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    n_m3y8m0

    @i1z2u1i

    SD垢/リョ右固定左雑食

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    n_m3y8m0

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    深リョSS

    寝れないリョを不器用に安心させて寝かし付け(?)てくれる深

    #深リョ

    寝れない夜「深津サン起きてる?」

     遠慮がちにこんこんと音が響き、返事をする間も無く扉が開かれる。
     扉の隙間からひょこりと覗いているのは見慣れた緩いくせ毛で、おいでと手招きをすると目をきらつかせて、おずおずと部屋へ入ってきた。

    「どうしたピョン」

     ベッドサイドに座らせ、少し低い位置にある柔髪をぽふぽふと叩くと、もっとしてと目を細めて気持ちよさそうに擦り付く。

    「寝るとこだった?」
    「別に、気にしなくて良いピョン」
    「…そっか、アリガト」

     拗ねたような口調で唇を尖らせそっぽを向くくせに、当たり前のようにぴったりと肩口に寄り添う。そんな相反した仕草のリョータが可愛くて、胸がきゅうと締め付けられて仕方ない。

    「明日は一日、俺に付き合ってもらうピョン」
    「!
     じゃあ服見に行きましょ、そんだけ出来上がってンだから勿体無いと思ってた」

     髪と同じくくるんと上を向いた睫毛に彩られ、楽しそうにゆると細められたリョータの瞳には、鈍く光を反射した己の瞳が映り込んでいる。


    「…ん、なに」

     焼けた色の頬を伸ばすように撫ぜると、目を伏せ、されるがままに頬を差し出す。絵のように美しいその様子を暫く眺め、無防備に柔く緩んだ唇にゆっくりと噛み付けば、応えるように桃唇で甘く食まれた。徐々に深くなる口付けに溺れるかのように、呼吸は浅く熱くなり、露を含み揺らめく瞳からは温度が伝わる。




    「…寝るか」
     耳元で響く深津の湿った声にリョータの肩が震え、腹の奥がジンと熱を持つ。熱に浮かれているのは、リョータだけではない。


    「アンタも無理な癖に」


     二つの影は重なり、ゆっくりと沈み込む。
     夜もたけなわになったころ、ひとつの部屋の電気はパチリと落とされた。
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    n_m3y8m0

    MOURNING深リョSS

    自分と同じだけ愛して欲しいリョとリョ以外は正直どうでも良い深
    リョは本当にオレのこと好き?って常に思ってるし深はお前以外はどうでも良いピョンって常に思ってる
    バレンタインナイト ガチャリとドアが開き、鍵を閉める音が響く。二十一時、多くの働く社会人が少しの残業を終え、疲れた身体を引きずり家に着く時間だろう。

    「ただいま」

     人生のモラトリアム最終年次であるリョータの最近のルーティンは、夕食を済ませた後からレポートを始め、仕事から帰宅する深津に合わせて切り上げ同じ床につくことである。特にそう決めたわけではないのだが、気付けば当たり前のようにそうなっていた。
     点いたままのパソコンを放置し、いつものように玄関まで出迎えると、少しくたびれた顔色の恋人が、ぬべとした無表情で腕を広げている。

    「おかえり」

     最近更に鍛えられた身体に腕を回し、少し背伸びをして耳の後ろに唇を落とす。首元に擦り寄り、ばれないように静かに耳後で息を深く吸えば、嗅ぎ慣れた肌の匂いが肺いっぱいに広がり、じんわりと腹の奥が痺れ熱を感じる。リョータが流れるように耳朶をはめば、深津はぴくと肩を揺らしリョータを抱く腕をきつく締めた。
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