様に訓練生のフリをして犯した事があったからだ
ドフラミンゴに抱かれ慣れた身体は、無理矢理犯されているというのに快感を身体が拾い善がって鳴いてしまった。
そしてグアンハオ出身の諜報部員としてCPで働く予定の年長者も、監視役の諜報部員もスパンダムの無自覚な蠱惑に溺れて自らスパンダムの後ろ盾になる事を望んだ
スパンダムはこの身体を抱かせれば上手く事が運ぶ事を覚えた。
監視と共にエニエス・ロビーに戻り、他の監視役や上官と寝て後ろ盾にしていった。
推薦して貰い主管にもなれた。
部下とも関係を持てば部下からの文句は無くなった。
CP9の司令長官まで上り詰めると、強い部下に囲まれて冷たい視線を感じる日々を送った。
リーダーのロブ・ルッチに誘いの声をかけると一際冷たい視線と断りの言葉を告げられた。
CP9諜報部員を手懐ける事は出来なかったが指令を出せばきちんと熟すので問題は無かった。
やり過ぎるところは問題だったが
スパンダム自身も仕事をきちんとしていれば文句を言われる事はなかった。
知略を練り指令を出せば上手く行っていた。
海軍本部へ出向く案件があり、一番有能なロブ・ルッチを護衛として同行させた。
誘って断られて以降、私用での会話はしていない
私語は慎み真面目に仕事だけしていた。
海軍本部で要件を済ませ、建物内を移動している途中、見知った人物の姿を見た。
スパンダムの中では海軍本部なんかには居る筈の無い人物だった。
ドフラミンゴ海賊団のヴェルゴの姿だった。
ドフラミンゴの元に居る時、一緒に育ったドフラミンゴの家族だ
海軍本部でヴェルゴの姿を見た時にスパンダムは震えた。
スパンダムの姿を見付けた時、ヴェルゴは震えた。心が震えた。ドフラミンゴがずっと探していたスパンダムをやっと見付け出す事が出来たのだから
ヴェルゴに見付かって直ぐに【ドフラミンゴの元に連れ戻される】と頭によぎった。
政府の人間なのだから、もうそんな過去に戻るわけにはいかない
「ルッチ!!」
スパンダムがルッチの名を呼ぶと直ぐにロブ・ルッチがスパンダムの前に立ち塞がった。スパンダムはロブ・ルッチの後ろに隠れて怯えていた。こんなにもスパンダムを脅かす主はと目をやれば食べ物を頰に付けた男だった。
「指令を」
「おれを連れて此処を離れろ。そしておれを守れ。おれが連れ去られたりしないようにそばに居ろ」
スパンダムは弱々しくロブ・ルッチに縋った。
ロブ・ルッチはスパンダムを小脇に抱えて剃で移動した。
海軍でならロブ・ルッチの存在は有名だ
直ぐに政府の元に居ると知られるだろう
スパンダムは司令長官なので執務室で指令を出せば良いだけだった。
執務室に閉じ籠っていればドフラミンゴに連れ戻される事も無いだろうと思った。
それでも怯えた。
ドフラミンゴの事は嫌いでは無い
寧ろ好きだった。
求められなくなって捨てられる前に逃げ出しただけだった。
だが、その後、ドフラミンゴの為に身体を売って食料を買い与えた訳でも無く、自分の為に誰彼構わず身体を抱かせて来た。
そんな姿を見せたくない、見られたくない、気付かれたくない、知られたくないと思い逃げている
小さな物音でも怖くなり、ファンクが林檎を齧る音も、ファンクが歩く足音も、ファンクの鳴き声も突然聞くと驚くし怖くなったスパンダムはファンクを剣の姿にしたままにした。
長官は小さな物音にも過敏に反応して直ぐに驚くからと音を立てずに接触した時に視界に入った瞬間に心底驚き怯えられた諜報部員たち
「⋯⋯抱いてあげましょうか、長官?」
「は?」
「以前、誘って来たでしょう。怖い事など忘れられるように抱き潰してあげましょうか?」
スパンダムはロブ・ルッチの申し出を受けた。
スパンダムの抱き心地の良さと喘ぐ様、蠱惑的なその様にロブ・ルッチは感心した。
コレでここまで来たのかと
ロブ・ルッチは宣言通りスパンダムを何も考えられないように抱き潰して眠らせた。
何度か続いた。
「長官、ドフィとは誰の事ですか?」などとは聞かないでおいた。
おわり
備考
裏雰囲気要素有りで留まっているのか⋯⋯( •᷄⌓•᷅ )
ドフスパ沢山出来ました⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
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