お手入れのビマヨダ 許さないままに宿敵を愛してしまい、その感情に気付いた日からビーマはドゥリーヨダナを抱くようになった。元々空腹を我慢出来る性分ではない。手を出せる場所に居るならば、剥いて揉んで温めて舐めて噛んで、食べ尽くしてやるのがビーマの生き方だ。加えて心とは正直なもので、体を重ねる度にドゥリーヨダナを前よりも愛し、遂には執着さえ生み出していく。自分以外、誰もあの男を食べてはならないと狂う程に。
ドゥリーヨダナは美しく、旨い男だった。
元々悪辣で下劣な性格を外見の良さで取り繕っている男だと認識していたが、初めて部屋に押しかけてドゥリーヨダナを抱いた時、その味わい深さにビーマは驚いて舌を唸らせた。そこには美しいだけでなく、生娘の反応と素朴さが添えられていたからだ。一皮剥いた中身が腐ったゲテモノでも食い尽くす覚悟をしていただけに、意外にも初心な内面は更にビーマの情欲をそそった。
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