uuuuuuuuuna9
SPUR ME深リョ何でもこなすフカツカズナリが性癖です
爪 これはいつもの決まり事。深津さんの目の前に座って腕を差し出す。柔らかいクッションを下に敷いて、綺麗な指先で一本一本の指を固定しながらマニキュアを塗っていく。最初は爪の強化の為だと言われ、促されるまま腕を預けた。何でも器用にこなす深津さんは、バカ丁寧に一本ずつ綺麗に仕上げていく。まずは伸びた爪をヤスリで削って、甘皮の処理もこなす。それ、何処で覚えてくるんですか?なんて興味本位で聞いてみる。例えば、他の誰かに同じ事してるとか、女の人に腕や手を触られてるて考えると自分の中でも驚くくらい歯痒い気持ちが芽生えた。
「やきもちピョン?」
本当に何でもお見通し過ぎて苦笑いを浮かべる。隠し事なんて出来ないのはわかっているので、直ぐに根負けしてしまう。
969「やきもちピョン?」
本当に何でもお見通し過ぎて苦笑いを浮かべる。隠し事なんて出来ないのはわかっているので、直ぐに根負けしてしまう。
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MOURNING深リョSS猫の日の没の前に書いてたもうひとつの没なので文章が被ってる。解釈違いで萎えたけどせっかくなので投げる🗑
迎え アルコール臭い人間に囲まれ、アルコール飲料を握らされ思わずため息が出る。好きでこの場にいるわけでもないし正直とっとと帰りたい。知り合いがこの場にいないわけではないが、その知り合いも人数合わせで呼ばれたのか、死んだ目で何も語らずひたすら萎びたレタスを貪っている。
「お酒、進んでないですね」
突然声をかけられ思わず驚く。
なるほど。料理の匂いがわからなくなるほどの香水にわざとらしく開いた胸元、下から覗き込んでくるでかい黒目は作られたものであるに違いない。
「全然そんな事ないピョン。少し風に当たってくるので楽しんで」
「えっ」
軽く頭を下げ、縋るような視線を無視し立ち上がる。わざとらしいとは思うがこれくらいハッキリしないとこう言う場に来るような人間は分からなかったりするのだ。この先会う事もどうせ無い人間に優しさを持つほど出来た男では無い。
1307「お酒、進んでないですね」
突然声をかけられ思わず驚く。
なるほど。料理の匂いがわからなくなるほどの香水にわざとらしく開いた胸元、下から覗き込んでくるでかい黒目は作られたものであるに違いない。
「全然そんな事ないピョン。少し風に当たってくるので楽しんで」
「えっ」
軽く頭を下げ、縋るような視線を無視し立ち上がる。わざとらしいとは思うがこれくらいハッキリしないとこう言う場に来るような人間は分からなかったりするのだ。この先会う事もどうせ無い人間に優しさを持つほど出来た男では無い。
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MOURNING深リョSS自分と同じだけ愛して欲しいリョとリョ以外は正直どうでも良い深
リョは本当にオレのこと好き?って常に思ってるし深はお前以外はどうでも良いピョンって常に思ってる
バレンタインナイト ガチャリとドアが開き、鍵を閉める音が響く。二十一時、多くの働く社会人が少しの残業を終え、疲れた身体を引きずり家に着く時間だろう。
「ただいま」
人生のモラトリアム最終年次であるリョータの最近のルーティンは、夕食を済ませた後からレポートを始め、仕事から帰宅する深津に合わせて切り上げ同じ床につくことである。特にそう決めたわけではないのだが、気付けば当たり前のようにそうなっていた。
点いたままのパソコンを放置し、いつものように玄関まで出迎えると、少しくたびれた顔色の恋人が、ぬべとした無表情で腕を広げている。
「おかえり」
最近更に鍛えられた身体に腕を回し、少し背伸びをして耳の後ろに唇を落とす。首元に擦り寄り、ばれないように静かに耳後で息を深く吸えば、嗅ぎ慣れた肌の匂いが肺いっぱいに広がり、じんわりと腹の奥が痺れ熱を感じる。リョータが流れるように耳朶をはめば、深津はぴくと肩を揺らしリョータを抱く腕をきつく締めた。
1375「ただいま」
人生のモラトリアム最終年次であるリョータの最近のルーティンは、夕食を済ませた後からレポートを始め、仕事から帰宅する深津に合わせて切り上げ同じ床につくことである。特にそう決めたわけではないのだが、気付けば当たり前のようにそうなっていた。
