さまーらばー「海に行きたい…」
明け方まで掛かったマレビト退治、お互い力の使い過ぎでフラフラしながら、寝る前に何か腹に入れたいと早朝で人の少ないファーストフードチェーン店で軽食を買ってから帰路に着き、二人で住む部屋に着くと熱帯夜と激しい運動…元い戦闘でかいた汗を流す為、男二人では少し狭く感じる浴室でさっぱりして、さて飯だとハンバーガーに齧り付いた時、何となく付けたテレビを眺めていた暁人がポツリとそう呟いた。
テレビにはビーチ特集と書かれたテロップと砂浜で取材している模様が映し出されている。
「…あ?」
半分睡魔と疲労に襲われている頭は暁人の言葉を咀嚼するのに時間を要した。
「海…行きたい…」
同じく睡魔と疲労に襲われているであろう暁人がオレンジジュースをストローから吸い上げつつ再度呟く。
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