獣××××「ッ♡♡ん、っ♡ぢゅッ♡は、っんふ…♡♡」
狭くて決して綺麗とは言えないエレベーターの中で追い込まれ、嬲るようなキスが送られる。逃げられないように足の間に膝を入れられ、両サイドには手が置かれた。
逃げやしないのに。
「んッ、ふッ…ふぅ、っはぁ…」
初めは同じ大学で知り合った付き合ってた女の趣味で尻の開発をされ、別れた後性器だけじゃイけなくなってしまい、最寄りの駅付近にあるゲイ専門のハプニングバーに立ち寄っただけだった。
女とは違いむさ苦しい自分と同じような男の溜まり場で、適当に選びそこら辺のラブホテルに入り尻を差し出し、ただひたすらに快楽を得続けた。
「んぶっ♡♡ぉ、…♡♡ぢゅるッ♡は、っんぅ♡んぶっ、ッ ッ…♡♡」
その流れで出会ったのが今目の前にいる男だった。バーで会うのが初めてじゃない、白い肌にブロンドの髪をバックにセットしているその小さな男は
アダムが通っている大学の教師だった。
___________________
遡ること数時間前……
[家に迎えに行くから着替えて待ってなさい]
自分が設定した«クソチビ»のニックネームが表示されている男から連絡が来た。適当に返信してスマホをお気に入りのスキニーのポケットに突っ込み鍵を閉めて家を出た。
クソチビことルシファーはアダムが通う大学の宗教学の授業を受け持つ教師だった。ただ淡々と喋る授業ではなく、たまに雑談という名の娘自慢話で授業が潰れるのは珍しい話ではない。
アダムはその授業が苦手だった。というか嫌いに近い。なにせこのルシファーが根本的に嫌いだった。
アダムがトゲのある下品な言葉でルシファーを罵ってもそれをフル無視し、かと思えばこちらが問題のミスをしたら笑いながら毒を吐いてくる。自分より体が小さいくせに意外と力持ちで女からの人気も高い。アダムはどの分野にもルシファーには勝てなかった。
だからそんなルシファーとバーではちあわせたときには退学の可能性が先に浮かんだが、その後の、コイツのケツ穴をファックして弱みを握ってやるという感情が勝ってしまった。
アダムは馬鹿だったのである。結果的には自分がネコ役で今までに無いくらいメスイキと潮吹きをさせられ、何も考えられないくらい頭をトロトロにさせられた。弱みを握られてしまったのは自分の方だったのだ。
幸い退学とはいかなかった。なんなら普段通り大学に通わせてくれた。しかしルシファーは夜の相手を私だけにしろ、という制限をかけてきたのである。
斜め上を行くルシファーからの申し出にアダムは驚いたが、自分にとっても好都合だった。なにせルシファーのテクを味わって以来、他の男に抱かれてもまったく反応できなくなってしまっていたのだ。ただでさえ性器を触っただけでもイけず、特定の人物にだけイくことができない非常事態に焦っていたアダムは、渋りながらもルシファーの申し出を受け入れたのだ。
[着いたから出てきてくれないか]
スマホの通知音が鳴りチャットを見てみればルシファーから連絡が入っていた。
アダムは返信せずスマホを閉じて部屋を出た。
アパートの階段を下るとそこには見慣れた赤い外車が停まっていた。良い意味でも悪い意味でも目立つそれに近づき、助手席のドアを開け、ドカリと座った。
「よぉ、今日はいつもより早いお出迎えじゃ…」
いつも通り揶揄おうと言葉をかけるも、ルシファーの顔を見た瞬間アダムは言葉を詰まらせた。
「……シートベルトちゃんと締めとくんだぞ」
ルシファーの顔が少し…いや、だいぶ怒っているように見えたのだ。心做しかハンドルを握る手にいつもより力が入っている気がする。
「機嫌悪いのかよ」
面倒くせえなこいつ、と思いながら逆らうと殺されてしまいそうでアダムは大人しくシートベルトを着けた。車が発進する。するとルシファーが口を開いた。
「テスト期間」
「んぁ?」
「テスト期間中、会えてなかっただろう」
キョトンとアダムが腑抜けた顔をする。そして何かを察したのかニヤリと笑った。
「なんだよ私に会えなくて寂しかったとか言うんじゃないだろうなぁ?それとも何か?禁欲してたのか〜?ぶふっ、センセー様はお忙しいもんなぁ?」
もちろん、揶揄うつもりで言った。
