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    sakura_bunko

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    POIPOI 39

    sakura_bunko

    MOURNING最初ははるこみ新刊にしようと思っていたのが、別のを書きたくなったので続きを書くのを一旦白紙にしたもの
    ただ、これの着地点も考えてはいるので、どこかで本にするか、短編集に入れるかなりしたい
    無題 十八年近く生きてきて、何度か「変なところで勘がよくて怖い」と言われることがあった。そのたびに、失礼なやつだなと笑い飛ばしたり、どこが変なんだよとむくれたりしたけれど、自分の勘のよさに鳥肌が立ったのは、たぶん、これが初めて。
     それでも、勘がいいイコール正しいルート選択ができるとは限らないから、世の中って難しい。もっとこう、勘のよさを活かして、正解だけを選べないものだろうか。
     こんなときだけ、普段は信じてもいない神様に縋りたくなってしまう。あぁ、神様、今すぐ俺とこの人だけでも五秒前に戻してください! ……なんて。
     手のひらがしっとりしてきたのは、自分の手汗か、それとも、腕を掴まれているこの人の汗か。汗なんてかかなさそうな涼しい顔をしているくせに、歌っているとき、踊っているとき、それから、憧れの先輩アイドルに会ったときは、見ていて心配になるくらい汗をかく。ちょっとは俺にも動揺して、同じくらいの汗をかいてみればいいのに。そう思ったのが、最初だった気がする。なんの最初かは、恥ずかしくて言葉にしづらい。
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    sakura_bunko

    PROGRESS2022.08.21発行予定の環壮本進捗
    告白から頑張るラブコメ

    ※読める部分は全年齢だけど最終的にR-18本になる
    環壮進捗 壮五は暴走した。必ず、相方の四葉環を落とさなければならぬと決意した。壮五には恋愛のいろはがわからぬ。壮五は、ファイブスターカンパニーを経営する逢坂家の嫡男である。逢坂家の跡継ぎとしての道を捨て、自己証明のために芸能界の世界に飛び込んだ。けれども、人から向けられる視線に対しては、人一倍に敏感であった。
     今日、環と壮五以外のメンバーは、朝早くから遠方でのロケや、日中は実家に帰るなどの理由で不在にしており、夕方まで二人きりであることが確定している。壮五には、余裕も、理性も――
    (いや、理性はある)
     ――ないと断言してはいけない。いついかなる時も、理性はしっかりと保つべきだ。
     それにしても、有名な文学作品の導入部分に自身の心情をあてはめてみたものの、かなり無理があるなと感じた。特に〝人から向けられる視線に対しては〟のくだり。なにがどう〝けれども〟なのか。最初の〝暴走〟もおかしい。暴走してどうする。少し前から音楽雑誌のコラム連載枠を持っているが、この様子では、長く連載するのは難しいかもしれない。ユーモアにあふれた文体で読者を惹きつけられるよう、もっと精進しなければ。
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