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    shiba1115m

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    原作軸、花食み年下藍湛×花生み年上魏嬰。座学に来た魏嬰が6歳の小藍湛に出会う話。不夜天の悲劇が起きず、魏無羡が何年も乱葬崗で温氏を匿っている設定。

    #ガーデンバース忘羨
    gardenBirthEnvy

    雲夢江氏の魏無羡は座学のために訪れた雲深不知処で、藍忘機という幼子と出会った。
    他家の家規に縛られたくないと雲深不知処をぶらついていたとき、暗い顔をした子どもを見付け、声をかけたのが始まりだ。
    顔色の悪いその子は紫色の竜胆に囲まれ、すぐ側にある離れ屋から視線を外さないまま母親に会えないと悲しそうに話す。
    魏無羡も離れを見たが、そこに人の気配は感じない。
    最近片付けられた形跡も見られたので、子どもの母親は既にいないのだろうと察した。
    子どもの親族がそれをどう伝えているのか分からないから、迂闊に「もう会えない」などとは言えない。
    どうしたものかと困っていると子どもの方から「叔父上に母には二度と会えないと言われた」と明かされる。
    でもそれでも諦めきれない様子の子どもに、そう簡単には割り切れないよなと魏無羡は付き合うことにした。
    隣にしゃがみ込むと子どもに「去らないのか」とばかりに見つめられたが、にんまり笑いかけてあれこれと話しかけた。
    しつこく訊ねると子どもはようやく藍忘機と名乗った。
    元よりおしゃべりではないらしい小藍湛はあまり魏無羡の言葉に反応してはくれなかったが、構わない。
    悲し気でいたいけな子どもを放っておけなかった。
    それからも月に1度、魏無羡は藍忘機と離れ屋の前で会い続ける。
    徐々に小藍湛も魏無羡に慣れ、少しづつ会話が増えるようになった頃。
    魏無羡は問題を起こして雲深不知処を去ることになった。
    藍忘機と会う日までまだ間があったので、仕方なく魏無羡はここを去るという手紙を残す。
    孔雀男を殴ったことは一切反省しないが、あの可愛い子どもと会えないのはつらいと思った瞬間、魏無羡から花が生まれた。
    魏無羡は花生みだった。
    久しぶりだなとむしり取り、ちょうどいいと手紙に添えると、それを離れ屋にそっと置いた魏無羡は雲深不知処から立ち去る。
    後にそのとき咲いた黒い郁金香に、「私を忘れて」という花言葉がついているのを知ったが、どうせとうに枯れ果てて小藍湛も忘れているだろうと気にしなかった。
    幼い子どものことだ、花はおろかきっと数回会っただけの魏無羡すら覚えていない。
    しかし10数年後、魏無羡はその予想が見事に違っていたのを最悪の形で知ってしまう。
    「おまえ、藍湛か?」
    「姑蘇に帰ろう、魏嬰」
    夷陵老祖の号を持ち、乱葬崗で温氏の生き残りを匿っていた魏無羡の元に、ある日突然藍氏の青年が現れる。
    美形揃いと謳われる藍氏の中でも飛びぬけて美しいだろうその男は、初対面ながら見覚えがあった。
    「俺のことを覚えてるのか」
    「忘れるはずがない。あなたが残してくれた花も持っている。忘れるものか、何一つ」
    僅かに苛立ったような、焦っているようにも見える藍忘機に、魏無羡は昔子どもにしたように何気なく近付こうとした。
    そしてそこで記憶は途切れ、次に目を覚ましたときには雲深不知処にいた。
    藍忘機に攫われ、彼の部屋だという静室に閉じ込められたのだ。
    「二度と離れないで。側にいて。私だけの花になって」
    ずっと好きだったと繰り返されながら、この日魏無羡は藍忘機に犯された。
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    DONE忘羨ワンドロワンライ
    お題:「すねる」「○○を隠す」
    主要時間:1時間47分
    注意事項:まだ知己
    忘羨ワンドロワンライ【すねる】【〇〇を隠す】 辺境まで旅して得た成果を持って雲深不知処へと魏無羨がやって来てから、おおよそ一月が過ぎた。魏無羨はというと、未だ雲深不知処に厄介になっている。
     魏無羨が雲深不知処に足を向けたのは旅の顛末を知らせるだけでなく、温情が遺した医書を雲深不知処に保管してもらう算段をつけるためでもあった。遅れて医書を携えてきた鬼将軍から書物を受け取り蔵書閣へと納めた時、藍啓仁はかつての焼き討ちの際に失われた多くの書の事を嘆いた。その中には陣法に関する書も多く、特に陣法に優れている藍啓仁は残念でならなかったようだ。すると魏無羨が陣法の書なら蓮花塢に残っているはずと言い出し、今度はその書を蓮花塢から運び入れ、損傷したものは修復するようにと魏無羨に仕事が与えられた。蓮花塢の陣法の書は全て、かつて魏無羨が学んだものだったからだ。隠され、存在を忘れられていた書物の痛みは激しく、魏無羨は日がな一日蔵書閣に入り浸っては、書の修復に励んでいる。まだ当分のあいだ雲深不知処からは出られそうにない。
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