点いたままのパソコンを放置し、いつものように玄関まで出迎えると、少しくたびれた顔色の恋人が、ぬべとした無表情で腕を広げている。
「おかえり」
最近更に鍛えられた身体に腕を回し、少し背伸びをして耳の後ろに唇を落とす。首元に擦り寄り、ばれないように静かに耳後で息を深く吸えば、嗅ぎ慣れた肌の匂いが肺いっぱいに広がり、じんわりと腹の奥が痺れ熱を感じる。リョータが流れるように耳朶をはめば、深津はぴくと肩を揺らしリョータを抱く腕をきつく締めた。
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MOURNING深リョSS月明かりよりも星明かりの似合う深リョ
月の出ていない夜に星だけの明かりで見詰め合ってお互いに縋ってくれ
夜天光 星明かりに浮かぶ小麦の肌に唇を落とすと、ピクとまだどこか幼さの残る身体が震える。何度回数を重ねても、初めて触れ合った時のように初々しく反応する身体や、赤らむうなじが愛しくて、しつこいくらいに指を這わせると、薄く膜を張った下がり目にキッと睨み上げられる。
「深津さん、」
「何だピョン」
「…」
「言わなきゃ分からないピョン」
この淡桃色の反らされた唇から、自分の快楽を求める言葉が出るなんて誰が想像するだろうか。チームメイトも、親友も、生まれてからずっと一緒にいた家族だって、こんな姿は知らない。
「…我慢、しないでよ」
宮城の痴態で熱く硬くなった深津のそれに自ら手を伸ばし、そのための器官であるかのように濡れ疼くそこに擦り付ける。
512「深津さん、」
「何だピョン」
「…」
「言わなきゃ分からないピョン」
この淡桃色の反らされた唇から、自分の快楽を求める言葉が出るなんて誰が想像するだろうか。チームメイトも、親友も、生まれてからずっと一緒にいた家族だって、こんな姿は知らない。
「…我慢、しないでよ」
宮城の痴態で熱く硬くなった深津のそれに自ら手を伸ばし、そのための器官であるかのように濡れ疼くそこに擦り付ける。
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MOURNING深リョSS舌「宮城、動くなピョン」
「へ?」
突然飛んできた鋭い声に思わず肩がビクつく。声の方向を見ると、マグカップに口をつけた深津が真剣な面持ちでこちらを見ていた。訳が分からなくて呆けていると、整えられた丸い爪でつんつんと唇をつつかれる。
「舌出すピョン」
「んぇ?」
何を求められているのか分からないがとりあえず言われた通りに舌をんべと出すと、深津は頬杖をつきながら満足そうに宮城の頬を撫ぜた。唇をノックされ導かれるがままに舌を動かすと、彼の白くカサついた指が舌の形をなぞる。
傷つけないよう優しく携るように滑る指が、水音を立て宮城の脳に響き、夜の甘い情事を防彿とさせるそれに腹の底に熱が集まった。
「っは…ふかつさん」
479「へ?」
突然飛んできた鋭い声に思わず肩がビクつく。声の方向を見ると、マグカップに口をつけた深津が真剣な面持ちでこちらを見ていた。訳が分からなくて呆けていると、整えられた丸い爪でつんつんと唇をつつかれる。
「舌出すピョン」
「んぇ?」
何を求められているのか分からないがとりあえず言われた通りに舌をんべと出すと、深津は頬杖をつきながら満足そうに宮城の頬を撫ぜた。唇をノックされ導かれるがままに舌を動かすと、彼の白くカサついた指が舌の形をなぞる。
傷つけないよう優しく携るように滑る指が、水音を立て宮城の脳に響き、夜の甘い情事を防彿とさせるそれに腹の底に熱が集まった。
「っは…ふかつさん」
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MOURNING深リョSSリョには一成さんって呼んでほしいし幼い甘え方をしてほしいし熟年になったのちには深ツの頭を膝に乗せて可愛がる良妻リョが見たい
猫「深津さん遊ぼ」
肩越しに、いつもよりも甘い恋人の声。
「何するぴょん」
「なんでも」
「リョータのそれはなんでもじゃないぴょん」
後ろ手で癖のついた髪を楠いてやると、肩にぐりと顎が乗せられる。うーと低く唸り、擦り付いてくる様子はさながら猫だ。
「一成さん」
「…仕方ないな」
拗ねたような鳴き声をあげる喉に噛みつき、付いた跡を舌でなぞった。
