西の果てなき海と最果ての島について 精霊が旧い世界のかけらを掬い上げて今の世界を形作った後。精霊の血を引く王が生き残った人々を率いて龍王国を作り、今の公国に繋がる歴史が生まれました。
ですが、龍王国に拠らず生き延びた人々も数少ないながらいました。龍のいる土地を見つけ、龍と共に互いを尊重して生きる契約を結んだ人々。
鋼龍カウンキパゴウンを崇めていた山国や、影龍スウレシウと生きる草原大国カウマーン、他にも色々ありますが、最後に公国に加わった西の島国もそうでした。
正確には、西の島国は旧い世界が終わったときの生き残りが興した国ではありません。海上連盟ノストコールの話はしましたっけ? 雲龍バツィオエアーラの羽雲を航路に果てなき海を旅する人々。彼らの祖は、龍王国の公子でした。
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