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    とにかくどエロいけんじ

    @Tonikakunekowo

    ハルペパ‼️ペパは雌

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    POIPOI 17

    キスマの話。モブ視点。ハルペパ

    #pkmn腐
    Pokémon Red
    #ハルペパ
    saltedSalmon

    新チャンピオンと世界的博士の息子が付き合っていることはパルデア中の誰もが知っている事だ。

    アカデミーの宝探しでお互いを想い人として探し出すのは大変喜ばしいことで、そうして出来たカップルや夫婦も少なくはない。東の地方の言葉を借りるならば、大きな「文化祭」的なものだ。同性同士が付き合おうが何一つ偏見のないこの地方では、あの2人は学園卒業後、あっという間に結婚してしまいそうだという話を度々噂している。

    そんな噂の渦中である2人。
    新チャンピオンのハルトは、最近転校してきたばかりであるのに、あっという間にジムを巡り、トップや生徒会長ネモでさえもあっさりと倒してしまったと才能の塊と呼ぶのが相応しい子だ。大きな瞳の奥には琥珀のような、宝石みたいな煌めきを持っていて、太陽光を反射する瑞々しい白肌と
    赤茶色のサラサラの髪とのコントラストが眩しい。まだ声変わりしていないすこし高めな声が、バトルの時に的確な指示をとばすのが多くの人間をギャップ萌えさせた。つまりは誰しもが認める美少年なのである。もちろん俺も彼のことを美少年だと思っている。
    博士の息子であるペパーは、俺と同じクラスで同じ教室内で教養を育むはずなのだが、彼は如何せん全くと言っていいほど授業には来ていなかった。もし出席していたとしても家庭科や美術ぐらいで、学生の必修科目のような授業にはほぼ出ていなかった。たまに居たとしても、窓際の席で古びて紙の色が黄ばんでしまっている本をずっと難しそうな顔をして読んでいた。それでも先生に当てられた時には、数学や化学だけはなんにもノートなどとっていないくせにあっという間に解答していた。文系のクラスで理系の授業は本当に数が少ないというのに、なぜこのコースに進学しているのが分からない。それほど理系だったし、文系はてんでダメな生徒だった。やはり博士の子ということがよくわかる一面だ。片目がいつも隠れていたし、授業には来ないし、誰とも話さないので友達も居ない。話しかけても、だいたい「あっそ」などとなんともコミュニケーションの低さが伺える返答しかして来ない。
    そんな彼の雰囲気が変わったのだ。
    授業にも参加しているし、挨拶も返ってくる。話かけてもテンションはそこまで高くないけれども会話を続けることが出来るようになっている。
    これも恋の力なのか。凄いな恋。
    難しい顔で本も読んでいない。新緑の色の瞳が前を向く端正な横顔は、どうしても綺麗だなと思ってしまう。
    ここまでくると、俺たち思春期男子が思うことは1つ。

    ハルトとペパー、どっちが女役なのか。ということだ。

    それでも体格差を考えると、たぶんハルトが下なのは明確だろう。可愛いし白いし細いし。男を特段好んでもいない自分でさえも、ハルトなら抱いてみたいと思ってしまう。他人の俺でさえそう考えるのだから、付き合っているペパーからしたらめちゃくちゃ最高な環境なんだろうな。
    ペパーの方はやっぱり体格が良いし、同い年である俺なんかよりも遥かに立派な胸筋だ。あんなに格好良くて綺麗な男はやっぱりものすごくがっついて抱くのだろうか。所詮は思春期だし、そういうことで頭がいっぱいだろう。他人の事情で頭をいっぱいにするのは、最近の俺の趣味の悪いマイブームだ。

    そんな俺の妄想は、いとも簡単に砕かれた。

    この日は外で体育だった。1限目からいきなりの100m走に嫌な気持ちが隠せない。
    ふと隣を見たらペパーが眉根を寄せて立っていた。そういえば学籍番号順だから、俺の隣になってしまうのは仕方のないことなのか。
    「急に走らされるなんて嫌だな」
    「ほんとだぜ」
    朝ごはん沢山食べてきちまった、とそこじゃないだろという一言もぼやいている。
    「髪上げてるんだな」
    「邪魔だから」
    普段はふわふわと前に垂れているミルクティー色の彼の毛は、1つに結われていた。あまり見ない姿に少しドキッとしてしまう。どう考えても美形なこの顔立ちに、何も考えないなんてそれもおかしい上に、なんというか…失礼だ。
    走る前の順番待ち、それはあっという間に過ぎて自分とペパー、さらにもう2人ぐらいのクラスメイトと走る。
    「はぁ、っはーっ」
    走り終われば、全力の証である息切れが4人分聞こえた。その中でもやっぱり、ペパーに目が向いてしまう。
    わずかながらにも滴る汗がやけに色っぽくて。かきあげた前髪の奥の右目も綺麗で。…変な気持ちになりそうだ。
    彼がこちらを見ていないうちに、普段は隠れている案外白いうなじもなめるように見る。
    するとどうだろう。

    生え際ギリギリの赤い痕。噛まれた歯型。それも1つや2つじゃない。たぶんあの様子だと背中いっぱいにも広がっていると見た。

    まじまじと見てしまっていたが、ペパー本人は鈍感のようで気付いていないみたいだった。

    それにしても、なるほどな。俺の予想とは全くの真逆だったということか。それはそれでいいかもしれない。何様のつもりだろう、俺は。
    ペパー、君はハルトによほど可愛がられてるんだな。


    1ヶ月ぐらいは、俺のおかずになった。


    「う、」
    「で?見られて興奮しちゃったんだ」
    「うんっ、あ!」
    「悪い子ちゃんだね、ペパー」

    悪い子、などと言っても全然そんな言葉の含みなんてないだろう声色だった。
    体育から帰ってきたらもう既にハルトはオレの部屋に居座っていて、「見られてたでしょ?」と先程の様子をどこからともなく見てたみたいで、普段よりも存外荒々しく中を解される。
    そこからあっという間で、オレの部屋のドアに押し付けられながら揺さぶられる。もちろん恋人の剛直をずっぽりとはめ込んで。髪をかき分けて、うなじをかぷりと食べられる。それでぎゅうと強く2、3回噛まれこむ。奥への刺激とその確かな痛みでオレの中はきゅうきゅうとハルトを締め付ける。気持ちがいい。

    「っ、おぐぅ、ぎもぢい…っ!」
    「はは、噛まれた方が気持ちよさそうじゃん」

    今も同じ視線だ。
    クラスメイトの視線ほど、わかりやすいものはなかった。てっきりハルトからのキスマーク達を忘れていたので、ポニーテールにした時は気付かなかった。けれどもあれほどの熱視線は、確かに普段ハルトから向けられているものと一緒で。

    あぁ、見られてる。

    そう思うだけでゾクゾクと快感が走った。オレ自身がこんなに変態かと思うと、恥ずかしくてでも堪らなくて。全部全部ハルトのせいにしたい。毎日毎日「ペパーは僕のものだから」と、身体を重ねなくてもうなじに噛み付いたり、吸い付いたり。噛み付かれるのがこんなに気持ちがいいことだって思ってもみなかったし、今だって果てる時のひとつのトリガーでもある。それほどまでに大きなものになってしまったオレの急所。もっと見て。

    オマエらの妄想なんて、全部塗り替えてやるよ。

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