チャイムは今日も鳴る毎晩、チャイムが鳴る夢を見る。
それは恐ろしいことの始まり。
夢だと気づかない俺はいつもドアを開ける。
変わり果てた姿で大切な人が俺の名前を呼ぶ。
元に戻れと願う。どうかどうか、あいつがこれ以上人を殺す前に。俺があいつを殺す前に。
ぬるりとした
あたたかい
赤
殺したところでとび起きる。やっと夢だったと気がついた。
洗面台で顔を洗う。いつも夢ばかりで寝た気がしない。鏡で見る自分の顔は青白くてお化けのようだ。今日の朝飯は肉と玉ねぎの生姜焼きにするかな。夜眠れないせいで昼間すっげえ眠くなる。仕事中に寝てたら悪魔に殺されちまうから公安に相談したら、睡眠剤をもらえることになった。
錠剤を1つのんでみる。本当に効くのかよ?なんて思いながら横になっているとだんだん眠くなってきた。いいぞ。
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