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    たかはら

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    たかはら

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    魏嬰が小さくなる話だけどあんまり進んでない。天天まで辿り着けるのか……!

    #魔道祖師
    GrandmasterOfDemonicCultivation
    #忘羨
    WangXian

    魏嬰が小さくなる話 藍忘機が目覚めた時、腕の中にいたのは三歳くらいの幼子だった。まさか夢ではないかと、一度目を閉じ再び瞼を上げるが、やはりぶかぶかの寝衣に埋もれた幼子が眠っている。その顔立ちは本来の魏無羨のもので、疑うべくもない。
     彼は以前から姿を変える呪符を発明しようとしていた。失敗した際には藍忘機が女性の姿になった一件も記憶に新しい。つまり今回もその失敗例だろう。
     眠っているところを起こすのは忍びなかったが、確かめなければいけない。藍忘機はそっとその小さな肩を揺する。
    「魏嬰、起きて」
    「……らんじゃん?」
     ごしごしと目を擦りながら魏無羨は眠気まなこで藍忘機を見上げた。その姿はとても愛らしく、抱きしめたくなるのを堪えて言葉を続ける。
    「ここはどこ?」
    「しぇんしぇんのおうち!」
    「他は分かる?」
    「わかんない!!」
     はい!と元気よく手を上げ、得意気に答えてくれるまでは良かった。答えは全く良くないが。呪符が完全ではなかったためか、記憶が抜け落ちているのだろうか。
     昨夜、藍忘機が静室に戻ると、彼は何やら実験をしていた。詳しいところは分からないが、女性になった事件からも色々と改良を重ねていたらしい。前回、藍啓仁に大目玉を食らって自分で試していたようだが、まさかこうなるとは魏無羨も思っていなかっただろう。
     作った本人がこれでは大人しく元に戻るまで待つしかない。効力は永遠ではないし、何らかの不具合があったとて時間と共に解けるはず。
    「着替えを……確か私の校服を兄上が取って置いてくださったはず」
     当然ながら羨羨の体に寝衣は合っていない。かと言って彼に合う服は、と考えたところでふと思い出した。まだ藍忘機が幼い頃、着ていた校服があったはず。藍曦臣が全て保管してくれていた物だ。
     その中から幼子の体に合う校服一式を見つけ出して魏無羨に着せてやる。
    「羨羨、これを着て」
    「あい!」
     そう複雑な作りではないけれど、三歳(と仮定する)の幼子には難しい。あれやこれやと世話を焼いて服を着せると赤い紙紐で髪を結ってやる。
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    はるもん🌸

    MOURNING今日も家訓をやぶって藍忘機に口づけをしている場所を発見してしまった藍啓仁。当初は同様で血を吐くほどだったが、もう見慣れて今はため息しか出ない。刹那、今は亡き江楓眠の言葉を思い出す。魏無羨はそういう人間なのだと。そんなことは藍啓仁には関係がない事だ。今日も彼は彼の正義のために説教をする――――――――。
    かわいい子には旅をさせろかわいい子には旅をさせろ。若い頃、国外から来た客人にそんなことわざがあると教わった。
    弟子は皆可愛く思う。その中でも、藍忘機には才能を感じ、早くから様々な夜狩に向かわせた。

    その結果、どうなったか。

    丹精込めて育て上げ、特に気に入っていた弟子は得たいの知れない人間なのか魔なのかよくわからない奴に惑わされてしまった。未だに二人の仲をよくは思っていない。いつか藍忘機が魏無羨に飽きてくれればいいのにとさえ思っている。

    しかしそんな日は来ないだろう事はわかっていた。
    藍忘機の執着心は父親にソックリなのだ。
    そしてもう一つ、藍啓仁は理解している事がある。表向きは魏無羨が藍忘機を惑わしたように見えるが、実際は違う。

    魏無羨は昔から美しい女性が好きだったという噂はかねがね聞いていた。
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