179肩越しに、いつもよりも甘い恋人の声。
「何するぴょん」
「なんでも」
「リョータのそれはなんでもじゃないぴょん」
後ろ手で癖のついた髪を楠いてやると、肩にぐりと顎が乗せられる。うーと低く唸り、擦り付いてくる様子はさながら猫だ。
「一成さん」
「…仕方ないな」
拗ねたような鳴き声をあげる喉に噛みつき、付いた跡を舌でなぞった。
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MOURNING深リョSS繁忙期はなかなか2人の時間が取れない深リョ
監督業エッセイ連載主夫リョと社会人深
『愛せば融けて』同軸SS
たまの休日 夜もいよいよ更ける頃。
「いつ終わるんすか」
凭れるように手元を覗き込まれ、左半身に伝わる体温に意識が吸われる。
湯気のたったマグカップを両手で包み、ちみちみと深津特選ブレンドを飲む姿は、今ではもう見慣れたものだ。
「まだ掛かるから先寝てて良いぴょん」
殺さんばかりの繁忙期も落ち着き始め、焦がれた恋人との念願の逢瀬を存分に満喫したい…、が、深津は早く上がるために持ち帰った仕事を片付けなければならなかった。土曜日曜と休みではあるが、せっかくの可愛い恋人と過ごせる休日くらい仕事から解放されたい。そのために、必ず今日眠りにつくまでにこの仕事たちを終わらせなければならないのだ。
かき混ぜるように緩くうねった柔髪に指先を差し込むと、驚いたのか重そうな睫毛をパシパシと瞬かせ、懐いた猫のように指先にぐりぐりと額を擦りつける。
699「いつ終わるんすか」
凭れるように手元を覗き込まれ、左半身に伝わる体温に意識が吸われる。
湯気のたったマグカップを両手で包み、ちみちみと深津特選ブレンドを飲む姿は、今ではもう見慣れたものだ。
「まだ掛かるから先寝てて良いぴょん」
殺さんばかりの繁忙期も落ち着き始め、焦がれた恋人との念願の逢瀬を存分に満喫したい…、が、深津は早く上がるために持ち帰った仕事を片付けなければならなかった。土曜日曜と休みではあるが、せっかくの可愛い恋人と過ごせる休日くらい仕事から解放されたい。そのために、必ず今日眠りにつくまでにこの仕事たちを終わらせなければならないのだ。
かき混ぜるように緩くうねった柔髪に指先を差し込むと、驚いたのか重そうな睫毛をパシパシと瞬かせ、懐いた猫のように指先にぐりぐりと額を擦りつける。
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MOURNING深リョSSプロ引退後、監督業をしつつのんびりエッセイ連載してるリョと社会人チームで🏀してるリーマン深。付き合って10年くらい経って深がリョに翻弄されるようになる頃。
愛せば融けて ふと時計を見るといつの間にか十時を回っていた。
そろそろ帰ってくる頃だろうか。じいと見つめあっていたブルーライトのノートを閉じ、凝った筋肉を伸ばしてやる。三十近くにもなると長時間同じ体勢で一点に集中すると精神よりも身体が悲鳴を上げ始めて、労らない事には仕方がない。
飲み干した湯呑みを下げ割らないよう優しく洗い、逆さにして音が立たないようにラックに乾かす。
まだ余力を残してのプロ引退後、決してロマンチックな形ではないけれど愛する恋人と同棲する運びとなって早数週間。なかなか主夫が板についてきたのではないだろうか。元より人の面倒を見るのが得意な質であるのが遺憾無く発揮されている。
「まだ起きてるぴょん」
1116そろそろ帰ってくる頃だろうか。じいと見つめあっていたブルーライトのノートを閉じ、凝った筋肉を伸ばしてやる。三十近くにもなると長時間同じ体勢で一点に集中すると精神よりも身体が悲鳴を上げ始めて、労らない事には仕方がない。
飲み干した湯呑みを下げ割らないよう優しく洗い、逆さにして音が立たないようにラックに乾かす。
まだ余力を残してのプロ引退後、決してロマンチックな形ではないけれど愛する恋人と同棲する運びとなって早数週間。なかなか主夫が板についてきたのではないだろうか。元より人の面倒を見るのが得意な質であるのが遺憾無く発揮されている。
「まだ起きてるぴょん」
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MOURNING深リョSS抱きしめてるところの深視点が読みたくて書いてたのに肝心のそこを書かない馬鹿おる?
