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    みらい

    @rairai_aki

    K暁メイン
    基本パピED 皆生存ifの世界線で書いてます。
    無断転載は絶対に許さないマンなので、見つけ次第訴えます!

    ※R18はリス限となっております。
    18以上の方のみリスインさせていただきます。

    誤字脱字は許してください。
    方言だとわかる言葉ありましたら、報告ください!お願いします!!
    閲覧、いいね、いつもありがとうございます。
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    みらい

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    KKに八重歯生えてます。苦手な方はご注意を
    K暁です。
    世界観はいつも通り

    #K暁

    ありのまま『ありのまま』

     自宅のように使用しているアジトのソファに座って、二人はテレビを見ていた。今日は麻里が友達のところへお泊りの為、長く一緒にいられるとリラックスしていた。何気なくつけたテレビ番組はバラエティー番組で、KKの笑いのツボにヒットしたようだ。大きく口を開け、笑っている。一緒に笑っていた暁人の視線が、ふと、KKの口元へと移動した。
    「……」
    「はっはっはっ」
    「……」
    「はっはっはーーあ”?」
     ぐいっ、大きく口が開いた瞬間を見計らって、暁人の指が二本侵入する。KKの歯がよく見えるように口角を引っ張ってくる。
    「はきと?」
    「KKって、八重歯だよね」
     何の脈拍もなしにされた行動に、呆けた声が出てしまう。無理やり引っ張られているものの、手加減しているのか、痛くはない。二本の指の隙間から八重歯が覗く。その鋭い歯に噛まれたら痛そうだと、暁人は感じた。
    「あー」
    「笑うと僅かに見えるんだよ」
    「そういうお前は歯並び良いよな」
    「まあね」
     口角を引っ張る指を退かし、暁人の顎を片手で固定すると、歯を見せるように笑う。時々、突拍子もないことをするなと内心呆れながら、綺麗に並ぶ歯に視線を落とす。
    「矯正でもしてたのか?」
    「全然」
    「羨ましいことで…」
    「KKは八重歯いやなの?」
     顎を掴まれたまま、KKの両頬を両手の指、一本ずつで押す。不自然に口角が上がり、人相の悪い顔が不気味な笑い顔になる。子供なら、絶対に泣き声が聞こえてくる悪人面だが、暁人にはそんな面でも愛おしく思ってしまう。
    「やめろって、良いことないだろう?」
    「そうかな?KKの八重歯は可愛いと思うよ?」
     顎を掴んでいた手が、頬を押す手を払いのける。しかし、気にもせず、暁人の手が口元へ近づくと人差し指がかさついた唇を撫でる。
    「……」
    「僕は、好きだよ」
     素直な気持ちを伝えていく。優しく唇を撫でていた指が僅かに開いた隙間から入り込む。撫でるように歯をなぞっていく。
    「……」
    「KKって、あんまり笑わないでしょ?だから、笑った時に見えるのが、僕しか知らないKKみたいで嬉しいし…」
     幸せそうに笑う。
    「……」
    「あっ、けど、噛まれたら痛そうだよね」
    「はぁー」
     楽しそうに笑う暁人の手を掴み、指を引き抜く。僅かについた唾液が糸を引く。
    「まだ、触ってたんだけど…」
    「お望み通り、噛んでやるよ」
     八重歯を見せるように大きく口を開けると、暁人の喉仏に嚙みついた。
    「KKーーーーー‼‼」
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    32honeymoon

    TRAINING・先日アップした画像版に修正を加えて、今までとおなじ横書きにしました。前回読みにくかった皆様はよければこちらで。
    ・修正したのは暁人くんの心情描写が主です。まだKのことを好きになりかけてきたところで、信じる心と無くしてしまう不安の板挟みになっている雰囲気がちょっと出てないかなと感じたので、台詞回しを少し変えてみました。まあ内容は同じなので、再読頂かなくとも問題ないと思います…単なる自己満足。
    【明時の約束】「ねえ、KK。たとえば今、僕がこの右手を切り落としたとして、ーあんたの宿っているこの魂は、何処に宿るのかな」

    ー突然。自らの右手に在る、そのあたたかな光と靄のかかる手のひらに向かって、突拍子もないことを言い出したその体の持ち主に、KKは呆れたように何いってんだ、と返した。

    『ーオレの魂が宿る場所は、ココ、だろ。手を失ったとて、消えるわけがねえ。ああ、ただー大切なものが欠けちまったって言う事実に対して、クソみてえな後悔だけは、一生残るだろうな』

    気を抜いたままで容易に操れるその右手。ぶわりと深くなった靄を握り込むようにぐっと力を込めると、とんとん、と胸を軽くたたく。

    「後悔、?」
    『ああ、後悔だ』
    「どうして?これは、僕の体だ。例え使えなくなったとしても、あんたには何の影響も無い筈だよね。それとも、使い心地が悪くなったとでも文句を言う気?ーああごめん、言い過ぎたかも。…でも、そうだろ」
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