SSS☆quiet followDOODLE理解した猪頭(初めてシリーズ1) Age verification Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow SSSDOODLE初めてシリーズ5天猪(付き合う前)秋の夜長とは言うが、私にとっての夜は、季節関係なく長い。 家に帰れば、食事を取り、風呂に入って、少し仕事を片付けてから、定刻になるとベッドに入る。ベッドに入ったからといって眠れる訳では無い。ただ、この体は不眠不休には耐えられない造りであるから、仕方なく横になっているだけだ。何も変わらない日々の中で、夜が最も無駄な時間である。 薄いカーテンは、外の灯りをうっすらと通し、目が慣れていくにつれて見慣れた天井照明の形をはっきりと見せる。それが私にとってのいつも通りの夜。 しかし、今夜はそんな夜とは程遠い夜になりそうだ。 彼と身体の関係になってから、時々、我が家で夕食を共にすることがある(彼は食についての問題を抱えているため、本当にごく稀ではあるが)。今日は少し食事を取れる様子だった為、私が食事を提供した。私が調理した物が、彼の形の良い唇を通り、あの白い歯ですり潰され、飲み込まれる。一連の作業を見ることも好ましい。その細い体を支えられることに喜びを感じている自分がいる。 1534 SSSDOODLE初めてシリーズ4天猪都内河川沿いで毎年行われている大規模な花火大会。 そこには多くの人々が集まり、それぞれが屋台や、夜空に浮かぶ大輪の花火を楽しんでいる。非日常的な空間に、浮かれ騒ぐものも少なくない。 もちろん、それは人も異端者も同じだ。 本日、我々の業務は、そんな異端者共の存在が世に露呈する前に「処分」することである。 浴衣や甚平などを着用する者も多い中で、我々のスーツ姿は恐らく異質なものかもしれない。しかし、それをあえて気にするものもいない。日が落ちかけているのにも関わらず、むわっとした熱気があたりを包んでいた。 「手筈通り、このルートで見回りを開始します。それぞれ2人1組で行動するように。何か不振な点があれば、どんな事でも報告するように。では、解散。」 2122 SSSDOODLE初めてシリーズ3天猪「お花見に行きましょう」 そう言われて、今日は突如、仕事帰りのデートが始まった。 「夜桜のライトアップがあるらしいんです。一回見てみたくて」 声を弾ませる彼にハンドルを任せ、車は進んでいく。 目的地が近づいてくると、路肩の桜もうすでに満開。都心部なので背景も明るく、車通りも少なくはない。それでも、道路の両脇にそびえ立つ梢と、薄紅色のトンネルは見事なものであった。 「…なんとも…不思議な光景ですね」 そうつぶやくと、彼も同じ感想のようで、「そうですね」とどこか熱のこもった同意が帰ってくる。 近くに駐車場を見つけ、車を置いてから、桜のトンネルを二人でゆったりと歩く。先ほど見た光景ではあるが、つい、上を見上げて歩いてしまう。それは彼も同じようで、自分より少し身長の高い彼が、さらに上を向きながら歩いている姿が視界に入る。 2116 SSSDOODLE初めてシリーズ2天猪1人での帰宅は何か物足りない。職場からたいして距離のない自宅まで帰るだけなのに、ふと、そんな感覚を覚えた。 たまに、彼は休日、私は出勤、またはその逆という勤務になることがある。今日が、その「たまに」だ。 冷たい風に吹かれながら、家に向かう速度も自然と早足になる。歩きながら、家の冷蔵庫にあったものを思い出し、夕食の献立を考える。たしか、まだ根菜があるはずなので煮物でも作ってみよう。それとも、ポタージュの方が彼は食べやすいだろうか…。今日は一段と冷えるから、暖かいものを彼に食べさせたい…。 そんなことを考えていると、すぐに見慣れた建物が見える。2人で選んだ家。もう少しで、彼に会えるのだと、速足は余計に早くなった。朝、見送られてからたいした時間はたっていないのに。この物足りない帰宅時間を早く終わらせたかった。 1054 SSSDOODLE理解した猪頭(初めてシリーズ1) 3914 SSSDOODLEちょっと前の猪頭 945 recommended works sakanapan2DOODLE私も旦那もチョコミント好き。