無題「お前のせいなんだから」
『……本当にすみませんでした……』
「僕をこんな身体にして」
『そんな身体にしたのはご自分では』
「元はお前のせいだよ」
『すみません』
「だからね」
『はい』
「責任取って」
『……』
「『はい』は?」
『……』
「エッ。何? ちょっと! え? この状態からでも入れない保険があるんですか⁉︎ は?」
『何言ってるんですか』
「いやいやいやおかしいでしょ⁉︎ 好きだって告白しといてこの流れで! 僕から誘わせて! 無反応って! そこは頬を赤らめて『はい…♡』だろ? そんでちょっとイチャイチャした後『もう我慢できません』って僕をだっこしてベッドに運んで僕がもうやめてって涙溜めてお願いしても『責任取れって言ったのはアナタでしょう? 満足するまで吸って差し上げます』って見下ろして微笑むまでがセットじゃないの⁉︎ あ、もしかして責任取れを重く考えてる? そんな僕の全部を背負えって訳じゃないんだけど…」
『いや、やめてくれと言われたらやめますよ』
「そこはさーーなんて言うか空気を読んで欲しい訳よ」
『あとアナタの全部を背負うなんて無理ですからその件については大丈夫です』
「うん」
『責任取って、の意味を考えていただけで』
「それはおっぱいの事なんだけど」
『そうでしょうね』
「それ以外にあんの?」
『いや、それ以上もあるのかどうかを』
「おっぱい以上」
『乳首吸うだけで済みませんよ普通』
「普通…」
『ひとのペニスを脚の間に誘っておいてそんな「知りません」みたいな顔しないで貰えます?』
「いやあ…」
『話は戻りますが、本当にやめて欲しいかの空気を読める程アナタの事分かっていないので』
「うん…」
『これからじっくり教えていただけますか?』
「さっきまで『大事にしたいんです』ってべそかいてた奴の目じゃない」
『アナタも責任を取ってください』
「何の」
『私を許した責任を』
「え、よく分かんない」
『とりあえず先ほどおっしゃった事はして良いという事ですよね?』
「急にグイグイ来るじゃん」
『では』
「わぁ」