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    からっこ

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    からっこ

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    バレイベのカドストで滾って書いたは良いものの続きを1ヶ月以上進んでないやつ
    ビリグレ学パロ

    旧校舎3階、薄暗い廊下の角を曲がって一番奥、もう殆ど使う生徒がいない古びた図書室が俺とグレイを繋げてくれた場所____

    遡る事一年前

    春に新聞部に入部し校内からはたまた街での噂話やスクープを取材して記事にしたりこっそり賄賂を貰い対価として情報を与えたりするのが性に合ってたビリーは日々情報を求め駆け回っていた。
    そんなある日学校一いや、このニューミリオンで一番の色男であるDJビームスことフェイス・ビームスのそばに居る彼女なのか取り巻きなのか分からない女生徒に急に呼ばれ、調べて欲しいと言われた内容それは__

    「フムフム、旧校舎のお化け、ねぇ…」
    「そう、お化け!この間2年の先輩が先生に頼まれ事をされた時に3階の奥の廊下にふらっと歩く人影を見たんだって!」
    「え〜っやだぁ…フェイスくん私、こわぁい♡」
    「っ私だって怖い〜!フェイスくんっ今日怖いから…一緒に帰ってくれる?」
    「アハっ、今日はクラブにDJしに行くから…ごめんね?」
    「えっ!フェイスくん今日DJするの〜?私も行っていい!?」
    私も!と左右から姦しい声を上げフェイスを取り合いしだした女子達に、どんまいDJ〜苦笑しつつそっと離れ
    ビリーはチラッと窓の外に見える古びた旧校舎に目をやる
    「旧校舎の3階…廊下、ネ〜…とりあえず行ってみマスか〜」

    学校の七不思議みたいなのはどこにでもあるものでこれもその類っぽいけど、まぁそろそろ夏だし良い季節ネタにはなるカナと思いながら
    旧校舎へと足を進める
    「うーん…いかにもって感じ」
    今は物置程度にしか使われておらず人気のない旧校舎はシンっと静まり返り今にも降り出しそうな天気も相まって全体的にぼんやりと薄暗い
    ホラー映画の導入みたいだと思ってしまう程だ。
    階を上がる程、外の手入れされていない木が更に窓に入る光を遮る
    「ワァオ…本当にお化けが出そう……DJを助けて連れてくれば良かったカナ」
    は?嫌だけど。と脳内のDJが冷めた目で返事してくるのを横目に廊下を歩き進んでいると
    カタン…キーッ
    椅子を引くような音が曲がり角の奥から響き
    心臓がバクンッと跳ね、ツーッと冷や汗が流れる。
    えっ本当に…?まさか本当に幽霊?話によると3階の廊下で人影を見たって言ってた、ここは丁度3階の…廊下だ…
    「っ……」
    カラカラとドアを引く音とぱたぱたと歩く音が近づいてくる
    怖いのに思考を停止した身体はその場に縫い付けられたかの様に1歩も動けない、角から目が離せない
    ぱたぱたとした足音がもう角を曲がってくる
    幽霊だったら一体どんなおぞましい姿なんだと
    ジワジワと思考が良くない方に行きかけた瞬間現れたのは

    「っひゃわ…!?」

    想像とはかけ離れた普通の…人だった。

    こちらの姿を認識した瞬間ビクッと跳ね上がり後ずさったのは同い年くらいの少年だ

    「っ…っあ、あの…?」
    「…っ!あ、…っとソーリー!人が居るとは思わなくてビックリしちゃった!」
    「い、っいえ、…僕の方こそ、すみません…驚かせちゃって……」
    「ノーノー!気にしないで!…えっと…君名前は?」
    「えっぅ…ぁと…グ、グレイ…リヴァース…です…」

    グレイ・リヴァースと名乗った少年は
    薄暗い廊下にいるせいなのか髪色が暗いのも相まって自分よりもだいぶ青白く見える顔に
    本当に…人間だよね…?とまじまじ観察してしまうが、同じアカデミーの制服を着ているし
    幽霊が人間に驚いたりしないだろう、と思考を半ば強引に立て直し自分も自己紹介をする

