会話文(ジーニアスとゼロロイ)「久しぶり、ロイド!……と、アホ神子」
「ジーニアス!会いたかったよ」
「この偉大なる俺さまをアホ神子呼ばわりするのは、今となっちゃお前としいなくらいだぜ」
「ゼロスは本当、世間を欺くのが上手いよね」
「どういう意味だコラ」
「二人とも、楽しそうだな」
「「……」」←楽しい
「そうだ、最近メルトキオに珍しい書物を扱う本屋ができてさ、俺は興味ねぇんだけど……お前好きだろ?ちょっと分かりにくいところにあるから、案内するよ」
「本当?ありがとう、ロイド」
「それにしてもお前、背伸びたな」
「まあね〜。もうすぐロイドもゼロスも追い抜いちゃうかもね」
「カーッ、嫌になるね〜ガキの成長期は!」
「やけに辛辣じゃん」
「ゼロス、身長に敏感だから。俺が成長期の時も身長抜かされるかもってずっとソワソワ気にしてたもんな」
「心まで小さい男だね」
「心までって何だよ、まだ全てにおいて俺が一番デカいでしょうが!」
「心の器量に関しては一番小さいんじゃない?」
「俺さまの大人の余裕とミリキが分からねぇとは、お前もまだまだガキだなぁ」
「じゃあ僕は一生ガキかも知れないね〜」
「おう、良いんじゃないか、それで」
「俺たちにとっては、いつまでもジーニアスは可愛い弟分だからな!」
「……もう、いつまでも僕のこと、子供扱いするんだから」
「良いだろ、俺たちくらいはさ」
「あっ!ゼロス様〜!」
「お会いできるなんて光栄ですわ〜♡」
「やあ、可愛いお嬢さん方」
「うわぁ……あっという間にゼロスが女の子に囲まれたんだけど」
「まあ、メルトキオはあいつの庭みたいなもんだから」
「……ん?ゼロスって女の子のことハニーって呼んでなかったっけ?」
「ああ、今は俺にしか使わないんだ、それ」
「……サラッとすごいこと言うね」
「そうか?」
「ていうかロイド、良いの?ゼロス、あんなに女の子侍らせて、ニヤニヤしてて。残念なことに、付き合ってるんでしょ?」
「残念って……ゼロスのアレは、動物の習性みたいなものだからなぁ。寄ってくるものはしょうがないだろ?」
「でも、ロイドというものがありながらさぁ……」
「んー、俺は本当に気にしてないんだけどな……あ、そうだ、面白いもの見せてやるよ」
「え?」
「ゼロス〜!……そろそろ良いか?」
「おう、ハニ〜。それじゃあお嬢さん方、マイスイートハニ〜が呼んでるんで失礼するわ」
「みんな、ゼロスに構ってくれてありがとうな。これからも仲良くしてやってくれよ」
「は〜い、ハニ〜様♡」
「ゼロス様もハニ〜様も、ごきげんよう〜♡」
「……な?」
「うん……正妻の余裕を感じたよ」
「ぶっ、正妻って!でひゃひゃ!」
「ゼロスが爆笑してるんだけど」
「は〜笑った!確かにロイドくんは正妻ムーブあるなって!」
「はあ……あのロイドが人妻になるなんて……幼馴染としては複雑だよ」
「なってねーから!」
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成長速度の違うジーニアスといつまでも変わらない関係を続けるゼロロイが好きです!
ゼロスとジーニアスの口喧嘩はコミュニケーション。お互い言葉遊びが上手いから楽しんでるなぁ、って二人を見るのが好きなロイドくん。
ロイドくんの天然タラシっぷりにはいつまでも敵わない二人も好き。