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    yokoyoko221

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    yokoyoko221

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    2023年の後輩は健気だった

    ちかげの誕生日先輩のお誕生日会がお開きになったのは2時半だった。金曜日だったから、余計に羽目を外してしまった気がする。しかし、おれはまだ、先輩に誕生日プレゼントを、差し上げていないのだ。
    談話室から部屋に戻ってきた先輩をソファに座らせて、俺は隠していたウイスキー各種と、グラスとマドラー、冷蔵庫に入れておいたロックアイス、炭酸水、あと高級つまみを取り出し、ローテーブルに並べていく。
    「はは、ほんとに準備してくれてたんだ」
    「眠かったら明日とかでもい〜ですけど、いちおう、」
    「なんで、用意してくれたのに寝ないよ。飲むんだろ」
    先輩は少し酔ってて、ごきげんだ。
    今日マジでめちゃくちゃ飲んでたからな。
    並べおえて、おれもソファに腰掛け、つまみを片っ端から開けていく。
    「誕生日土曜日最高ですよね」
    「うん。俺ハイボールにしようかな」
    「ウイスキーどれにします」
    「いっぱいある」
    「いっぱいありますよ」
    「ん〜、これかな」
    先輩が選んだのは、本命の、わざわざ予約までして買ったウイスキーだった。
    「あ、それ一番高いやつ」
    「ガイさんに教えてもらった?飲んでみたかったやつだありがとう」
    「お誕生日なので…あ、氷どうぞ」
    「うん茅ヶ崎は?」
    「あーおんなじのにしようかな」
    「つくってあげよう」
    「いや逆。俺やりますて」
    一度制止すると、さして抵抗することなく先輩はソファに腰掛けなおし、優雅に足を組む。そして思い出したように上着のポケットから小さな封筒を取り出し、ハイボールを作るおれの眼前に嬉しそうにかざした。
    「みて椋が手紙くれた」
    「それ俺見ていいやつですか」
    「確かに。俺だけのだからダメだ」
    そう冗談めかして言って、先輩は手紙の中身を取り出して読みはじめる。その表情は、なんとも、やわらかく。
    「うれしそ〜……」
    「いいだろ」
    「なんですかそのドヤ顔。いいですね」
    「うん。」
    「いいな。」
    「いい日ですね。」
    「うん、しあわせ。」
    「えー、マジすか。じゃあ俺も」
    「じゃあってなんだよ」
    「先輩が幸せだったら、おれめちゃくちゃ嬉しいですよ」
    「奇遇だな俺もだよ、俺も茅ヶ崎が幸せだったら嬉しい。あははすごいな永久機関だ」
    「……」
    「黙るなよ」
    と先輩が笑う。
    「先輩が幸せだったら、みんな嬉しいです。」
    幸せに決まってる、と俺は続けて、そしたらなんか目から水がだぱだぱと出てきてしまう。
    「…はあ?茅ヶ崎?なに、泣くなよ…おまえなんだかんだ情緒安定してるのが取り柄なのに」
    口では、なんかぜんぜんひどいことを言っているのに、その手はティッシュの箱を俺に差し出してくれて、反対の手でポンと頭をなでてくれる。

    ずび、俺は鼻をすすった。
    「めちゃくちゃ眠い」
    おれは泣いてしまった照れ隠しに、そう呟く。
    「寝ろよ」
    言いながら先輩は俺が作ったハイボールを勝手に取り上げて一口飲む。うまい、と呟いて、二口目を口に含む。
    「いやだもったいなさすぎますもん」
    「明日も明後日も飲めるだろ」
    「い〜。でも先輩の誕生日終わっちゃう。」
    「もう終わってるだろ」
    「明日なにします?」
    「明日?明日はなにもしたくないな。明日はみんなにもらったプレゼント眺めて、誕生日の思い出にひたってるよ」
    「え〜…しあわせかよ」
    「しあわせだよ」




    ここまでだった……
    尻切れとんぼヨクナイヨ!読み返したかったらチャント書きな!ハイ!

