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    しろ🐾

    @shiro222lux_noc

    20↑ / 腐 /今は主に🌈enの🔮に狂ってる/ 🐏🔮&🔮🐏

    ベッター:https://privatter.net/u/shiro222lux_noc
    表紙つき新書SSの画像か、行間が空いていない横書きで読めます。

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    🐏🔮🐏 「🐏ちゃんに入れたい」「はい?!」

    ・首にキスしてたら予定外のことになった話
    ・お腹にキスする話の続き
    ・単体でも読めます
    ・R18じゃないです

    #psyborg
    #PsyBorg

     日頃、思っていたよりは俺とのスキンシップに時間を割いてくれる君のことは大好きだし、愛しているし、可能な限り応えたいとは思っている。
     思っているんだけどさ。
     最近、君への応え方がちょっとよくわからない。
    「……お腹揉んだら蹴り飛ばすから」
    「んー」
     わかってるんだかわかってないんだか、よくわからない返事が、首とうなじの境目で聞こえてくる。
     夜のスキンケアを終えて、小腹が空いたからチーズを食べて、もう寝ようか、もう少し起きていようかとスマホを見ながら迷っていると、彼に捕まった。
     今日は後ろから抱き込まれて首やうなじに顔をくっつけられている。くすぐったいし、お腹に手が当たっているから居心地は悪い。でも、身じろぐと、「どこに行くんだ」って言うみたいに腕に力を入れられて、抱え込まれる。
     変な形だけど、それでも求められるのは悪い気はしない。変だけど。さっきからなんか首のあたりで息を吸われるんだよね。何を吸ってるの、それ。
    「んー……くすぐったいってば。じっとしててよ」
    「触り心地が良いからつい」
    「はぁ……変なとこばっかり気に入るよね」
    「そうか?」
    「この間はお腹だったし」
    「お腹にくっついてたら、酷い目にあったからな」
    「ちょうどそれ考えてた。やられ足りないのかなって」
     ふぅふぅちゃんがくつくつと笑うのが肌に伝わってくる。
    「いや、当分はお腹いっぱいだな。玉にまでキスされるとは思わなかった」
    「言うこときけなかったね、ふぅふぅちゃん。動いちゃダメだったのに」
     意地悪を言うために振り向くと、ちゅっ、と音を立ててキスをされた。
    「知ってるだろ? 快楽に弱い男なんだ。許してくれ」
    「……」
     ちょっと挑発するつもりもあったのに、力の抜けた顔と声でそう言われて、気が削がれる。顔を前に戻すと、また頬を首に擦り付けられるようにされる。
    「……」
     気持ちいいのに弱いなんて言っておきながら、彼はこんなに密着していても、えっちなことを思い出すような会話をしていても、ぴくりとも反応しないまま俺を抱きかかえている。まるで、小さい子どもがぬいぐるみにするように。
     俺が動かないでいると、身体の力を抜いて背中にもたれかかるようにしてくる。ふと、いまなら子どもをあやすみたいに背中をとんとんと叩いても、受け入れられそうだと思った。
    「……ねぇ、こういうの、犬くんにもする?」
    「口の中を毛まみれにする趣味はない」
    「ふぅん……」
     当然、うきにゃにもしないだろうし、ということは、現状彼のこの欲求を受け止めるのは俺しかいないらしい。
     嬉しいけど、そう何度も首やうなじにすり寄られると、気まずくもある。何度目かの項へのキスに、腰が反応してしまって、少し声が漏れる。
    「ぅ、んー……それ、むずむずする」
    「だめか?」
    「うぅん……くっついてたいなら、もうしないで」
    「そうか。残念だ」
     そう言うと、ふぅふぅちゃんの唇が肌から離れる。相変わらず、誘っているわけでは無いらしい。振り向くと、へにゃりとした顔で笑いかけられた。
    「なにその顔ぉ……」
    「なにが? なんで怒ってるんだ?」
    「はぁ……怒ってない」
    「でも不機嫌そうだ」
    「怒ってな……嬉しそうにしないでくれる?」
    「ははは!」
    「もー……」
     なんでそんなに可愛いの? と言いたかったのに、すぐにうやむやになる。
     いい加減受け身でいるのに飽きたので、上半身を捻って、彼の首に腕を回す。耳、顎とキスをしながら降りていって、首の鉄と肌の境目に何度か唇を当てた。
    「おっと……もう仕返しの時間か?」
    「んー」
    「するのか?」
    「うーん」
    「うーん?」
     曖昧な答えにふぅふぅちゃんが真似をしながら首を傾げてくる。したいかしたくないで言うなら、したい。したいけど、あんまりにもふぅふぅちゃんが無防備で可愛いから、今日はいつもと違うことがしたくなった。あんまりそんなふうには思わないんだけど、たまにあるからしないわけでもないんだよね。
     ぐにっと彼の頬を摘まむと、緩んだ口が不格好に開く。そのままおかしな発音で名前を呼ばれた。
    「うき?」
    「……ふぅふぅちゃんに入れたい」
    「んぁ!?」
     言葉にすると、ますますその気になってきて下っ腹が疼いた。
    「あー……我慢できなくなってきちゃった。
     今日はそっちでもいい? 俺、ふぅふぅちゃんのお尻かお口に入れたい」
    「なんだ急に!?」
     ぶるぶると首を振って俺の手から逃れる彼の腰周りに両腕を巻き付ける。
    「だめ? なんか……すっごい入れたい」
    「待て待て待て! すぐには無理だ!」
     上半身をねじって離れようとする彼にしがみつく。後ならいいの? と真っ赤になった項に訊いてみた。
    「う……浮奇が、そうしたい、なら」
    「だからそうしたいって言ってるじゃん」
    「いきなりなんなんだ……」
    「ふぅふぅちゃんが可愛かったから?」
    「はぁ……」
    「いや?」
    「いやじゃない……わかってるだろ」
    「ひひ、照れちゃって。可愛いね、ベイブ」
     トップをするときはいつでも余裕そうで、楽しそうにしてるくせにね。こんな風に求められるとふにゃふにゃになっちゃうのが可愛くて、もっと崩したくなる。
     俺がそんな顔をさせられるんだって思うと、身体だけじゃなくて心まで気持ちよくなる気がする。
     さっきまでのんきにしていたふぅふぅちゃんは、背中を丸めて片手で顔を覆ったまま固まってた。
     早くしたい、と色が濃くなった耳にかじりつくと、しばらくしてから「ちょっと、待っててくれ」とくぐもった声が返ってきた。
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