    「俺っちビリー・ワイズ!一年だよ〜!よろしくネ!…グレイも一年?オイラ新聞部で色んな情報を収集してるから、もし何か知りたい事があったらいつでも聞いてネ〜☆」
    「…あ、う、うん…僕も一年、です…よろしくね…えっと…ビリーくん…どうしてここに、来てたの…?」

    おずおずとこちらに視線を向け指を組ませたり離したりしながら
    グレイが尋ねてくる。

    「ん?あぁ、実はね今日女の子に旧校舎の幽霊の噂調べてきて欲しいって言われて、それで調査しに来たんだヨ〜」
    「えっ…幽霊?」
    「うん、そうだヨ、ここの廊下でこの間二年の先輩が黒い人影を見たらしいんだよネ。グレイは何か幽霊の噂知ってる?」

    調査をしに来たというビリーの話に少々驚いた様にぱちくりと瞬きをしたグレイは、何か思い出すような素振りをした後青白い顔が更にサーッと白くなり戸惑ったように口を開く。

    「……も、もしかして…僕が、…その幽霊…かも…」
    「…っえ!?グレイ幽霊なの…!?」
    突然の自分が幽霊かもという発言にビリーの目が大きく開く
    僕ちん幽霊とお話しちゃってたノ!?っと内心パニックになったビリーにグレイは続ける
    「ち、ちがう…!僕、は生きてる人間だよ…その…ただ__」

    グレイの話によるとグレイは放課後この旧校舎の図書室で勉強をしたり読書をしていて、先日も勉強をしていた時、廊下から何か物が落下する音が聞こえ何かと見に行ったら、女子生徒が悲鳴を上げて逃げていったというのがこの噂の真相らしい。

    「HAHAHA〜なるほどネ、そういう事かぁ」
    「うぅっ……僕が暗いせいで余計お化けに見えちゃったのかも……」
    「んー…図書室ってあの角の奥でだよネ?奥の方がここよりも暗くて見えづらいから、お化けが出るかもって先入観を持ってたら急に現れた人にビックリしちゃうのもちょっと分かるカモ。…でもグレイのせいじゃないよ!気にしナイ気にしナーイ」
    「うぅ…っ恥ずかしいし…申し訳ない…こんなのだからさっきもビリーくんのこと驚かせちゃったんだよね…ごめんね…」

    どよんっとした空気を一気に纏い、はぁ…っと落ち込むグレイを元気づけたくて、得意のマジックを披露する

    「グレイ、よ〜く見ててね!ワン、ツー、スリー」
    「へっ!?…っわ、わわ!…手からキャンディが沢山出てきて…」
    「んふふ、グレイにあげる♡仲良くなれた記念と調査手伝ってくれたお礼!」
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    それもそうだ、オイラはいわゆる「ノラネコ」ってやつだ。
    そんなオイラの縄張りはニューミリオンのグリーンイーストである。
    ここは色んな文化が混ざり合う街で、気分屋で飽きやすいオイラでも毎日楽しい日々を過ごせるのである。
    あ、あそこにいるのは。


    「Ta-da〜!ビリーワイズのマジックショーだヨ!」
    「びりーだ!」
    「びり〜!お花出して!」

    「おにいちゃん、ゲームの人だ!」
    「わ〜、前にわんちゃんの絵描いてくれたおにいちゃんだ!」
    「はわわ…み、みんな落ち着いて…?」


    オレンジ髪で、陽気なヒーローのビリーと
    そんなビリーとは対照的な黒髪で、陰気なヒーローのグレイだ。
    この街を守ってくれる、オイラたちのヒーロー。
    よーし、決めた。今日はこの2人を追いかけて過ごすことにしよう。















    子どもたちから解放されたビリーとグレイは
    パトロールを再開した。
    ヒーローたちは、パトロールでサブスタンスっていう物体を回収したりイクリプスっていう敵をやっつけたりするんだ。
    2人の後を追っていると、目の前に小さなサブスタンスが現れた。

    「わ…こ 1411