近年は乱発してて当たりを見つけるのが難しいけど… アイスや冷たい飲み物が好き。 みなづき/霜月くらげDONEごや誕でした! 服はアルストから……( ˘ω˘ )娘カラーだよ、やったね!! 2 484daDONE【ミント♣ちゃん】ミニ色紙画※アナログ・ポスカ習作🔻お絵描き動画https://youtu.be/FIhmcO_uLA0 2 雨宮もゆ(創作男女描き)DONEオリジナルの姉弟の夏らしいイラストを投稿します。チョコミント美味しいですよね♪ サクラネコValentineバレンタインイラストできました🍫🌱 ikansen_mdDOODLEチョコミントの概念。なんか情報足したい 2 SSSDOODLEセージとソフィアカラフルな旗が風に揺れ、空には誰かが手放してしまった風船が舞う。嘲笑うような花火の破裂音。誰もそんなものは気にも留めない。だって今日は年に一度の感謝祭!(タイトル)だって今日は年に一度の感謝祭!深い考え事の最中は周囲に目を向けられなくなる。僕の悪い癖だ。だがしかし、本日は非常に幸運。一通り思考が落ち着いた時、僕が存在していたのは、華やかな祭事の真っ只中であった。 色とりどりの衣装を身に纏った踊り子が、美しい笑顔を街に振りまき、露店には選りすぐりの菓子や果物、軽食が並ぶ。道の端には酒を飲み陽気に騒ぐ者、何やら難しい顔をして話しこむ者、屈託無くはしゃぐ乙女達。 ふと、一番近くの露店を覗く。恰幅の良い主人が 「見ない顔だね、旅の人かい?おいしいよ!食べてきな!ほれ、味見して味見して!」 とまくし立てながら揚げたばかりの商品を眼前に突き出す。手袋を外し、いただきますと一言。一口サイズのそれをぱくりと口に入れる。歯ごたえのあるサクサクの衣に、ふわふわとした魚介類の具の絶妙なバランス。程よい塩気の甘みにじわりと唾液が口に溢れる。脳内の情報が、これがクロケージャという料理だと告げた。一部の地方に伝わる、伝統的な祭事用の食べ物。 1776 SSSDOODLEたまひよ灯りをともせるのはなんだこれは なんなんだいったい 自分は、資料室から、自分の机のあるイチトクへ戻ろうとしていたのだ。それなのに、ふと、振り返るとソレはいた。 黒い塊だ。5本の指が揃った人間の手が無数に生えている、それのどれもがどす黒く、放置された死体を連想させた。うねうねと軟体動物のように宙を漂うソレは、こちらを掴まんと、頬を這う。 ぬるっとした感覚と、タールのような耐え難い匂いに、腰が抜ける、そのまま、バケモノは自分の腰を掴んで、どこに隠していていたのか、大きな、大きな口を開けた。 足に力がはいらず倒れ込む。すると、相手も予想外の動きだったのか、無数の手からずるりと体が抜け落ちた。 再度、黒い塊がこちらに迫ってくるのが視界の端に見えた。 2674 SSSDOODLE直輝と那音、10年前のことを小説なんて高尚なものではなくて、妄想を文字で詳細に説明したもの。左甲斐直輝(兄、スタイリスト)左甲斐那音(弟、家出してろくでもない組織で働いている)左甲斐兄弟が喧嘩した話 2002年夏。14歳の那音は、東京へ向かう各停電車に揺られていた。ボックス席の対面の座席に、行儀など知ったことかと脚を載せ、険しい表情で窓の外を睨んでいた。窓の外に見えるのは夏の太陽とそれを受けて鮮やかに煌めく深緑。時々、何かに反射した光が那音の目に刺さる。それでも少年は窓の外を睨んでいた。生来意地っ張りなこの子どもは、備え付けのカーテンを下ろすことすら「負け」だと認識しているようで、ソレが活躍する機会は無さそうだ。ただただ窓の外をキッと睨み続ける。 那音は不機嫌だった。数時間前に、母親から夏休みの課題はやったのかと問いかけたことがきっかけであった。夏休み終盤に差し掛かるこの時期、どこの家庭でもよく見られるその問いかけ、課題を済ませてしまえと促す言葉、それらが思春期、反抗期真っ盛りの那音にとって気に入らなかった。末の息子が乱暴に返事をすれば、母親も呆れた様に乱暴に返す。他の兄弟も面白がって参加してくる。その全てに那音はイラついていた。その後、大喧嘩に発展し、衝動的に家を出て、今に至る。思い返してみれば本当に下らない。しかしそこで引き下がれないのがこの少年なのだから救えない。 7313