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    さかばる

    恐るな。性癖を晒せ。

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    さかばる

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    いっけな〜い蛇足!蛇足!
    その後の七とモブの会話。五は一切出ません。
    個人的な趣味爆発ですね・・・。

    その後の会話。シャワーを浴びて身を清めてスッキリした頭でスーツを着て屋敷の廊下を七海は歩く。
     朝食を用意してもらうために人を探す。人の気配を探しながら歩いているといつの間にか目の前に翁がいた。足音も気配も全く無かったため七海は驚いて立ち止まった。どうにもこの翁という人物は読めない。翁は昨日と変わらぬ様子で穏やかに笑っている。
    「おや、七海さん。昨夜はお楽しみでしたかな」
     翁の言葉に七海は狼狽える。声が聞こえていたのか、もしかしたら誰か見張りがいたのか。珍しく表情に出ていたらしく翁が分かりやすい、と声を上げて笑った。
    「なに、悟様が随分と貴方を気にかけていましたし、貴方の悟様を見る目がただの先輩を見るには熱が篭りすぎていましたからカマを掛けただけです」
     やはりこの老人は油断ならない。柔和な笑みで隠しているが中身は老獪そのものだ。
     翁が一歩踏みだし七海に近付く。翁は七海の頭一つ分ほど背が低いが、七海を圧倒するような威圧感があった。それでも翁は穏やかに笑っている。
    「七海さん。貴方はお強いですし。誠実で確かなお人柄だ。私は貴方に悟様をお任せしても良いと思っておりますよ」
     そこで翁は一旦言葉を切り真顔になる。七海のスーツの襟を掴み、七海の顔を自らへ引き寄せたかと思うと息が掛かる程の距離で七海に言う。
    「ただ、もし、悟様のお気持ちを裏切るようなことがあれば生まれてきた事を後悔させてやるから覚えておけ」
     翁は七海からぱっと手を離して七海を解放すると笑顔に戻り、腹が減ったでしょう。食事を用意します。離れで待っていてくだされ。そう告げて七海に背を向けて廊下を去っていった。
     七海はいつの間にか詰めていた息を吐いて昨日とは違う汗を背筋に感じて立ち尽くすしかなかった。
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    さかばる

    DONEこちらもリクエストを強奪したお話です。
    雪山で裸で抱き合うってこれで合ってます!?ついでに七五っぽくないですね?これ。いや、七五は少年の頃は線が細く繊細そうな(中身は違う)七海が大人になって溢れる大人の色気を醸し出す男になるのが趣だから・・・・・・。
    ホワイトブレス 五条が任務に向かったのは冬の、雪が降り積もる村だった。
     村で何人もの死体が出ているという報告。そして人間でないモノ、恐らくは呪霊の目撃情報が寄せられた。その呪霊の祓除に担任の夜蛾から五条は指名されたのだった。隣には一つ下の後輩、七海がいる。この任務、五条が指名されたというより、七海のサポート役ということで振られたのだろう。夜蛾にはなるべく七海の自由にさせるよう予め言い含められている。五条はその事に不満は無かった。七海は良い術式を持っているし戦闘センスもあるので鍛えたら強くなりそうだった。ここは先輩として見守ってやろうという気持ちである。ただ、
    「さっみぃ〜〜!」
     真冬の夜で今も雪が降り続くこの現状が問題だった。補助監督の運転する車を降りて高専の制服の上に防寒着にマフラーを身につけたが寒いものは寒い。放っておくとサングラスの奥のまつ毛が凍りそうな気がする。
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    recommended works

    ju__mati

    MOURNING支部にあげてる『泥闇〜』の夜明けのベランダシーンの七海目線が出てきたのであげてみますね。ここまで書いて、五条目線の方がいいな、と思ったので書き直したんですが、これはこれで気に入ってます。ある晩、七海はふと目を覚ました。カーテンの向こうはまだ暗い。その日は早めにベッドに入ったはずだったが、もう一度目を閉じても眠れない類の目覚めだった。ため息をついてベッドを降りる。
    スマホで時間を確認すると、まだ深夜と言っていい時刻だった。暗い部屋にスマホの画面だけが光る。ホーム画面に戻っても、SNSの通知も着信も来ていない。またひとつ、ため息をつく。
    フロアランプをつけてリビングへの扉を開ける。特に何をしようと思ったわけでもなかったが、あとから考えれば何かしらの予感があったのかも知れない。台所で水を飲み、顔を上げると、ちょうど掃き出し窓が目に入った。明確な胸騒ぎを覚え、そっと窓際へと歩を進める。
    七海には目の前の呪力しか見えないが、それでも気配で分かった。窓の向こうに誰かがいる。勘違いでなければ。

    「五条さん……」

    カーテンを開けた先のベランダに、五条がいた。手すりに肘をつき、もう片方の手をひらひらと振って、こちらを見ている。慌てて解錠し、窓を開ける。

    「よっ、元気?」

    サングラス越しの五条の表情はよく分からなかった。唇はいつも通りの笑みを浮かべているように見える。七海は、とっ 2928

    ju__mati

    DONE負傷して流血したけど諸々あってうまく反転術式を回せなかった五が七に見つかって…というお話。
    なこさんの『その後の話』(https://www.pixiv.net/artworks/92989745)という漫画に触発されて書いてしまいました…
    追記:なこさんがこのお話を受けてイラストを描いてくださいました!😭
    https://poipiku.com/2376993/5356322.html
    反転術式に頼りすぎるのは良くないよ、という、現在の主治医で元同級生の言葉を思い出した。ないと思って戦えよ、と。けれどあるものはあるし、これだって五条のスキルのひとつだ。戦闘でスキルをわざわざ封印する方が良くない、と思う。
    要するに、五条は怪我をしていた。油断をしたつもりもないが、領域を使う呪詛師との戦闘後で、一時的に術式が解けていた。ほぼ体術のみで複数の呪霊の跋除を終えた直後に、古典的なしかけにやられた。物陰に仕掛けられたボウガンが、とどめに集中していた五条の脇腹を抉ったのだ。
    掠めた程度だと思っていたが、戦闘を終えて確認した傷は思ったよりも深かった。矢を抜くと吹き出すほどの出血があったが、冷静に手のひらで抑える。毒の有無を見定め、内臓は傷ついていないことを確認する。反転術式を回そうとして、ふと、面倒臭いな、と思う。
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