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    Replies from the creator

    yokoyoko221

    MAIKING野球見に行くじゅ〜ざとくもん、ち〜とちがしゃき。なんか至千はお互いにお互いのこと好きなのわかってるのに、なんか表面的?にはちがしゃきの片想い感があって(個人の感想)、そこがかわいい(?)。
    やきう観戦「あーっ!兄ちゃん、高橋出てきたよ!かっけー!」
    「どこだ?」
    「あそこ!ねえ、千景さんあれが今日の先発!俺、大好き!ストレート、すごくて!高卒3年目なのにローテ入ってるんだよ!」
    「ローテ入ってるって?」
    「プロって毎日試合あるからピッチャーが何人もいるんだけど、ピッチャーのレギュラーみたいな人が決まってて、その人たちがローテーションで投げるんだけど、そのメンバーに入ってるってこと!」
    九門がニッコニコで説明しているのを先輩ごしに聞く。
    ね、先輩、だから言ったでしょ、野球のルールとか、選手事情とか、勉強しなくていいですよって。と、俺は心の中でつぶやく。野球観戦決まった瞬間に、野球ルール解説ブログと、プロ野球がらみの2ちゃんのスレを覗いていた先輩を止めたのは俺だ。九門は、先輩と一緒に野球観て、そういうのを自分で先輩に教えたいんですから、と言ったら、一瞬黙った後で先輩は、確かに、と納得してPCのタブを閉じた。あの優秀でスパコン積んでるみたいな高速回転脳みそはそういう所に考えが至らないときがある。グッジョブ俺。
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    yokoyoko221

    MEMOここに置いとく、

    103のボーイたちのラブについて失礼します、読みて〜になった話、マジでしょうもないし今まで書いてた世界線と話が違う!になりそうな話、でもまあこんなんかもわからんめちゃ仲良しで色々あってよく一緒のベッドで寝る先輩とちがさき
    いやなんだけどちがさきがぬくのだるいなって思った瞬間があった日とかに夜先輩と布団入って、先輩といっしょにできたらめちゃいいのになー、人にやってもらう方が一人でやるよりいいし、好きで安心の相手だしいいじゃん、と思うけど別に思うだけ、しかしあるとき一人でソファぬいていると帰ってこないと思っていた先輩が帰ってきてしまい(ご都合展開)、先輩は「あ、ごめん。でも鍵閉めろよ」て普通に出て行こうとするから「ちょっ、ま、先輩」「なに」「たまってません?」「は?お前だろ」「見苦しいもの見せたので、お詫びにぬきますよ」「…は?」になる。しかし先輩も脳内で言葉にはなってなかったが、実は同じようなことを感じていたのだった!(そうなの?)そして服着たままぬいてもらう先輩。そして結局ぬいていないちがさきに「お前のまだだろ」でぬいてくれる先輩。ふぃ〜。で終わって服着たところで「気持ちよかった〜、またしましょうね」とかぬかすちがさき、せんぱいは「そうなの?」とかしか言わないけど、その後何度かちがさきからの誘いにより行われる。毎回言質のように「気持ちいい、またしましょうね」というちがさき。さんかいめくらいに先輩が「ねえ俺これでもしちがさきに恋人できたとか言われたら、いやなんだけど」と爆弾発言(思ったことをそのまま言ったらホームランだったパターン)。ちがさきのなかで、降り積もった先輩への愛情が爆発した(そして構ってほしいという気待ちが爆裂に満たされた)瞬間であった。先輩、かわいい!俺、先輩以外いらん!!(ゲームと芝居はいる)の感情が秒でたるちの脳内を支配、「俺!そんなのないです!ちかげさんが、いたら嬉しい!」と思ったことをそのまま言ったらそれはまたホームランであり、「わかった」になるちかげ。ハッピーエンドです。は?(は?)
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