ポッキーという細長くてチョコレートでコーティングされた菓子はそのまま食べても、パフェなどを飾る菓子としも美味しくて人気がある。
そしてその菓子を利用して恋人や夫婦の関係を少し蜜にするような「遊戯」もある。
「いい年でなにやってんだべ」
それをしたいと、悟空はチチにねだってみたのだが。反応は上の通りである。
それだけであれば悟空としてはなんだかんだと自分に甘いチチなので、ねだる追撃をかけてみるのだが、彼女が言った「結婚したばかりのころ、おらがそれやりたいっていったら悟空さ嫌がってひとりで食べたの思い出しちまうから、おらそのお菓子は正直もうあまりいい思い出じゃねぇんだべ」という言葉に、悟空は瞬間移動に過去をを遡る力があれば瞬時にとんでいって、過去の自分をぶん殴って説教をするのにと真剣に思った。
その際の顔があまりにも、あまりにも、だったので、チチが妥協して遊戯に少しだけ付き合ってくれた。ただし、片側から一口だけをかじり取って終わるという短いそれだったので、やはり悟空は過去の自分を背中から蹴り飛ばしたくなる。
「タイムマシンでそれできねぇかな?」
真剣に怖い表情でブルマに相談した悟空は、盛大に彼女に笑われて、その後少しなだめられるのであった。