冬、二人(other side) 一月も末、バスケットの大会も大学の試験期間も終え、ようやく落ち着いた日々が送れるようになっていた。この時期に暇になるのはおおよそ就活の年ではない大学生くらいのもので、春学期が始まる4月までの長い休みに対しそわそわとした気持ちを隠し切れないでいる。
そして今日、深津は浮かれていた。それもそのはずで、出来るチームメイト達の協力を得て、高校最後のインターハイから狙っていた後輩と休みを過ごせることになったのだ。どうして浮かれないでいられよう。
そんな心がほかほかした一日も日が沈み、終わりを迎えようとしている。
「今日一日、付き合ってもらってすんません。最近忙しそうだったのに」
申し訳なさそうに眉を下げる宮城に心が痛む。付き合うも何も、今日この日に買い出しを設定させて宮城に買い出しの役を押し付けたのは他の誰でもない深津だ。
1116そして今日、深津は浮かれていた。それもそのはずで、出来るチームメイト達の協力を得て、高校最後のインターハイから狙っていた後輩と休みを過ごせることになったのだ。どうして浮かれないでいられよう。
そんな心がほかほかした一日も日が沈み、終わりを迎えようとしている。
「今日一日、付き合ってもらってすんません。最近忙しそうだったのに」
申し訳なさそうに眉を下げる宮城に心が痛む。付き合うも何も、今日この日に買い出しを設定させて宮城に買い出しの役を押し付けたのは他の誰でもない深津だ。
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MOURNING深リョSS(sideリョ)
深サイド先に出すか悩んだけどリョサイド書いてたらリョがどんどん可愛くなるもんだからこっち先に出しちゃった。リョかわいいね…好きだよ…ごめんお前には深がいるよな…でも気持ちだけでも知っていて欲しかったんだ…ハァハァ
冬、二人 雪が降り、ほんのりと街が白く彩られた一月の終わり。日も落ちかけ、刺すような夕風に、手先の感覚が鈍くなる。
「関東の寒さも馬鹿にならない、ぴょん」
「深津サン、長いこと東北だって聞いてたから平気だとばかり」
「宮城よりは慣れてるぴょん」
「まぁ、雪なんて滅多に見ないからな…」
通勤カバンを手に一点を見詰め歩く人、大きなエコバッグをぶら下げた人、道行く人はみな早足で帰路へとつく。その中で、ゆっくりと一歩一歩踏み締めるように歩く二人の姿は、どこか歯痒く初々しいカップルのようにも見えた。ゆっくりと歩みを進めようが、進んでいる限り終点には近付いてしまう。
「今日一日、付き合ってもらってすんません。最近忙しそうだったのに」
1447「関東の寒さも馬鹿にならない、ぴょん」
「深津サン、長いこと東北だって聞いてたから平気だとばかり」
「宮城よりは慣れてるぴょん」
「まぁ、雪なんて滅多に見ないからな…」
通勤カバンを手に一点を見詰め歩く人、大きなエコバッグをぶら下げた人、道行く人はみな早足で帰路へとつく。その中で、ゆっくりと一歩一歩踏み締めるように歩く二人の姿は、どこか歯痒く初々しいカップルのようにも見えた。ゆっくりと歩みを進めようが、進んでいる限り終点には近付いてしまう。
「今日一日、付き合ってもらってすんません。最近忙しそうだったのに」
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MOURNING深リョSS「宮城」
「っ耳元で喋んないでクダサイ」
「ここ、触って」
「な、や、ムリです」
「宮城のせいピョン」
「ぁ、」
「ッ、そう、そのまま」
「ふかつさ…」
「リョータ」
「っふ、ぅ」
定位置 のんびりと時が進む休日、滅多に取れない愛しい時間を過ごすために、リョータは通い慣れた恋人の家に訪れていた。
「ねえ深津サン?」
少し気まずげに身じろぎしながら、おずおずと声をかける。
しばらく会えなかった後の逢瀬では、深津は必ずと言って良いほど、リョータを膝の上に乗せて時間を過ごす。始めの方こそ、筋肉の付いたゴリゴリの男同士でやることじゃ無いと抵抗していたリョータだったが、あまりにも本気の眼でじいと見詰めてくる深津に折れて(恐怖して)、今ではそこが定位置であると言っても過言では無い。
「…あー、そのさァ…」
「はっきり言わないと伝わらないピョン」
ハッキリと縁取られた瞳が所在なさげにゆらゆらと揺蕩う。花も恥じらう乙女の如きその仕草は、リョータのエキゾチックで色気のある容姿とミスマッチで胸の内を煽られる。深津が、膝にちょこんと座るリョータをわざとらしく覗き込めば、じわと頬に薄桃色が滲み出す。
