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    hikagenko

    @hikagenko

    HN:
    ひかげ

    サークル名:
    Hello,world!

    ジャンル:
    ド!、ズモなど

    イベント参加予定:
    25/05/04 超5次ドリ2025

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    hikagenko

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    改修されたドリフェスシステムの動作確認に駆り出された、DFプロへ入所した直後のフネ。
    の話の一部。

    #ド!
    do!

    本能と 黒石勇人。一度目、風間圭吾は後方に吹っ飛んだ。二度目は膝を付きはしたが、その場からほとんど動かなかった。そして三度目、その場でしっかりと掴み取った。
    風間圭吾が吹っ飛んだ後に挑んだ黒石勇人は、一度目、後方に滑りながら膝をついた。二度目以降はほぼ風間と同じだった。
    風間も黒石も、辛うじて一度もソレを落とすことはなかった。説明はされていない。ただ決して落としてはいけないものだと風間は理解し、黒石は本能でそうと感じ取っていた。
    今日、ふたりは初めてエールをキャッチした。

    「おつかれ」
    ドリフェスシステムの動作確認の手伝いを終え、ステージから袖に捌けてきた二人に声をかけたのは、三神遙人だった。
    「どうだった? エール」
    「…重かった、ですね。今日ですら」
    そう答えた風間の表情は、悔しげだった。黒石は風間の言葉に眉をひそめている。
    「そう。さっきのドリカが重たかったのは、単純にカード自体の質量だとか速度だとかの問題。けど、それだけじゃないだろ? …なんだと思う、黒石」
    黒石は答えない。三神から目線をそらさず、睨み返すような力強さで見ている。
    三神はふっと笑った。
    「『エールはドリカが示すもの』。…バトルライブで君達がどんなステージを見せてくれるか、楽しみにしてるよ」
    「…はい、ありがとうございます」
    風間が頭を下げる横で、黒石はただ三神を見ていた。

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    MENU▶︎web再録加筆修正+書き下ろし約40頁 (夭折した速水ヒ□の幽霊が、神浜コージの息子13歳のもとに現れる話)
    ▶︎B6/66頁/600円 予定
    ▶︎再録は 下記3つ
    酔うたびいつもするはなし(pixiv)/鱈のヴァプール(ポイピク)/せめてこの4分間は(ポイピク)
    【禁プリ17】コウヒロ新刊サンプル「鱈のヴァプール」書き下ろし掌編「ヤングアダルト」部分サンプルです。(夭折した速水ヒロの幽霊が、神浜コージの息子13歳のもとに現れる話)
    ※推敲中のため文章は変更になる可能性があります

     トイレのドアを開けると、速水ヒロがまっぷたつになっていた。45階のマンションの廊下には、何物にも遮られなかった九月の日差しが、リビングを通してまっすぐに降り注いでいる。その廊下に立った青年の後ろ姿の上半身と下半身が、ちょうどヘソのあたりで、50cmほど横にずれていたのだ。不思議と血は出ていないし、断面も見えない。雑誌のグラビアから「速水ヒロ」の全身を切り抜いて、ウェストのあたりで2つに切り、少し横にずらしてスクラップブックに貼りつけたら、ちょうどこんな感じになるだろう。下半身は奥を向いたまま、上半身だけがぐるりと回転してこちらを振り返り、さわやかに微笑む。
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