結ぶもの、続くもの。※はじめに※
このお話は二次創作です。実在の人物や団体、ゲーム本編の内容とは一切関係ありません。
出てくる場所、地理は実際に存在する場所を数箇所モデルにしています。いつものようにふんわり読める感じのお話です。
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誕生日にアナタの一日が欲しい、などという歯の浮くセリフを自分が言う日が来ようとは。二十数年生きてきた人生、暁人は思いもしていなかった。
言われた当人は鳩が豆鉄砲をくらったように一瞬だけ目を丸くしてから、徐々に半目に伏せた視線を手元の文庫本に戻して、空いた左手をスウェットシャツに突っ込み腹を掻き始めてしまった。
「暁人よォ、そりゃ普通逆じゃないのか。オレの誕生日に、オレがオマエにプレゼントすんのかよ」
「だから、違うって言ってるだろ?僕なりに、考えてきた旅行計画で、KKとデ、デ……」
「デート、したいんだろ?今更そんな事で恥ずかしがって、オレらはそれ以上のこと──」
「それとこれとは別なんだってば!」
ワッと声を上げて、熱くなった顔を両手で覆った。やはり自分はどうしても、この人の前では“子供”になってしまう。
横をすたすたとエドが通り過ぎて行ったのを見て、顔を覆っていた手を口にずらす。アジトメンバーにはもはや日常の光景であるので、特に口を挟まれたり咎められることはないのだが。
暁人はKKの耳元に唇を寄せて、「それでさ」と話を戻した。
「空いてるの、空いてないの、どっち?」
「空いてる空いてる。誰かさんがソワソワしてっから、凛子にも休みの調整ができないか話は通しておいたよ。わかりやすいんだなぁ、まったくお暁人くんは可愛らしこっ──いッて」
五本指ソックスの無防備な左足を、怪獣がモチーフのスリッパを履いた右足がドシンと踏みつけた。
◇ ◇ ◇
十一月十六日、KKの誕生日、当日。
暁人とKKは北関東の海岸沿いにある道の駅の食堂で、遅めの昼食として新鮮な海の幸がこれでもかと乗った海鮮丼に舌鼓を打っていた。
マグロの赤身と中トロ、ホッキ貝と甘海老、それからウニとイクラ。それらが美味しい白米の上にどっさりと鎮座ましましていて、見た目が豪華なのはもちろん、値段も飛び抜けて高い目玉メニューだ。予算に組み込んで置いたから想定外の出費ではなくても、なかなか、懐が痛む。
すりおろされたワサビがツンと鼻を刺激して、思わず暁人が鼻をつまむと、向かい側に座っていたKKが「ハハッ」と笑った。
「茶ぁ飲め、茶」
「っ、んく……あぁ、辛かった」
「んで?この後はどこ行くんだよ」
「泊まることを考えたらナマモノは駄目だから、そうだな……お菓子にしようかな。お土産コーナーを見てから目的地に向かおう、もうすぐそこだし」
柴漬けをつまんで、アオサの味噌汁を飲む。胃の底まで染み渡る磯の香りと温かさにホッとする。
ここまで、自分達は道沿いにある史跡や名所に立ち寄りつつやって来た。ゆったりした道ゆきで、都心の忙しさとはまた違う漁港や漁師町の活気溢れる空気が暁人には新鮮だった。
新調したバイクに取り付けたサイドカーに乗るよう勧めた時は「事故なんか起こすなよ」と苦い顔をしていたKKも、海を眺める瞳は心なしかるんるんと輝いていて、海鮮丼を見た時はピュウと口笛を吹いていた。自分が練り上げたデートプランを満喫してくれているとわかって、暁人は胸を撫で下ろす。
「ご馳走様でした」と手を合わせて、リュックサックからチラシを取り出した。そこには、ここからそう遠くない水族館で開催されるナイトツアーの案内が、可愛らしいイラストと共に記載されている。
ホテルの柔らかいベッドの上ではなく、持参した簡易テントと寝袋の中で寝ることにはなるが、大水槽の前で夜しか見られない魚たちの様子を見ながら一泊できるという珍しいイベントだ。
「お土産を買ったら、日帰り入浴が出来る旅館があるからそこに寄って、それから水族館に行こう」
「おっ、酒が飲めるって書いてある。たまには良いよなぁ、日本酒も」
「ハメ外し過ぎないでよ?皆から監督役を頼まれてるし、家族連れも参加するんだから」
「わかってるよ。ったく……オレをなんだと思ってんだ、アイツら」
本当のところは、誕生日なのだから好きなだけ酒を飲ませてやりたいところだが(彼の健康を第一に考えているし、くれぐれも注意するよう告げた凛子の圧を思い返すと)、そうはいかなかった。
