nononoko1996666 @nononoko1996666 七灰が好きです。(灰七も好き)短編、前置き長めです。よろしくお願い致します。 ☆quiet follow Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 10
nononoko1996666MOURNING灰原に泣いて欲しい七海の話。ほぼ会話文なので供養です。涙「どっちが化け物か、分からないじゃないかっ!」 少年の悲鳴にも取れる言葉は、大量の濁った液体を被ったまま動かない灰原に、無粋にも放たれた。 少年が背負っていたランドセルは、粉々になり原型はもはや、足元にあるその黒い革一枚だけだった。 自身の物を破壊された驚きよりも、呪霊となった動物が目の前で消された事実のほうが、この少年は余程傷ついたのだろうか。 「こんな、の…うっ、…僕の友達だった…のに」 「その友達が、貴方を襲いますか?」 酷く冷たい声だなと我ながら、思う。 だが、この少年の先程の言葉はどうしても許せなかった。幼さ故の思考がそうさせているのだろうか、そんなことは知ったことでは無い。 私の言葉が聞こえたのか分からないが、少年は灰原への恨み言を止めて、ただ泣き崩れていた。 1114 nononoko1996666MOURNING空港での2人。七海と灰原は、ずっと一緒にいてほしいです。エンドロールの後は「ねぇ、これからどこに行こうか?」 場違いな程の、明るく凛とした声。 灰原の声だけが響き渡り、私と彼以外、この場所には誰もいなかった。 「灰原?…何を言って」 「ここってさ、まあ空港だから遊ぶ場所はないんだけどね!」 あはは、と乾いた笑顔を浮かべる灰原の顔を、私は直視出来ずに、唾を飲み込んで自分の感情を誤魔化した。 彼の後ろには、大きな白い扉がただ一つ立っているだけ。その頭上には電光掲示板が不自然に掲げられ、彼の名が映し出され、チカチカと光っている。 灰原はその扉のドアノブに触れる事はなく、こちらに腕をぐっと伸ばし、掌を上に向けていた。 まるで、手を繋いでほしいとでも言うような仕草で。 「私は…」 貴方と、同じ場所へは行けない。 1982 nononoko1996666MOURNING某魔法の国(海)に行く七海と灰原。現パロ。七海、海は初めて行く設定。ただタワテラに乗ろうとするだけの話。付き合ってません。(気持ち的に 七→灰)貴方とならどこだって楽しい「ねえ、七海。明日って空いてる?」 灰原の誘いはいつも突然だった。部活に所属していない七海は、試験前でなければ特に断る理由もなく、灰原の食べ歩きに付き合ったり、流行りの映画を観に行ったりと、自分でも驚く程、高校生活を満喫していた。 金曜日の放課後、いつものように学生寮へ帰ろうと支度をしていた七海に、灰原が前の席から勢いよく振り向き、机から身を乗りだしながら、満面の笑みで話しかけてくる。 「空いてますよ、明日はどこ行くんですか?」 「やった!あのね、ディズニーのチケット夏油さんから貰ってさ。なんか五条さんの家の株主チケットの期限もうすぐだから七海と行ってきなって言われて。」 「え、良いんですかそんな高価なもの。ちゃんと五条さんに確認しました?」 1980 nononoko1996666TRAINING怪我した灰原と、それを世話する七海の話。まったくエロくはないですが、七海が灰原の体に触っているので要注意です。付き合っていません。看病する七海を書きたい!と思っていたら、ただ脱がしてるだけの話になってしまった…。その理由外から聞こえる雨音はだんだんと激しさを増し、部屋の大きな窓も、カタカタと揺れはじめていた。 「すみません、これしか用意がなくて…」 「いえ、助かります」 「ありがとうございます!