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    n_m3y8m0

    @i1z2u1i

    SD垢/リョ右固定左雑食

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    n_m3y8m0

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    沢リョSS
    あんな朝もあればこんな朝だってあるよね~

    #沢リョ

    朝6時 朝6時。
     窓を開け頬を撫でる風はひんやりと冷たく、部屋に差し込む陽射しは柔く穏やかだ。耳触りの良い外音と深みのある朝独特の芳香が眠気を覚まし、休日を演出してくれる。
     早起きしたが予定のない日の朝の支度は特別に優雅で、忙しい朝とは対照的に時の流れがゆったりとしている。

    「なにしてんの」

     舌足らずなとろけた声色が届く。肩からずるずると引き摺られているタオルケットは一緒に暮らすことになった時に2人で買ったものだ。ベッドにいる時は絶対に手放さないしいつも寝るときはそれに顔を埋めている。
     そいつのお陰で、かわいいリョータの寝顔にキスは出来ないのだけど。

    「リョータおはよう」

     今日は朝から予定は無いはずだが、珍しい。

    「…んぁふ、おはよ」

     くあと大きな欠伸から白く小粒な歯が覗き、細められた瞳が滲む。
     差し込む朝の陽をきらきらと反射させて溢れそうなそれを親指で拭ってやると、くすぐったそうに瞳を細め、ぎゅと包み込むように腕の中に迎え入れられた。

    「今日早いね」
    「そうかぁ?」
    「はは、まだ眠い?」
    「いーや?」
    「もうちょっと寝てくる?」
    「だめ」

     ぎゅうと強く抱き締められ、肌の匂いと暖かさに口許が緩む。柔くふわついた髪に唇をなんども押し付ければ、擽ったいだろ!と楽しそうでやわらかい笑い声が響いた。

    「今日はなにすんの」
    「リョータは?」
    「エイジが決めて」



     朝6時。
     いつもより静かな休日の朝が、ゆっくりと時を進め始めた。
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    n_m3y8m0

    MOURNING深リョSS

    自分と同じだけ愛して欲しいリョとリョ以外は正直どうでも良い深
    リョは本当にオレのこと好き?って常に思ってるし深はお前以外はどうでも良いピョンって常に思ってる
    バレンタインナイト ガチャリとドアが開き、鍵を閉める音が響く。二十一時、多くの働く社会人が少しの残業を終え、疲れた身体を引きずり家に着く時間だろう。

    「ただいま」

     人生のモラトリアム最終年次であるリョータの最近のルーティンは、夕食を済ませた後からレポートを始め、仕事から帰宅する深津に合わせて切り上げ同じ床につくことである。特にそう決めたわけではないのだが、気付けば当たり前のようにそうなっていた。
     点いたままのパソコンを放置し、いつものように玄関まで出迎えると、少しくたびれた顔色の恋人が、ぬべとした無表情で腕を広げている。

    「おかえり」

     最近更に鍛えられた身体に腕を回し、少し背伸びをして耳の後ろに唇を落とす。首元に擦り寄り、ばれないように静かに耳後で息を深く吸えば、嗅ぎ慣れた肌の匂いが肺いっぱいに広がり、じんわりと腹の奥が痺れ熱を感じる。リョータが流れるように耳朶をはめば、深津はぴくと肩を揺らしリョータを抱く腕をきつく締めた。
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