昼に水族館に行くのはありきたりな気がして、せっかくなら自分達に何かと縁がある夜を選んだ。飲める杯数は決まっているけれど夕食と一緒に地酒も楽しめるし、これならきっとKKも楽しんでくれるかも、喜んでくれたらいいな──などと考えて。実は、昨夜はあまり眠れてはいない。遠足前の小学生でもあるまいに。
遠くで回る灯台の光を見ながらトコトコと安全運転でバイクを走らせる。温泉で熱くなった肌に、冬の気配を色濃くした風が涼しくて気持ちいい。
水族館のエントランスには、暁人たちの他に二組の家族連れと、友人同士らしい女性三人と、恋人同士なのであろう男女二人の計五組が集まった。スタッフから注意事項を聞いて、まずはガイドに連れられてナイトツアーと餌やり体験。その後食事の時間を挟んでから、二十一時の消灯時間までは自由時間となっている。
KKは動物が苦手ではあるが、さすがに魚は平気らしい。(海獣コーナーで少し顔が引きつっていたけれど)餌やりを楽しんでいたし、バックヤードの設備を興味深そうにしげしげと眺めていた。
淡水魚のコーナーでは、田舎の祖父と近場の川へ河童を釣りに行ったら、河童ではなくヌシである大きな雷魚が釣れたと話をしてくれた。
「あん時はびっくりしたなぁ、爺さんも腰抜かしてよ」
「そんなに大物だったの?」
「おう、もうこぉんな大きさで」
両手で身振り手振りをしながら話す顔には幼さが滲んでいて、さぞヤンチャな子だったのだろうなと、暁人は自分の知らない少年KKの姿を思い浮かべてくすりと笑った。
ひと通り観終わってから向かったレストランで、ホッケの塩焼きを肴に升に注がれた日本酒をちびちびと飲んでいたKKは、「くぅー」と満足そうに唸った。
「おいしい?」
「うまい!とろっと甘くて、でも後味はスッキリしてる。効くなァ、体がカッカしてきたぜ。オマエはいいのか、ん?」
「僕はいいよ。一本買って帰るつもりだから、アジトでまた一緒に飲もう。今はあんたの幸せなそうな顔見てるだけで充分。誕生日おめでとう、KK」
「ははぁ、この度は誠にありがとうございます」
「っふふ、どういたしまして」
両手でもって恭しく差し出された升に、ノンアルコールのカシスオレンジが入ったグラスが合わさって、カコッと小さく鈍い音がした。いまいち締まらない乾杯に、顔を見合わせ二人して笑う。
晩酌を終えて寝床を準備してから、自由時間は食後の散歩としてもう一周館内を見て回ることにした。
時々水槽をぽこりと上がっていく泡の音をBGMにして、昼間とは違う静かな空間で悠々と泳ぐ魚たちを観る。
南の海。
「この青いのはナンヨウハギ。で、こっちは……カクレクマノミだ!可愛いな」
「少し前に映画でやってたっけな」
「少し?確か一作目は、僕が丁度あれくらいの時に──」
暁人がそっと前を走って行った少年に目を向けると、KKは「あー」と唸ったきりその話はしなくなった。おおかた、自分たちの年齢差のことで引っかかったのだろう。後ろ頭を掻きながらそろっと目を逸らす様子を見て苦笑する。
(別に、気にすることないのに)
北の海と海獣。
「エトピ、リ……カ。ペンギンとはまた違うのか、ウミガラス科?ふぅん。絵梨佳が好きそうだ、動画送ってやるかね」
「僕も麻里に写真送ろうっと。そういえばKK、さっきアシカにご飯上げた時、若干腰引いて背が反ってたよね。苦手?」
「いや、アイツらに関しては苦手っつーか、なんかデカいし、あと顔が犬っぽくてどうにも」
「ビビりながら頑張ってるの、面白……可愛かったよ」
「可愛……オマエなぁ、他人事だと思って」
でも、実際に面白くて可愛かったのだ。マレビトに対して好戦的な態度を取り、バッタバッタと薙ぎ倒す姿からは想像できない彼の弱点は、自分が思う彼の愛おしいポイントの一つだ。
特設コーナー。
ここは他の展示とは切り離された所にポツンとあって、ナイトツアーでは回らなかった穴場である。暁人が今回一番、“KKに見せたい”と思っていた場所だ。
「わぁ……」
円柱型に切り取られた海の中にクラゲがふわふわと浮いていて、仄青い照明が足元を照らしている。展示スペースの中でも一層暗い空間は深い海を思わせて、暁人は感動してほうっと息をついた。右隣を見ると、KKも目の前の幻想的な光景に魅入っていたようで、こちらの視線に気付くとフッと微笑んだ。
「さてはコレが今回の目玉だな?」
「当たり。観光地情報のまとめサイトを見てたら、真っ先に目に付いてさ。見せたかったんだよね」
「なるほどね。こういうのが“映える”ってヤツなんじゃないか?いいのかよ、写真撮らなくて」