一晩だけだし、大丈夫ですよ」 補助監督が申し訳なさそうに、タオルと氷のうを七海に渡す。 任務後に台風が直撃し、更に補助監督の車が土砂に流され、乗っていた補助監督を庇い、灰原が右手を痛めるという重なり過ぎる不幸が襲った。 高専の迎えは早くても明朝だという連絡があり、辛うじて3人は近くにあった山小屋に避難したのだった。 ベットに座っている灰原は顔こそ平然としているが、破れた制服から覗く右手首は肘にかけて赤く腫れ上がっている。 見るからに痛々しい様子が伺えるが、若い補助監督に心配をかけまいと左手を上げ微笑みかけた。 2322 nononoko1996666TRAINING呪詛師灰原③(①から同じ設定)。灰原くん、生きてたら虎杖くんと絶対仲良くなるでしょ……泣。寝不足七海。(七海視点)。ほんわか?を目指しました。幕間このところずっと眠りが浅く、夜中に何度も目覚めてしまう。その原因を自分なりに痛いほど理解していた。 つい先日、呪詛師となった灰原と会ったからだ。 共に食事をし、大きな口を開けて笑う灰原は昔の面影とまったく変わらない、それがただ悲しかった。 ふと枕元のスマートフォンがチカチカと光り、何気なく触ると、知らない番号からショートメールが届いており、指が止まる。 『七海、虎杖くん動かないんだけど、どうしよ? とりあえず、ここに来て』 「……………は?」 メッセージにはその文書と、東京駅近くのホテルの住所だけが記述されていた。 ✳✳✳ 「七海ごめんねー、こんな夜中に来てもらって」 「灰原っ、…虎杖くんは…どこです?貴方まさか…」 2060 nononoko1996666TRAINING潜入任務。一般の高校生にめちゃくちゃ馴染む灰原と、それを見てめちゃくちゃ嫉妬(無自覚)する七海。灰原くんの術式捏造。ゆーじくんみたいな直接攻撃型だとは思うけど、猪野くんみたいに降霊術とか使えたら良いな~と。術式教えて〜。戦闘シーン凄い適当です…。灰原雄は術師としては✕✕✕「東京都立技能育成専門学校から来ました、灰原雄です!よろしくお願いします!!」 「隣に同じです。…七海建人と申します、よろしくお願い致します。」 見慣れないブレザー姿が、妙にしっくりくる灰原は、教壇の前に真っ直ぐに立ち声を張り上げた。 私も同じように無難に挨拶をすると、教室を見渡す。高専に入ってから忘れていたが、普通の教室というのは賑やかなもので、何十人もの視線を一新に感じる。 「という事で、2人は一週間交流生としてこのクラスに在籍する。皆よろしく頼むなー」 担当教師は軽く説明すると、騒ぐ生徒達を無視し授業を始めた。 淡白な性格の教師で良かったが、急な交流生という登場に、当たり前だが学生達は驚きを隠せず呆気に取られ、授業が終わると、一斉に私と灰原の前に集まり質問攻めに合う羽目になった。 3256 nononoko1996666MOURNING呪詛師灰原②(前の話とはまったく続いていません)。自分に出来ることを精一杯やっていたら、呪詛師になってしまった灰原。呪術師の七海は灰原くんの邪魔ばかりしてる。明るい灰原くんはいません。酷い灰原くんはいます。あと激重七海はいます(七海視点)。別に灰原くんに呪詛師が似合うとかじゃなくて、完全な私の趣味です!書きたいとこだけ!暗転「………ぁ」 「灰原っ!!!」 必死に腕を伸ばすも届かず、名前を呼ぶことしか出来なかった。 一瞬にして鉄骨が崩れ落ち、コンクリートの破片が辺り一面に飛び散る。 灰原と依頼主が中に取り残されてしまい、焦りながら私が鉈を必死に振りかざしている間に、もう一人の依頼主が居なくなっていた事に気付けなかった。 「どうか、生きていてくれ…」 ✳✳✳ 縋るような灰原の泣き顔を、初めて見た。 