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    nononoko1996666

    @nononoko1996666

    七灰が好きです。(灰七も好き)
    短編、前置き長めです。
    よろしくお願い致します。

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    nononoko1996666

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    呪詛師(灰原に二度と危険な目に会ってほしくなくて、灰原が補助監督に復帰した後に夏油側についた)七海✕
    補助監督(例の任務で何とか生き残って補助監督やってる。補助監督だけど特例でたまに戦う。七海が呪詛師になったのは自分のせいって分かってる)灰原 の話。

    前置きが長い。(すみません)書きたいとこだけ!

    #七灰

    幕引き「…お疲れ様、ゆっくり休んでね」

    生徒達を車から降ろすと、灰原はそれぞれに労いの言葉を掛ける。
    学生寮へと向かう彼らの、足取りはひどく重い。

    「はぁ…」

    見送りが終わり車に戻ろうと踵を返す。珍しく溜息をついた灰原は、自身も疲れている事を自覚していた。
    今日の任務は事前に窓から聞いていた呪霊の数とはまったく情報が異なり、桁違いに多かったのだ。いくらか現場経験を積んでいる3年生でも、苦戦していた程である。

    「無事で何よりです」

    後ろに人の気配はしなかった。

    「…っ」

    突然の声に、灰原は咄嗟に前へと踏み込み間合いを取った。そして、注意深く後方にいる人物へと目を向ける。

    「灰原、久しぶりですね」

    「え、………な、なみ?」

    「そんな顔をしなくて良いでしょう?」

    真っ白で汚れの一つもない上品なスーツを着こなし、金髪に深い底のような緑の瞳。そんな特徴の人物はただ一人しかいない。
    灰原の唯一の、呪詛師となった同級生だ。

    「どうして………ここにいるの?」

    七海の表情は穏やかだった。灰原が補助監督になる前、学生だった頃よりも柔らかい笑みを浮かべている。しかし瞳はどこかおぼろげで、視線が合わない。
    灰原は寒気を感じた。
    目の前にいる級友は、昔の面影などどこにも残っていないかのような、暗い眼差しで灰原を捉えている。

    「私がここに居てはおかしいですか?…貴方と通った思い出深い場所では?」

    「あ、あのさ!…な、七海、呪詛師になったって五条さんから聞いて、…本当は違うよね?七海は、七海は非術師を…」

    上手く言葉が出ない灰原を嘲笑うかのように、七海はずっと微笑んでいる。

    「夏油さんを慕っていた貴方がそんな事を言うとは。あの人が悲しみますよ、灰原」

    「ねぇ、七海。僕の体、僕はもうこの通り元気になったし。補助監督として何とか頑張ってる。だから、だからねっ七海」

    「貴方が何をしようと私には関係ありません。灰原、つくづく死なないように、気をつけて下さいね」

    「七海!僕の話を」

    「話す事はありません。ただ今日は夏油さんの代わりに、言伝がありまして」

    「僕、もう傷だって塞がってる!もう何ともないからっ、ねえ、七海っ!!」

    「これを五条さんに渡して下さい。…では」

    「待って!!ななみ、…な、七海。…まって、待ってよ…」

    2人の交わらない一方的な会話の後、七海は忽然と姿を消した。
    腕を伸ばしたまま空を切り、灰原はただ立ち尽くすのみ。
    そして一通の封筒のみが、足元に残されていた。

    ✳✳✳

    「これを僕に?…わざわざご苦労なこって」

    「五条さん、七海はさ。…冷静で格好良くて、ぶっきらぼうだけど優しくてさ。………どうしたら僕の側に戻って来てくれるんだろう」

    灰原は呪術高専に戻り、五条に封筒を渡す。
    五条は一瞬驚いた顔をしたが、すぐに灰原へと目線を移す。
    目の前の後輩は、親友が一番可愛がり、大切にしていた存在だった。そしてもう一人、五条自身もからかいながら、大事に思っていた後輩がいた。
    その後輩は、今や親友と同じ道を辿っている。
    親友の夏油を殺すのは覚悟が出来ている。自分でなければ許さないとさえ思う。
    しかし2人の後輩は、お互い相手を殺すならば、自死を選ぶのだろう、と。
    それくらい、後輩達は優しく、危うかった。

