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    フィンチ

    @canaria_finch

    🔗🎭を生産したい妄想垢

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    フィンチ

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    犬の亜人のおまわりさんと、猫又ハーフのカフェ店長なゆるっとした🔗🎭

    #Sonnyban
    sonnyban

    ニャンとワンだふる! 犬の亜人のおまわりさん・サニーが足繁く通っているのは、猫又ハーフの店長さんがネコ達と働いているその名もnekoCAFE。可愛いネコ達のオモテナシと、美味しい料理は勿論のこと、時折並ぶ店長さんお手製のシュガークッキーとブロンド・ブラウニーはあっという間に売り切れてしまう程の人気ぶり。一度運良く買うことが出来たもののそれ以降は機会に恵まれず、早々にかかるレジ前の完売札に今日もぐっと唸り声を堪えていた。
     オフの日であれば店内でゆっくり珈琲と食事を楽しみたいところだが、勤務のある日はやはりテイクアウト利用にはなる。定番はサンドイッチにブレンド。猫の顔型食パンで作る一品は可愛い見た目の割にボリューミーだ。
     そしていつものように注文を終え、受け取り口で待っていると店の奥で交わされている会話をケモノの耳がしっかりと拾った。
    『店長、おまわりさん来てるよ!』
    『え、ほんと?』
     ここまではっきり言われてはさすがに自分のことだと分かる。何かしたか?声の感じは悪いものではないけれど。すると、テイクアウト用の紙袋を手に出てきたのは会話の流れ通りの人物だった。
    「お待たせしました、いつもご利用ありがとうございます」
     接客用と分かっていてもその笑顔は可愛くて、それをなんの心構えもなく間近で見てしまったものだから咄嗟に返す言葉も浮かばない。動揺しながらもなんとか差し出された紙袋を受け取ると、サニーはぎこちなく会釈をして足早に店を出ていく。失敗した、もっと気の利いた対応が出来ないものか。自己嫌悪のあまりしょんぼりと耳を平らにして交番に戻ったサニーだったが、そこで紙袋の中に注文した覚えのないものが入っていることに気付いた。
     透明なフィルムに黄色いリボンで封をしてあるそれは完売しているはずのお菓子の詰め合わせ。入れ間違いか?この分の代金を支払った覚えはない。追加で払って手に入るなら喜んで買わせてもらいたいが…
     そんなことを考えていると、紙袋にまだ何か残っているのが目に入る。そこにあったのは一枚のメッセージカード。入れ間違いの線も残っている為、書かれた内容を見るのには少し躊躇したがそれは杞憂だった。
    『先日はうちの子がお世話になりました。良かったら食べてください🐾』
     これには心当たりがある。先日、nekoCAFEのスタッフが道に迷っているところを保護して店まで送り届けたのだ。どうやら初めて向かった配達先からの帰り道が分からなくなっていたらしい。その際に店長は不在にしていたが、報告を受けてお礼の品を持たせてくれたといったところか。
     あまりこういうのは良くないのだけど、後日ちゃんと代金を支払えば問題ない…か?
     しかし、話はそこで終わらない。なんの気無しに確認したカードの裏面には10文字程度のアルファベットと、それとは別にふたつのハイフンで区切られた11桁の数字。
     さすがに何が書かれているか分からないサニーではなかったが、あまりのことに頭がついていかず、その日の晩はメーセージカードを前に正座してこれからどうすべきかを夜通し悩むことになるのだった。
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    フィンチ

    DONEふわっとしたMHパロ、ガノレク🔗×アイノレー🎭の馴れ初め
    仲良くなれるかな? とある村のアイルーキッチンで働き始めたアルバーンには悩みがあった。仕事自体は新入りということもあって覚えることも多く大変ではあるが違り甲斐がある。コック長は厳しくも懐の大きいアイルーであるし、手が足りてないようだと働き口として紹介してれたギルドの職員も何かにつけて気にかけてくれている。それならばいったい何が彼を悩ませているのかというと、その理由は常連客であるハンターの連れているオトモにあった。
    「いらっしゃいニャせ!ご注文おうかがいしますニャ」
    「おっ、今日も元気に注文取りしてるなアルバにゃん」
    「いいからとっとと注文するニャ」
     軽口を叩きながらにっこりと愛想の良い笑みを浮かべてハンターを見上げるアルバーンは、傍らに控えているガルクからの視線にとにかく気付かない振りをする。そう、このガルクはやってくるとずっとアルバーンを見てくるのだ。しかも、目が合っても全く逸らさない。ガルクの言葉など分からないから当然会話も成立しない。初めて気付いた時には驚きつつもにこりと笑いかけてみたのだが何か反応がある訳でもなく、それはそれは気まずい思いをした。だからそれ以来、気付かない振りをして相手の出方を窺っているのだが、今日も変わらずその視線はアルバーンを追っているようだった。
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