スクカライジャン 夕暮れの部屋に締め切られたカーテンの隙間から夕日が差し込みまるでスポットライトのように折り重なる二人の体の一部を照らす。部屋の持ち主のライナーの膝へと跨り規則的に自ら腰を揺するジャンの首元でシルバーのネックレスが揺れ、時折差し込む夕陽の光をキラリと反射させる。
「ッ、おい、…!やめろ、」
「いっ、て…何で」
「ふざっ、けんな…そう言うんじゃねえだろ」
ギシ、と規則的に鳴いていたベッドが静まりライナーの口元を手で押し退けるように逸らすジャンの苛立った言葉にライナーは何故だと不満げに眉を寄せる。
セックスの流れでキスをするなんて極々自然なことであるはずのそれをジャンは毎度拒絶する。確かに二人の関係は恋人同士ではない、数ヶ月前のパーティーで酒に酔ったジャンを送って行った部屋でそのまま、まさに今日のように跨られて始まった関係だ。
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