    「僕だって…。俺だって傑の事はもう分からない」

    「…五条さん」

    「とりあえず、新宿に呪詛師が集まるって事が分かった。…灰原、お前は来るんじゃないよ」

    「でもっ」

    「五条さんの言う事が聞けない?」

    「…はい、分かりました」

    「灰原は、笑顔が一番なんだからさ」

    「ふふ、五条さん。…優しくなりましたね」

    「え〜?僕は昔から優しいよ?」


    ✳✳✳


    「まったく、貴方は昔から考えなしに突っ込んで」

    子ども達を逃がした後、安堵したのも束の間。
    灰原は背後から聞き覚えのある声がし、全身が凍りつくような感覚に陥った。

    「…な、七海?」

    「今日も、ここに来るんじゃないかと思いましたよ」

    「うっ」

    地面から生えた包帯が灰原の両足を素早く拘束する。すぐに術式を解こうと腕に力を入れるも、既に遅く、一瞬で首元まで到達している。

    「やっと、また2人きりになれましたね」

    「これ、ほどいて…」

    「南国に行こうと思ってましてね。1人でも良かったんですが。…やはり貴方を連れて行こうと思いまして」

    「七海っ!解けよ、僕を離せっ」

    「…こんな術さえ解けないなんて、弱くなりましたね、灰原。こんな現場に現れて。…一度死にかけたのを忘れる程、馬鹿ではないでしょう?」

    ギチギチと音を立てながらしならせ、巨大な包帯は灰原の全身を締め付ける。ピタリと張り付いたそれに身動き一つ取れなくなり、息をするのもやっとだった。

    「ゔっ、…ァアア」

    「これからは、私が貴方を守ってあげます」

    「あっ…ぐ、な、な」

    「愛していますよ、灰原」

    七海は幼子を慈しむかのように、優しく灰原の頬を撫でて口付けた。


    ✳✳✳


    呪霊の襲撃が終わり、大きなビルの裏には担当の呪術師、補助監督や関係者が一斉に集まっていた。
    医療班との報告が終わり、伊地知が一人座り俯いている五条に近寄る。

    「あの、補助監督1名の行方が分かっていません。……五条さん、その補助監督なんですが、」

    「くそっ、…分かってるよ伊地知。…見つかってないの、…灰原なんだろ?」
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    nononoko1996666

    MOURNING呪詛師灰原②(前の話とはまったく続いていません)。
    自分に出来ることを精一杯やっていたら、呪詛師になってしまった灰原。呪術師の七海は灰原くんの邪魔ばかりしてる。
    明るい灰原くんはいません。酷い灰原くんはいます。
    あと激重七海はいます(七海視点)。

    別に灰原くんに呪詛師が似合うとかじゃなくて、完全な私の趣味です!書きたいとこだけ!
    暗転「………ぁ」

    「灰原っ!!!」

    必死に腕を伸ばすも届かず、名前を呼ぶことしか出来なかった。
    一瞬にして鉄骨が崩れ落ち、コンクリートの破片が辺り一面に飛び散る。
    灰原と依頼主が中に取り残されてしまい、焦りながら私が鉈を必死に振りかざしている間に、もう一人の依頼主が居なくなっていた事に気付けなかった。

    「どうか、生きていてくれ…」


    ✳✳✳


    縋るような灰原の泣き顔を、初めて見た。
    見開いた瞳からは止めどなく涙が流れ、腕に抱えている依頼主を見詰めている。

    「ねぇ、…あの当主って言ってた人、この子置いて逃げたんだ。…ねぇ、どうしてかな?」

    「考えるな灰原、こっちへ来い…早く」

    今回は嵌められたのだ。私達はあの当主という男に、2級に依頼する任務にしてはおかしいと感じていたというのに。
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    MOURNING夏五とちょっと灰七/五条がケーキを作る話/高専召しませ愛のショートケーキ♡

    高専の校舎内を歩いていると、この世で一番面倒臭い先輩に絡まれた。
    「なー七海ぃー。七海はさぁ、世界一強くて顔も良くて器量もあって実家も太くて逆に何がないの?って聞かれるくらい唯一無二の最高の恋人に食べさせてもらうなら、ショートケーキとチョコレートケーキのどっちがいい?」
    「…………もしかしてですけど、それ自分のこと言ってるんですか?」
    だとしたら自己肯定感がエベレスト並みの先輩だ。しかし、それらの賛辞の言葉は、彼にとってはあながち過分ではないから困る。
    「いや勿論そうだけど。てか何だよ七海、なんでそんな嫌そうなカオしてんの。街中でアンケートにご協力くださいって言われて立ち止まったら宗教勧誘だった時みたいな顔じゃん」
    「いえ、まだそっちの方が対処しようがあるのでそれほど嫌とは思わないです。逃げるか警察呼ぶかすればいいんですから。でも五条さんは質問に答えるまで永遠に付き纏ってきそうですよね。口裂け女の怪異の類ですか?」
    「それは傑の任務先の呪霊のやつだろ。はーっ、ホントかわいくねーなぁ七海。時代の流行りとはいえツンデレも大概にしろよ?そんなんじゃ、いつか灰原 4228