Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    みらい

    @rairai_aki

    K暁メイン
    基本パピED 皆生存ifの世界線で書いてます。
    無断転載は絶対に許さないマンなので、見つけ次第訴えます!

    ※R18はリス限となっております。
    18以上の方のみリスインさせていただきます。

    誤字脱字は許してください。
    方言だとわかる言葉ありましたら、報告ください!お願いします!!
    閲覧、いいね、いつもありがとうございます。
    程よく溜まったら、pixivにも上げます。

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 38

    みらい

    ☆quiet follow

    KKに八重歯生えてます。苦手な方はご注意を
    K暁です。
    世界観はいつも通り

    #K暁

    ありのまま『ありのまま』

     自宅のように使用しているアジトのソファに座って、二人はテレビを見ていた。今日は麻里が友達のところへお泊りの為、長く一緒にいられるとリラックスしていた。何気なくつけたテレビ番組はバラエティー番組で、KKの笑いのツボにヒットしたようだ。大きく口を開け、笑っている。一緒に笑っていた暁人の視線が、ふと、KKの口元へと移動した。
    「……」
    「はっはっはっ」
    「……」
    「はっはっはーーあ”?」
     ぐいっ、大きく口が開いた瞬間を見計らって、暁人の指が二本侵入する。KKの歯がよく見えるように口角を引っ張ってくる。
    「はきと?」
    「KKって、八重歯だよね」
     何の脈拍もなしにされた行動に、呆けた声が出てしまう。無理やり引っ張られているものの、手加減しているのか、痛くはない。二本の指の隙間から八重歯が覗く。その鋭い歯に噛まれたら痛そうだと、暁人は感じた。
    「あー」
    「笑うと僅かに見えるんだよ」
    「そういうお前は歯並び良いよな」
    「まあね」
     口角を引っ張る指を退かし、暁人の顎を片手で固定すると、歯を見せるように笑う。時々、突拍子もないことをするなと内心呆れながら、綺麗に並ぶ歯に視線を落とす。
    「矯正でもしてたのか?」
    「全然」
    「羨ましいことで…」
    「KKは八重歯いやなの?」
     顎を掴まれたまま、KKの両頬を両手の指、一本ずつで押す。不自然に口角が上がり、人相の悪い顔が不気味な笑い顔になる。子供なら、絶対に泣き声が聞こえてくる悪人面だが、暁人にはそんな面でも愛おしく思ってしまう。
    「やめろって、良いことないだろう?」
    「そうかな?KKの八重歯は可愛いと思うよ?」
     顎を掴んでいた手が、頬を押す手を払いのける。しかし、気にもせず、暁人の手が口元へ近づくと人差し指がかさついた唇を撫でる。
    「……」
    「僕は、好きだよ」
     素直な気持ちを伝えていく。優しく唇を撫でていた指が僅かに開いた隙間から入り込む。撫でるように歯をなぞっていく。
    「……」
    「KKって、あんまり笑わないでしょ?だから、笑った時に見えるのが、僕しか知らないKKみたいで嬉しいし…」
     幸せそうに笑う。
    「……」
    「あっ、けど、噛まれたら痛そうだよね」
    「はぁー」
     楽しそうに笑う暁人の手を掴み、指を引き抜く。僅かについた唾液が糸を引く。
    「まだ、触ってたんだけど…」
    「お望み通り、噛んでやるよ」
     八重歯を見せるように大きく口を開けると、暁人の喉仏に嚙みついた。
    「KKーーーーー‼‼」
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💖🙏😊☺🙏❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤💖❤💖☺🙏☺☺☺☺☺☺☺☺☺☺☺☺☺☺☺☺☺☺☺☺☺🌋🌋🌋🌋🌋🌋🌋🌋🌋🌋❤😍☺💖❤❤❤💖
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works

    りんご

    DONEK暁デー、初デート。K←暁のようでK→〈超えられない壁〉←暁です。
    理想のデート像を黙って実行するおじと、訳も分からず振り回されるあっきーの話。
    過去それなりに色んな話を書いてきましたが、ぶっちぎりで砂糖吐きそうな話になったと思います。けけは所々横暴だしあっきーはちょっと暴走気味です。そんな二人の初めてなんて、絶対事件になるに決まってるじゃないですか(笑)
    閻魔帳のきれはしには(1)


    待ち合わせは、やっぱり駅前かなあ
    ベタなのは分かってるよ! でも後に来る僕が気になって、その後ろ姿がどこかそわそわしてるの、きっとかわいいなって思うんだろうな


    ◆◆◆◆◆


    『KK

    今日午前11時。渋谷駅北側に集合。』


    凝り固まった肩を回しながら、ネオンが薄まりゆく都会の路地を暁人はゆったりと歩いていた。長期の仕事が終わって漸くまともな寝食にありつけると思えば、心も穏やかになる。
    こんな職業なので、どうしても一日の行動が普通のそれとは大きくずれ込む時がある。今日はそういった日で、数日掛かりの依頼を何とか終わらせたときには、すっかり空が白み始めていたのだ。

    自分の名前をした空を背にしながら、暁人は連絡のためにスリープモードにしていたスマホを起動させた。そこに表示される、送り主と簡素な一文。暁人が首をひねるのも無理はない。めったに文字でのやり取りを行わない人物から突然こんなものが来たら、誰だって困惑するだろう。自分がいない間に向こうで何かあったのかもしれない。それにしても……メッセージ? 凪いでいた心情の波が僅かに揺れて―――まあいいか、と持ち直した。暁人が暁人たるゆえんは、この微妙な状況に対しての構えがやたら大きいことである。波乱万丈な生い立ちのせいで大概のことは受け流せるようになった結果だった。
    12617