「KKが一緒に映ってくれるなら」
暁人の言葉に、KKはううんと唸って考え込む仕草をする。彼は写真や映像に記録されるのをあまり好まない。この数年で共に出掛けることも増えたけれど、写真を撮ろうとすると渋るから、自分と彼が一緒に映る写真は片手で足りる数しかない。
今回はKKが主役で、彼を祝うために立ち上げた旅行計画ではあるが、暁人はどうしても記念の一枚が欲しかった。
「わかった、わかったよ。オマエの懐に収めて、誰にも見せないって約束するならいい」
「本当?やった……!約束するよ」
結局、KKは仕方なく、といった様子で折れてくれた。ミズクラゲの水槽の前に並んで立ち、肩を組む。内カメラにしてタイマーを設定してから腕を伸ばし、構えた。
「撮るよ、バッチリピース決めてよね。3」
「暁人」
「に、ん?なに──」
横を向いて、唇に触れたカサついた感触とほんのり香ったアルコールの匂いに、暁人の鳶色の瞳が大きく見開かれる。シャッター音がした後、スマホを構えたままの右手を下ろせずに固まって居るのを見たKKが、「アハハッ」と笑った。イタズラが成功した子供のような、ヌシ釣りの話をした時の少年の面影がある笑顔だ。
震える指で画面をタップしてフォルダを見れば、見事キスをしている場面が収められていて。ただでさえ喧しく鳴っていた心臓が大きく跳ねた。
「けッ、これっ、な、こっ、こ!」
「コッココッコ、鶏かよ。ハハ、はーぁ、茹でダコみてぇな顔になっちまってまぁ、ックク。大成功だ!」
共に参加したグループは各々好きなところを見て回っているようで、ここには自分たちしか居ない。その事にホッとしたのと同時に、これはやられたな、と思った。
「二ヶ月前に不意打ちを食らったからなぁ、お返しだよ。それに、これで誰にも見せない秘密の写真に出来るだろ」
「ずるい手を使うなぁ」
「時にはずるい手も必要なんだよ、お暁人くん」
「師匠には敵わないね、参りました」
肩を下げて、降参の意を示す。写真はサーバーに保存しない、鍵付きのフォルダへと移した。ホーム画面に戻る前にもう一度だけ見て、驚く自分と少し口角が口角が上がったKKの横顔を、親指でそろりと撫でた。
◇
消灯時間ギリギリに大水槽前に戻ることとなり、帰りを待っていたスタッフにペコペコと頭を下げながらテントに入った。
照明は落とされたが、大水槽の上は吹き抜けになっているから、薄い月明かりがぼんやりと水の揺らぎをフロアとテントに転写している。まるで自分たちまで魚になったような、深い水底に居るような心地にさせる。テントの出入口はメッシュ素材となっていて、ファスナーを閉めても魚を眺めながら眠ることができる。
「狭いな」
「狭いね」
背中越しに小さな声で呟いたKKに、暁人も小さく返事をした。二人用のテントでも、寝袋で膨れていることもあって少々手狭に感じる。でも、不快感は無い。背を伝い、身体に染み入るKKの声が暁人の心を優しく撫で付ける。
「今日、楽しかった?」
「ああ。うまいもん食って、酒飲んで温泉浸かって、綺麗なもんも見て。水族館に来たのなんていつぶりか──もう忘れたけどよ。楽しかった」
「そう、良かった」
暁人は自分が見てしまったものを彼に言うべきか言わぬべきかと悩んで、寝袋の中で両手の指を擦り合わせたり握ったりしてから、すぅっと息を深く吸って切り出した。
「KKが前に水族館に来たのって、“まだKKになってない時”の話?奥さんと、息子さんと」
「そうだ。なぁんだ、やっぱり顔に出ちまってたか」
「顔っていうか、小さい子が親御さんの所へ走って行くのを見てるあんたの目が、さ。あの子を通してずっと遠くにあるものを見てるんじゃないかなって、思って」
過去を重ねていたのは彼だけではない。自分も少なからず、思い浮かべていた。父に肩車をして貰って、イルカのぬいぐるみが欲しいと駄々をこねて。両親が健在で、暁人がまだ兄ではなかった頃の記憶だ。
KKが思い浮かべたのは苦いものだったかもしれないが、眼差しがひどく優しいものだったから、どう声をかけるべきか戸惑ってしまった。答えは単純明快で、此度の旅行の目的にも重なるというのに。こうやって互いの顔が見えない状態になってから、やっと口に出すのは卑怯かもしれないけど。
「僕の誕生日にKKが言ってくれたこと、覚えてるよ。嬉しかった、凄く」
「本心からの言葉だ。疑わず笑わず受け止めてくれたこと、オレも感謝してる」