939「ねえ深津サン?」
少し気まずげに身じろぎしながら、おずおずと声をかける。
しばらく会えなかった後の逢瀬では、深津は必ずと言って良いほど、リョータを膝の上に乗せて時間を過ごす。始めの方こそ、筋肉の付いたゴリゴリの男同士でやることじゃ無いと抵抗していたリョータだったが、あまりにも本気の眼でじいと見詰めてくる深津に折れて(恐怖して)、今ではそこが定位置であると言っても過言では無い。
「…あー、そのさァ…」
「はっきり言わないと伝わらないピョン」
ハッキリと縁取られた瞳が所在なさげにゆらゆらと揺蕩う。花も恥じらう乙女の如きその仕草は、リョータのエキゾチックで色気のある容姿とミスマッチで胸の内を煽られる。深津が、膝にちょこんと座るリョータをわざとらしく覗き込めば、じわと頬に薄桃色が滲み出す。
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MOURNING深リョSS寝れないリョを不器用に安心させて寝かし付け(?)てくれる深
寝れない夜「深津サン起きてる?」
遠慮がちにこんこんと音が響き、返事をする間も無く扉が開かれる。
扉の隙間からひょこりと覗いているのは見慣れた緩いくせ毛で、おいでと手招きをすると目をきらつかせて、おずおずと部屋へ入ってきた。
「どうしたピョン」
ベッドサイドに座らせ、少し低い位置にある柔髪をぽふぽふと叩くと、もっとしてと目を細めて気持ちよさそうに擦り付く。
「寝るとこだった?」
「別に、気にしなくて良いピョン」
「…そっか、アリガト」
拗ねたような口調で唇を尖らせそっぽを向くくせに、当たり前のようにぴったりと肩口に寄り添う。そんな相反した仕草のリョータが可愛くて、胸がきゅうと締め付けられて仕方ない。
「明日は一日、俺に付き合ってもらうピョン」
735遠慮がちにこんこんと音が響き、返事をする間も無く扉が開かれる。
扉の隙間からひょこりと覗いているのは見慣れた緩いくせ毛で、おいでと手招きをすると目をきらつかせて、おずおずと部屋へ入ってきた。
「どうしたピョン」
ベッドサイドに座らせ、少し低い位置にある柔髪をぽふぽふと叩くと、もっとしてと目を細めて気持ちよさそうに擦り付く。
「寝るとこだった?」
「別に、気にしなくて良いピョン」
「…そっか、アリガト」
拗ねたような口調で唇を尖らせそっぽを向くくせに、当たり前のようにぴったりと肩口に寄り添う。そんな相反した仕草のリョータが可愛くて、胸がきゅうと締め付けられて仕方ない。
「明日は一日、俺に付き合ってもらうピョン」
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MOURNING深リョSS都会のゴミみてえな積もらない雪から秋田の積もる雪に記憶の上塗りに成功した深リョの上京同棲後オフシーズン初雪
初雪「深津サン!!起きて!!」
何やら騒がしい様子に重たい瞼を薄く開くと、ふかふかのニットにダウン、マフラー、耳当てと完全防備の恋人。興奮したように目を輝かせる姿は、耳をピコピコ動かし短い尻尾をブンブン振る小型犬さながらである。
「…」
「だめッスよ、起きてください!」
あまりの眠さに聞こえないふりをしても、今日のリョータは引いてくれないらしい。冬の朝は特に苦手だ。眠さに加えて深津の冷えた手先をリョータが拒むときた、動き出す気力が湧くまでに時間がかかるしそりゃあ目蓋も簡単には開かない。
「うるさいピョン」
「外見てくださいよ!雪かき、雪かきしましょう!」
目を輝かせて興奮した様子のリョータを撫でながら、開かれたカーテンの奥に目を凝らせば確かに、こんこんと雪が降っている。この様子じゃ相当積もっているだろう。
794何やら騒がしい様子に重たい瞼を薄く開くと、ふかふかのニットにダウン、マフラー、耳当てと完全防備の恋人。興奮したように目を輝かせる姿は、耳をピコピコ動かし短い尻尾をブンブン振る小型犬さながらである。
「…」
「だめッスよ、起きてください!」
あまりの眠さに聞こえないふりをしても、今日のリョータは引いてくれないらしい。冬の朝は特に苦手だ。眠さに加えて深津の冷えた手先をリョータが拒むときた、動き出す気力が湧くまでに時間がかかるしそりゃあ目蓋も簡単には開かない。
「うるさいピョン」
「外見てくださいよ!雪かき、雪かきしましょう!」
目を輝かせて興奮した様子のリョータを撫でながら、開かれたカーテンの奥に目を凝らせば確かに、こんこんと雪が降っている。この様子じゃ相当積もっているだろう。