待つのは死だけたくさんの星々を旅して、楽しいことを嬉しいこともたくさんあったけど、それ以上につらい経験を数え切れないほどしてきた💫。たくさんの人の死を見てきたし、自分が弱いせいで守れない人だっていた。星のように煌めいていた瞳は、今はもう濁り始めていた。
💫の精神が不安定になるにつれ、中のセーカクも不安定になり始めた。眠る度に人をころしちゃう夢だったりセーカクが爆発して星1つ破壊したりする夢を見るようになり、少しづつ精神が壊れ始めて、夢と現実の区別がつかなくなっていく。
自傷をするようになった頃、とうとう列車組では対処しきれないタイミングで星ハンが迎えに来て連れて行く
それからは💫を軟禁するように
自傷をしないように手首は拘束されてる
🕸の言霊を使ってもすぐに似たような夢を見てしまうのであまり効果がない
起きて直ぐに発狂する💫の身体は自傷の跡がたくさんついてる。⚔️は「また人をころした」「俺のせいで」って泣き叫ぶ💫の身体を抱きしめて「ただの夢だ」「落ち着け」「お前は何もしていない」って言う
精神安定剤を入れてもどんな劇薬でも効かない💫には気休め程度にしかならない。
「もうやだ」「しにたい」ってかつての元気さが微塵もない声で呟く💫の言葉に⚔️は無言でいることしか出来ない。えりおからは「もう暫くはセーカクを取り出すことは出来ない」「まだ役割があるからしなせるな」と言われているので、じさつしないように見張ってるのが今の⚔️の仕事
泣きながら眠る子供の頬を、優しく撫でてやることしか出来ない。死ねない辛さを誰よりも知っているのに、何も、してやれない。そんな自分に嫌悪感を抱き始める⚔️。
その日は突然やってきた。壊滅の神と対峙し、全てのセーカクを代償に退けることに成功した。
💫の身体はひび割れて、もう命が尽きることは誰でも察することができるほどだったのに、当の本人は、⚔️の腕の中でそれはそれは嬉しそうに微笑んでいる。
「やっと、しねるね」
「そうだな」
「⚔️、も……呪い、解けた?」
「ああ」
「じゃあ、俺と、一緒に、しんでくれる……?」
「……ああ」
💫はそれを聞くと、それこそ、昔のような無邪気な顔で笑うのだった。
ほうじょうの呪いからも、セーカクの呪いのようなものからも互いに解放されたのに、待つのは死だけの2人の話。でも2人にとって死は悲しいことじゃない。