見開いた瞳からは止めどなく涙が流れ、腕に抱えている依頼主を見詰めている。 「ねぇ、…あの当主って言ってた人、この子置いて逃げたんだ。…ねぇ、どうしてかな?」 「考えるな灰原、こっちへ来い…早く」 今回は嵌められたのだ。私達はあの当主という男に、2級に依頼する任務にしてはおかしいと感じていたというのに。 2168 nononoko1996666MAIKING呪詛師灰原(狂っても明るい灰原くん!)。例の件で生き残ったけど、その後、妹とかを上層部に利用されて殺されて狂って夏油さん側についた灰原。な設定(最低)。七海とは友情以上恋愛未満な(?)関係。美しい世界(仮)「あ!七海ー、久しぶりだね」 目の前に現れた彼は、屈託なく笑っていた。その顔が昔と変わらず幼いままで、私は白昼夢でも見ているかのような、現実との区別が追いつかず、目眩を起こしそうだった。 「…灰原」 手が震えるのを必死で隠し、背中にある鉈をいつでも出せるように腕を回す。 そしてひと呼吸し、頭を落ち着かせながら、辺りを注意深く観察する。 駅前のこの場所は金曜日の夜という事もあり、多くの人々で賑わっている。夏油さんや他の呪詛師の気配も感じない。 周りの声が雑音に聞こえはじめ、灰原が口を動かすのを待つしかなかった。 そんな私の様子を気にすら留めず、灰原は明るい笑顔のままはっきりと応えた。 「今日はたまたま買い物に来てたんだけど?…そんな怖い顔しないでよ」 2685 nononoko1996666MOURNING(色々あって夏油さんに生き返らせてもらった。けど容姿は17歳のまま←人を油断させる為)呪詛師灰原✕(色々あってやっぱり戻ってきた27歳)呪術師七海明るい灰原くんはいません。書きたいとこだけ!幕が下がるぐちゃり、と腐った肉が裂ける音がした。 自らがふるった刃先にも、同じく酷い色をした液体がこびりついている。 「…はぁ」 今日何度目かも分からない、溜息を付いてばかりの七海は、いい加減参っていた。 呪霊の強度は2級ぐらいのものだったが、数が多くて仕方ない。祓っても祓っても、どこからか湧き出たのか次々と七海に向かってくる。 昼食後からの急な依頼で、時刻はもう19時を回っており、とっくに労働時間外である。 駅前から一歩路地に入ったこの場所は、昼でも日が当たる事はない店が集まり、まるで時代遅れの繁華街といった所だ。 「…もう、こいつで終わりでしょう」 最後の一体を祓う。 するとその呪霊から血のように流れる黒い液体は、まるでマグマのようにゆっくりと、近くの廃墟のホテルへと戻るように入っていく。 1981 nononoko1996666MOURNING呪詛師(灰原に二度と危険な目に会ってほしくなくて、灰原が補助監督に復帰した後に夏油側についた)七海✕補助監督(例の任務で何とか生き残って補助監督やってる。補助監督だけど特例でたまに戦う。七海が呪詛師になったのは自分のせいって分かってる)灰原 の話。前置きが長い。(すみません)書きたいとこだけ!幕引き「…お疲れ様、ゆっくり休んでね」 生徒達を車から降ろすと、灰原はそれぞれに労いの言葉を掛ける。 学生寮へと向かう彼らの、足取りはひどく重い。 「はぁ…」 見送りが終わり車に戻ろうと踵を返す。珍しく溜息をついた灰原は、自身も疲れている事を自覚していた。 今日の任務は事前に窓から聞いていた呪霊の数とはまったく情報が異なり、桁違いに多かったのだ。いくらか現場経験を積んでいる3年生でも、苦戦していた程である。 「無事で何よりです」 後ろに人の気配はしなかった。 「…っ」 突然の声に、灰原は咄嗟に前へと踏み込み間合いを取った。そして、注意深く後方にいる人物へと目を向ける。 「灰原、久しぶりですね」 「え、………な、なみ?」 「そんな顔をしなくて良いでしょう?」 2255 1