晴信が風邪を引いた話カルデアはいつでも賑やかだった。本来なら交わることのない英雄たちがサーヴァントとなって共同生活を送っている。景虎は自室で起床し、今日は何をしようか考えた。今日は素材集めのメンバーにも選ばれていないため特に予定はない。食堂で朝から酒盛りをしているサーヴァントたちに混ざって酒を飲んでもいいし、シュミレーションルームで誰かと戯れのような殺し合いに興じてもいいだろう。
だが、まずは朝餉だろうと次の行動を決める。サーヴァントには食事も睡眠も必要ないが、魔力を補うため、また生前の習慣が抜けないため、スタッフやマスターと同じように自室で夜には眠りにつき、食事を摂るサーヴァントが多い。それに、このカルデアには料理に長けた者も多くいることもあって、シンプルに美味しい食事に舌鼓を打つのは皆の娯楽にもなっている。
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