「KKにはKKの忘れられないものがあって、僕が知らないことの方が多い。逆も然りだ。あんたが僕にそうしてくれているみたいに、それを暴こうとは思わないし、置いて行けなんて言わない」
今から自分が言う言葉はワガママかもしれないし、綺麗事だろう。それでも、この先の限りある命を使って彼の隣を歩くなら、彼の隣に居たいなら、伝えておかなければならない想いだ。
「またこうやって一緒にどこかに行けたらって思ってる。記念日でもいいし、特別な日じゃなくても、あんたとならどこだっていいんだ」
これから先、この人が背負うものが重くてつらいものばかりじゃなくなるように。
「沢山写真を撮って、美味しいものを食べて、楽しいことをしたり、くだらない話をしたり。KKが不安になった時、暖かいなって思い返せるような思い出を増やしていきたい。約束を結んで、それを楽しみにして毎日を過ごして」
そしていつか必ず来る往生の果てで、笑って、精一杯生き抜いたことを讃え合えたら。
長々とカッコつけて話してはみたものの、相槌が無い。聞くのに飽きて眠ってしまったかな?と息をついていたら、後ろから伸びた腕に捕まえられて、ワッと出掛けた声を慌てて飲み込んだ。暁人の胴に回った手が、ぽんぽんと柔く腹を叩く。
「起きてたの……?」
「何か悩んでるような顔をしてると思ったら、ンな事考えながら今日一日居たわけか」
すっぽりとしまい込んだ腕を撫でるものだから、暁人がおずおずと寝袋のファスナーを下げて左手だけを出すと、傷だらけでカサついた感触の左手が肘から手首をそろそろと撫でて、手の甲に辿り着くときゅっと握ってきた。何度か確かめるように握っては離しを繰り返し、薬指の辺りを撫でてまた指を絡める。
「け──」
「可愛いこと言ってくれるねぇ。ますます離せなくなっちまう。おい、ちょっとこっち向けよ」
「ちょっ、と、今ダメだって絶対!見せられる顔してないから」
「しーっ。騒ぐな、静かにしろ。いいから、観念しな」
もぞもぞと狭いテント内で何とか体勢を変え、KKと向き合う。柔く光を反射する黒褐色の瞳に鋭さはなく、ただ優しくこちらを見ているので、暁人はドギマギと視線を泳がせた。
後ろ頭に回った手がぎゅっと引き寄せに来て、まさかこんな場所でと一瞬焦ったが、KKは暁人の額にキスをした後そのまま頭を下にずらし、胸元に深く埋まって動かなくなった。
「こうしてると落ち着くんだ。本日の主役のために、大人しく抱き枕になってくれや。な、あきと……」
そう言って、くぁっと大きく欠伸をしてすぐに眠ってしまった。暁人は一度もぞりと動いて寝袋とテントの寝心地を調整してから、KKの背に腕を回して抱き着いた。「こうしていると落ち着く」と彼は言っていたけれど、なるほど確かに……とウトウトし始めた頭で思う。
(KKがまた僕の中に戻ってきたみたいだ)
そこにはあの夜のような焦燥も恐怖もなく、全身を包み込むような暖かさと安心感だけがあった。気怠さに身を委ねる。すぅすぅと、二つの寝息が作り物の海の水底に落ちて行った。
◇ ◇ ◇
「お兄ちゃん、外にKKさんの車が来てる!」
「わかった。俺は戸締りと火の元の確認するから、麻里は先に行ってて」
「オッケー、伝えておくね。あまり遅れちゃダメだよ!」
部屋には入らずに一声かけて行った妹の気遣いにふっと微笑む。暁人と麻里の新居、決して広くはない寝室にあるサイドラックの上には、手のひらほどの大きさの青いイルカのぬいぐるみが置かれていた。先日の小旅行の土産である。
麻里の部屋には色違いのピンクのイルカが置かれているが、暁人のそれの隣には一回り大きいシャチのぬいぐるみがあった。KKに渡そうとして、「ガラじゃないからオマエが持っとけ」と言われたもの。持ち上げて、小物入れになっている腹のファスナーを開けて、中にあるものを取り出した。
九月、自分の誕生日の少し後に買って貰ったKKが持つものと同じデザインの革のパスケース。裏返すと、あの日クラゲの水槽の前で撮った写真が入っている。帰ってから個人的に印刷をして、スリーブに収めて厳重に保護した上で、KKにも麻里にも秘密にして保管している宝物だ。誰にも見せないとは言ったが、こうして一人で愛でる分には構うまい。
「僕の傍に居てくれて、守ってくれてありがとう、KK。大好きだよ。これからもよろしくね」
そっと撫でて、これから続く日々に抱く淡い希望に胸がポカポカとするのを感じながら、またシャチの腹に収めた。外から「早くしろ」と声がかかる。荷物を持って駆け出した。
「行ってきます!」