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    #曦澄ワンドロワンライ。お題「毒」です。
    開催ありがとうございます。ブラック案件が浮かんでしまいました…リハビリ中のため文章が支離滅裂ですみません。

    #曦澄ワンドロワンライ
    eiChengWangdrooWanglai.

    第43回。お題「毒」毒でも盛っていっそ自分を殺してしまえたらいい。
    殺せ…殺せ…と誰かが囁いている。
    誰が囁いているのかは分からないが、目の前にいる奴を殺せというわけなのか。
    閉関明けで情緒が定まらないまま、夜狩の応援に来たのだが、邪祟以外の奴を殺せ…と言われても誰を殺せばいいのやら。
    目の前に居るのは…金凌。
    なぜ金凌を殺さなければならない。
    金凌を殺して咽び泣き怨みに怒り狂う三毒聖手をみたくはないのか。
    人を二度と殺したくはない。
    金光瑶を刺した時と同じ過ちは繰り返したくはない。
    同じ過ちを繰り返すくらいだったら毒を盛って自害した方が良い。
    生きていてもなにも感じることはないのだから。
    朔月で邪祟を何体も切りつけていく。
    その度に邪祟から呪文に呪われた様に、殺せと言われている。
    呪文を払いのけるかのように、邪祟を刻んでいく。
    朔月よ…私は今まで朔月を殺める道具に使ったことはあるだろうか…。
    金光瑶を朔月で殺めてしまったから、己は閉関してしまったのか。
    毒薬があれば何度も自害しようと試みた。
    毒薬は誰も処方してはくれなかった。
    朔月…裂氷…答えを出してくれないか。
    なぜ生きなければならないのか。
    まだ宗主として虚勢を張らなければならないのか。
    私は三毒聖手みたいに強くはない。
    邪祟を切り刻んだ朔月から鉛色の血が滴り堕ちる。
    これで終わりにしよう。
    誰も殺したくはないし殺される姿を見たくはない。
    惨劇には目を瞑る。
    三毒聖手が私に毒を盛って殺してくれたらいいのにと。
    ふっ…と呆れて自嘲する。
    「沢蕪君、おい、しっかりしろ」
    誰かが私の名を呼ぶ声がする。
    あぁ…三毒聖手の声だ。
    私に毒を盛って殺しにきてくれたのだね。
    貴方の雲夢の次に大切な金凌は殺してないから大丈夫。
    さぁ…私に毒を盛って殺してくれないか。
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    takami180

    PROGRESSたぶん長編になる曦澄その4
    兄上、川に浸けられる
     蓮花塢の夏は暑い。
     じりじりと照りつける日の下を馬で行きながら、藍曦臣は額に浮かんだ汗を拭った。抹額がしっとりと湿っている。
     前を行く江澄はしっかりと背筋を伸ばし、こちらを振り返る顔に暑さの影はない。
    「大丈夫か、藍曦臣」
    「ええ、大丈夫です」
    「こまめに水を飲めよ」
    「はい」
     一行は太陽がまだ西の空にあるうちに件の町に到着した。まずは江家の宿へと入る。
     江澄が師弟たちを労っている間、藍曦臣は冷茶で涼んだ。
     さすが江家の師弟は暑さに慣れており、誰一人として藍曦臣のようにぐったりとしている者はいない。
     その後、師弟を五人供にして、徒歩で川へと向かう。
     藍曦臣は古琴を背負って歩く。
     また、暑い。
     町を外れて西に少し行ったあたりで一行は足を止めた。
    「この辺りだ」
     藍曦臣は川を見た。たしかに川面を覆うように邪祟の気配が残る。しかし、流れは穏やかで異変は見られない。
    「藍宗主、頼みます」
    「分かりました」
     藍曦臣は川縁に座り、古琴を膝の上に置く。
     川に沿って、風が吹き抜けていく。
     一艘目の船頭は陳雨滴と言った。これは呼びかけても反応がなかった。二艘目の船頭も返答はな 2784

    sgm

    DONEプライベッターから移動。
    TLで見かけて可愛くて思わずつぶやいたカフェ曦澄の出会い編。
     その日、藍曦臣がその店に入ったのは偶然だった。
     一休みしようと、行きつけの喫茶店に足を向けたが、残念ながら臨時休業だった。そう言えば前回訪れた際に、店主が豆の買い付けのためにしばらく店を休むと言っていたことを思い出す。それがちょうど今月だった。休みならばまっすぐ家路につけばよかったのだが、喉が乾いていたのと、気分的にカフェインを摂取したくて仕方がなかった。ならば、と喫茶店を探しながら大通りを歩いたが、めぼしい店が見つからず、あったのはチェーン系のコーヒーショップだった。
     藍曦臣が外でコーヒーを飲むのは常に、注文を受けてから豆を挽き、サイフォンで淹れてくれる店で、チェーン系のコーヒーショップは今まで一度たりとも入ったことがなかった。存在そのものは知識として知ってはいるが、気にしたことがなかったため、今日初めてこの場所に、コーヒーショップが存在する事を認識した。
     戸惑いながらも店に足を踏み入れる。席はいくつか空いていたが、席へと誘導する店員はおらず、オーダーから受け取りまでをセルフで行い自分で空いている席へと座るのだと、店内を一瞥して理解した。
     あまり混んでいる時間帯ではないのか 3066