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    hanano_seasons

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    現パロかつフィの養子になったファのフィガファウという捏造の塊みたいな話

    #フィガファウ
    Figafau

    フィの養子になったファのフィガファウ「ファウスト。君は今日から俺の家族になるんだよ」
    フィガロがそう声をかけると、ファウストのアメジストの瞳がゆらゆらと揺れた。
    「かぞ、く……?」
    「そう。……とは言ってもすぐに心の整理をするのは難しいだろうし、俺は君のお父さんになりたいわけでもないから、まずは心の治療を優先しようか」
    心の治療、という言葉に、ファウストは不思議そうに首を傾げる。
    「……僕は、治療が必要なんですか?」
    「うーん、そうだね……。一般的には両親が亡くなったら悲しくなるものだと思うけど」
    君は違うの?
    フィガロがそう問いかけると、ファウストは再び首を傾けた。
    「……分かりません。両親のことは好きだったと思います、けど……」
    ほんの数日前、ファウストの両親は揃って交通事故で亡くなった。残されたファウストはまだ十二歳。親がいなければ生きていくこともできない年齢であるというのに、彼の瞳は少しも涙に濡れてはいなかった。
    「きっとまだ心が追いついていないんだ。一人取り残されたっていう実感が湧いてないんじゃないかな」
    フィガロがそう言うと、ファウストは小さく頷く。
    「そうかもしれません。……でも、僕は一人ではないですよ」
    「え?」
    随分と高い位置にあるフィガロの顔を見上げながら、ファウストは何を考えているのか分からない表情で告げた。
    「だって、僕のことは貴方が引き取ってくれるのでしょう?」
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    DOODLE※400年前のフィガロは髪が長かったという前提で、
    ベッドの中でファウストから「いつ髪を切ったのか」と訊ねられる話。
    ※南の国の開拓初期の捏造があります。若干のモブ有り。


    え、ここで終わるの? 濡れ場は? って思う方。
    私もそう思います。
    pixivに上げる時に追記するかもしれないし、しないかもしれない。
    タイトルはその時考えます。
    フィガファウの官能小説大好き。
    セックス後の浅い眠りから覚めたフィガロが、髪にまつわる昔語りをする話。 まどろみが続いていた。
     寄せては返す波のようなそれは、思いのほか心地が良い。悪い夢は見なかった。むしろそれとは逆のずっと見ていたいような幸福な夢を見ていた気がする。だが、それ以上の幸せを知ってしまったから、重たい瞼を持ち上げるのもやぶさかではない。結局現実以上の幸せは夢の中には無いのだと教えてくれた存在が、今も自分に触れてくれているのだ。
     頭皮には触れず、短い髪の表面を撫ぜるような遠慮がちな触り方に思わず口元を笑みの形に変える。すると鼻を摘ままれた。
    「狸寝入りか」
    「違うよ、夢から覚めたばかり。まだ夜明け前でしょう、寝られないの?」
    「うん。眠気が来なくて、終わってすぐに眠ってしまったあなたを見てた」
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