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    Wayako

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    遊びすぎてラブホ泊まる拳ミカ。
    しかしそれで済むはずもなく…

    #拳ミカ
    fistMicas

    寝かせません吸血鬼、朝方まではしゃぎすぎて仕方なくラブホ泊まる。
    こんなあるあるが集会で飛び出すほど、吸血鬼はラブホに泊まることが多い。日光による身体ダメージに個人差はあれど、大半の吸血鬼は活動できなくなるし、何より吸血鬼にとって昼は眠る時間なのだ。日光を避け、寝るだけならビジネスホテルやマン喫などの手もある。しかしいつでもオールチェックイン可能、部屋さえ開いていればすぐに入れ、完全防音窓なし。しかも割と広いし安い(実質二人部屋だしな)ラブホは吸血鬼にとって快適な寝床だ。しかも最近はそういった目的の吸血鬼の為に棺桶をおいてある場所もあるらしい。
    そんなわけで本日、羽目を外して遊び過ぎた俺、野球拳大好き様ことケンと弟、マイクロビキニことミカエラは二人でラブホ泊まりとなった。迫りくる朝日を躱し、駆け込んだホテルの空きは一部屋のみ。普通ならば男兄弟同士、気持ち悪いとぎゃーぎゃー楽しく笑いながら寝るだけだろう。普通ならば。
    しかし、俺とミカエラは兄弟でありながら世間で言う恋人同士であり、肉体関係もすでに結んでいる。
    もちろん、ここに来たのはあくまで日光避けと寝床の為なのだが、いかがわしい行為の為のホテルにかわいい弟兼恋人と入り、はい寝ましょうなんて、そこまで枯れていないのだ。

    「と、いうわけで、ローションプレイしよう。」
    「何がどうなってそうなるんだこの愚兄!!死ね!」
    先にベッドに入り、寝る準備をしていたミカエラが投げた枕を避けると、抱えるほど大きなクッションのような枕は空気をたっぷり含んだ体を壁にぶつけ、床に落ちる。それを戻すついでにベットサイドに置かれたローションの筒を取り、ミカエラにずいっと見せた。
    「せっかくホテルに泊まってるんだから、家じゃできないことしようぜ。」
    「…それがなんで」
    「だってお前、汚したらキレるだろ。」
    根なし草のケンに決まった住居はない。その日の寝床がなければVRCか、二人の弟の家に泊まることが多かった。特にミカエラのビキニ御殿では恋人同士、よろしくやるのが常だった。しかし家主のミカエラは潔癖とはいかないが、自分の物を必要以上に汚されることをひどく嫌い、お互いに出したものがシーツに少しでもつけば丸めて捨て置き、洗いに出す。そんな恋人の家で確実に汚れるローションプレイなど、言った瞬間に確実に閉め出され、暫く口もきいてもらえないだろう。別にそれで傷ついたりする繊細さはケンにはないが、いかんせんミカエラは変に拗らせやすく、その後始末が面倒なのだ。

    触らぬ神になんとやら。しかしそれもタイミングの問題だろう。

    「ここなら汚し放題、やり放題だぞ。それに…」
    言って、ミカエラにかかった布団を剥ぎとり、腹筋の割れ目をつぅ、と指の腹で撫で上げるとぴくぴくと震えるわりに、たいした抵抗がない。早々に寝る準備をし始めたので、どうかと思っていたが行為そのものはそこまで嫌ではないのだろう。そのまま胸筋を通り、鎖骨をなぞって、つけ襟を外した首筋に手を添えると柘榴のような瞳の奥に仄かな期待が灯る。
    問題はローションのほうか。
    しかし、ケンは引く気はない。

    単純な筋肉量だったらケンのほうが多いが、ミカエラはビキニの為に肉体美を意識しているので体型が細部まで綺麗だ。肌もキチンとケアをかかさず、きめ細かいもち肌は手に吸い付き、触り心地が気持ちがいい。
    それが、ローションでテラテラと輝く姿を思い浮かべるだけで正直たまらない。弟とラブホに来たのは本当に偶然のことであり、これを逃せばもう機会はないかもしれない。
    絶対に逃がすか。
    「ローション使うなんて、普通だろ?」
    「…まぁ…そうだけど。」
    「まぁ嫌なら、今日はやめるか。」
    「ぇ。」
    話題をすり替え、少し押して、すぐに引く。そんな単純な手に引っ掛かり、体に灯った欲を惜しむミカエラのなんとかわいいことか。鎌首をもたげた加虐心が表情に出ぬよう取り繕って、優しく手を離すと今度はミカエラのほうから手がのびてきたので、それを優しく繋ぎ、指を絡めてやる。
    「どうした?」
    なんて、分かりきっているのに敢えて問うと、うつむき赤くなった弟がぼそぼそと喋るので、顔を近づけ再度、あくまで優しく、促す。
    「どうしてほしい?」
    そうして、かかった獲物に確実に牙を刺す。
    「……兄さんが、ほしい…。」
    熱を孕んだ吐息と共に吐き出された言葉に内心、こんなにエッチな子になっちゃってまぁ、なんて、仕込んだのは自分であるのに心配になってしまう。そのチョロさ、気を付けろよ。
    繋いだ手を引っ張り、二人でベッドから降りるとそのまま浴室へと足を向ける。てっきりこのまますると思っていたミカエラが不安になりながらも、大人しくついてくるのがまた可愛く、興奮してしまう。浴室にはローションプレイ専用のマットが敷いてあるのだが、弟は知らないのかもしれない。
    「まずは風呂でも入ろうな。」
    「…うん。」
    そうして、優しく手を引き、浴室の扉をぱたりと閉めた。

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