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    @7_kankankan_100

    気の赴くままに書き物。今はエク霊、芹霊。(以前の分はヒプマイどひふです)
    正しい書き方はよく分かっていません。パッションだけです。
    書きかけ多数。

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    @7_kankankan_100

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    これは一郎と一二三

    一二三の休日は家で過ごす事が多い。女性恐怖症のために一人では外出しにくく、スーツを着ていれば平気だけれどあれは仕事の時だけだ。休みの日まで着る物じゃない。
    しかし今日はその休日だというのに家にはいなかった。今、一二三が立っているのは待ち合わせ場所の駅前、の人が通らないようなビルの物陰で背を預けてもたれていた。自宅からタクシーでここまでやって来た。
    なるべく視界に女性が入らないようにサングラスをかけてキャップを目深に被るのが一二三の外出スタイルだ。目印をその姿だと伝えてあったお陰で待ち合わせの相手は難なく一二三を見つけられたようだった。
    指定した時間通り、いや五分ほど早いだろうか、山田一郎は胸に社名のロゴとフクロウのキャラクターが描かれた白いTシャツ姿でやって来た。
    「伊弉冉さん、早いっすね。お待たせしてすみません」
    「よー、一郎くん!なんかあって遅くなったらいけねーと思って早く出てきただけだし、今来たとこ」
    「ご依頼ありがとうございます。今日はしっかり務めさせていただきますのでよろしくお願いします」
    一郎は深々と頭を下げてTシャツと同じロゴがついた名刺を差し出した。それを受け取る一二三の手つきはとても丁寧で職業としての癖が染み付いているのだろうと、一郎は思った。
    「んなかしこまらなくても。直接バトってないけど顔見知りみたいなもんじゃん」
    「いえ、仕事なんでそこんとこはきっちりしたいっす」
    パッと明るい大きな笑顔でそう言った一郎の印象は、テリトリーバトルの時の闘志剥き出しのそれとはまるで違っていた。人懐っこい雰囲気は様々な客層からの依頼がある萬屋という仕事にはうってつけだろう。
    「今回は買い物の荷物持ちと運搬って事ですけど、何買いに行くんすか」
    「まー、ついてこれば分かるよ」
    先日、一二三は萬屋ヤマダに一件の依頼を入れた。本当は独歩と行きたかったのだが、生活時間帯が合わないうえに仕事の都合で休みが合う事はなく、そんな彼に自分の買い物に付き合わせるのはなかなか難しい話だった。しかも重たい荷物を運ばせる事になるのだ、社畜の彼が日常のために残す力がほとんどないのを考えれば酷な事はさせら

    依頼に基づいて一郎は後部に荷物を乗せるられるようミニバンをレンタルして一二三を駅まで迎えに来ていた。二人はそれに乗って目的地まで行く。
    駅前から車を停めている駐車場まで移動しようとしたのだが、一郎の左後ろからついて来る一二三が距離が近いのが気になった。振り向けばすぐそこに顔があるような近さ。駅前で人通りもそこそこあるからか向かいからくる人を避けながら進んでいると、突然一郎に左腕がギュッと取られた。
    「一郎くん、マジごめん。ここ抜けるまで掴まらせてくんね?……俺っち女の子ダメなんだよね」
    ははっと自嘲の笑いをこぼす一二三に声は弱々しかった
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