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    eareyenose

    @eareyenose

    AC6(フロスネ)関連の妄想垂れ流し

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    eareyenose

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    Lock, Stock and Two Smoking Barrelsが好きです(唐突)
    ガイ・リッチー作品が結構好き。スナッチもロックンローラも好き。ああいうドミノ倒し的な感じでいろんな物語が一つになるみたいな話、おもしろいですよね。
    INCARNATIONのあとがきでアイランド・フォーの話書きたいなぁ!と書いたのですが、まず動乱の定義がわからないので正月休みにでもネタまとめたいなメモ。

    #AC6
    #イグアス

    アイランド・フォー イグアスサイドの話アイランド・フォーでフロスネがギスつきながら出会いつつ、レッドガンは小遣い稼ぎのつもりがまさかアーキバスと戦わさているとは気づかない中、フロイトとイグアスが戦ったり(ガチの戦闘狂と戦ってからガン引き撃ちになってしまうイグアスとか・・・)、独立傭兵陣営が活躍したりする話が読みたいなって。(「お坊ちゃんども(アーキバス)のお澄ましヅラにクソでも塗りたくってやろうじゃねぇか」とか、コールドコールに言ってほしい)
    そんな話のイグアス目線の冒頭など。
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     イグアスは唸った。金がないのである。

     それもこれもこの前の非番に拠点近くの酒場でやったテキサス・ホールデムのせいだと彼は思い出す。
     途中までは良かった。ツキについていた。元金の十倍まで配当は膨れ上がり、久々に安くてまわりが早いだけがとりえの三等合成酒と苦甘ったるい香料が舌をしびれさせる液体煙草の日々に別れを告げられる。彼は配られた二枚のカードの上に掌をおいて口元を緩める。すでにゲームを降りたヴォルタはここらで退こうぜとイグアスを肘でつついたが、胴元に高レートのテーブルへの参加を勧められては断れるわけがない。普段ならまずお目にかかれないような高レートの勝負は、まるでACでのタイマンのようにひりついた最高の勝負だった。チップの塔はますます高さを増し、やにと油で茶色くべたついた店の天井にもせまるのではないかと思わせたが、それも一時のことで、一度つまずくとあとは坂道を転げ落ちるように負けが負けを呼び、二人が店を出るころには有り金すべてをむしられたどころか、新しく借金まで作るはめになった。
    「お前、その博打癖直さねぇと死ぬぞ」急速に酔いが覚めて金策に頭を抱えることとなった帰り道でヴォルタは呆れながらイグアスに煙草を分け与えてくれた。「やらねぇぞ。貸しだからな」と、ヴォルタは念を押したがイグアスは聞かなかったことにして加熱煙草のタンクに素早くカートリッジを差し込んだ。スイッチを押しながら息を吸い込む。昔吸った紙巻煙草の香ばしい苦みとは天とも地ともかけ離れたどろどろとしたねばつく苦みが口中に流れ込んでくる。うまいものではないはずなのに、それでも金策に痛む頭がふっと軽くなるような錯覚に包まれる。くそったれ。紫煙を夜の暗闇に向かって吐き出しながら悪態を吐く。
     ああ、ついてねぇ。
     こうしてギャンブルで大負けしたとき、ACでへまをしたとき、ミシガンのバカみたいに硬い拳でぶんなぐられるとき。決まってイグアスはどこで道を間違えてしまったのか考えてしまう。葉脈のように細い糸のような分岐を辿り、なんだってこんなことになってしまったのかその原因を探そうとする。原因が見つかっても対処するすべはないというのに。一番は、酒を飲んで思考を止めてしまうのが一番だが、薄っぺらくなってしまった財布ではそれもできない。

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    eareyenose

    CAN’T MAKE2024年10月27日(日)AWAKENING POINT SP2024で出す予定の本の冒頭です。
    タイトル:INCARNATION
    新書二段組、150pぐらい、1200-500円ぐらい予定
    フロスネというか、フロ目線多めのフロ+スネのディストピア小説みたいになっちゃった。まだばりばり書いてるので変更あると思います。
    INCARNATIONサンプル(仮) フロイトは格納庫の最奥、一際広くとられた区画にロックスミスを停めるとシートに背を預け、肺に満ちていた空気をすべて追い出すように深く息を吐いた。 
    まだ先ほどの戦闘での興奮が肌の下で、恥じらうこともなく燻る火となって残っていた。いつまでもこんな時間が続けば良い。久しぶりにそう思えるような戦闘だったと彼は短く振り返った。



     ISB二二六二 惑星ルビコンⅢ。かつては多くの人類が入植し、コーラルとともに繁栄したこの星は約半世紀前のアイビスの火により荒廃し、宇宙の片隅でその暗闇に紛れるように息をひそめて生き永らえていた。
     人間というものは御多分に漏れず忘れっぽく薄情な性質で、コーラルを失ったこの星の存在は、惑星封鎖機構の監視もあり、人々の記憶からも、人類の歴史からも忘れられようとしていた。しかし。突如として報じられたコーラル再発見の知らせは、伝染病のように素早く全宇宙を駆け巡ると、この星は望まぬ形で再び世の耳目を集めた。知らせを聞いた二大星外企業、アーキバス・コーポレーションとベイラム・インダストリーは早々に調査という名目のもと、それぞれのAC部隊を進駐させることを決断した。それは調査とは名ばかりの、コーラルの実効支配を目的とした侵略ではあったが、彼らに面と向かってそれを非難することができるものは宇宙連合政府には存在しなかった。
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    osasimibontan

    DONE☆バパロカヴェアルの前日譚的なもの。
    先日頒布した同人誌の前日譚で、時系列でいうと、物語開始の一週間前です。本編を読まれていなくても読めます!!

    常連客の🏛️のことが気になりすぎて、話し掛けたいけど話し掛けれらずに悶々とする、店員🌱の話。
    本当は親書メーカーの画像で投稿するつもりが、長くなり過ぎたのでポイピクにしました。全年齢なので安心してくださいませ!!
    君に届くフローチャートは? 金曜夜、時刻は二十時。
     普段は十八時ごろから客足が増加する、このスターバックスコーヒー。
     しかし華の金曜日である今日、日々勤勉に働く社会人はバーやレストランで羽を伸ばすらしい。そのためか、この曜日だけは毎週二十時以降になると人が混みだす。
     とはいえ、ここの店舗は都心の駅だとしても、末端に配置されている地下鉄の隣にあるため、もはやその地下鉄を利用する者しか立ち寄らない。
     いつも空いていて余裕があり、混雑しても他の店舗に比べれば少し忙しいくらいだ。
     ここで働くには人によっては退屈で、時間の流れが遅く感じるとストレスに思う者も居るとは思う。
     だが、アルハイゼンにとってはこの環境がとても心地よい。
     その結果、三年間無理なくルーティンとして、このアルバイトを生活に組み込むことが出来たのだ。
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