しかしルシファーの反応を見て、アダムはまたポカンとした。
何も言わず、ジロリとこちらを見る黄色い目。食いしばった歯から漏れる獣のような荒い息。それはアダムにとっては見覚えがありすぎた。
「え、マジ…?」
ルシファーはアダムがようやく理解してくれたのを察すると正面を向いた。
「おいおいマジかよ…。いくら忙しいっつってもオナホくらいで処理はできんだろうが!おまっ、まさかずっと溜め込んでんのか!?」
「あぁ……」
「いつから!?」
「テスト作成日から丸つけ終了した日までだな」
それを聞いたアダムは頭を抱えた。とは言ってもこういう件は今回が初めてじゃない。だが前回味わってみて事のやばさをアダムは理解していた。性欲と精液を溜めに溜め込んだルシファーはヤバい。文字通り朝まで返してくれないのだ。アダムは自分の尻穴がガバガバになるのを感じた。
さよなら俺のケツ。
「……そうかよ」
しかしアダムはこれまた残念そうな表情を見せなかった。それどころか、顔を少し赤らめている。ルシファーは流し目でそれを見た。
「お前も我慢してたんだろう?」
「ッ……」
「珍しく勉強してたって他の奴から聞いてな」
「はあぁぁ……そうかよ、」
そう…今回のテスト期間、アダムは意外にもちゃんと勉強していたのである。理由は簡単、留年の危機が迫っていたからである。
「留年回避できたらしいじゃないか」
よく頑張ったな、とルシファーの手がアダムの頭にポンと乗った。
「〜〜ッ」
そのままサワサワと髪質を味わうかのように撫でられ、その手はそのまま耳を撫でた。気づけば車は信号で停まっていた。
「んッ…♡」
その僅かな刺激にも、性欲を溜めていたアダムには強い刺激も同然だった。撫でられる度に高い声が漏れてしまう。思わずバッと口を塞ぐとルシファーが運転席から少し身を乗り出し、耳元に口を近づけた。
「限界なんだろう?お前も」
「あ…ッ♡」
「私もだ……」
抑制された獣のような声が吐息と共に耳を犯す。ビクンッ♡と震えたアダムは前屈みになり必死に声が漏れないよう耐えた。ギュッと目を閉じる。
「アダム、」
「あっ♡耳ッ♡や、め…♡♡」
次の瞬間、車が動いた。アダムが目を開けると、そこには先程と同じように運転に集中するルシファーがいた。
「まだ耐えてろ。もう少しでここから一番近いホテルに着く」
「〜〜ッ!!」
アダムは顔を赤らめ舌打ちをしてプイッとそっぽを向いてしまった。遊ばれている、そんな気がしたからである。
尻穴がヒクヒク♡と疼くを感じモジモジと腰を動かす。一度意識してしまうともう止められなかった。
しばらくして車が一般道を外れ、ホテルの駐車場に入った。そして無言で車のエンジンを切り外に出るルシファーを見て、同じく外に出たアダムはバッと勢いよく片手を握られた。
「はっ!?ちょっ、ルシファー!」
呼びかけるが返事はない。ルシファーはアダムの手を引きながら早足でホテルの入口へと入った。握ってくる手が熱い。限界なんだろうなと察したアダムは、先程より少し落ち着いていた尻の疼きがまた戻ってきて、身体を震わせた。
「……ッ」
中に入ると無人だったホテルにルシファーは慣れたように真っ直ぐに部屋を選ぶパネルへと足を運んだ。パネルを操作する指の動きが一々強い。部屋を選ぶなんてことはせず、目についた部屋を適当に選び、しばらくしてまたアダムの手を引いてエレベーターの前へ移動した。
「る、ルシファ……」
チラリと自分より身長の低い男を見る。ボトムはパンパンと張っており今にも飛び出してきそうだった。
「…ッ♡」
それを見てしまったら頭がそれだけに支配された。ゾクリと心までおかしくなってしまいそうで思わず目を背ける。目の前のエレベーターがこのフロアに向かってどんどん下に降りてくる。
今から乗るエレベーターに二人きりになってしまったらどうなってしまうんだろう。久しぶりのルシファーとの行為にアダムはソワソワとルシファーにバレないように腰を動かし、同じく下着の中で性器がムクムクと硬さを増していった。
「喋れないくらい犯してやる」
ルシファーが急にこちらを見ずに口を開いた。
「え…?」
急に言われたことですぐに理解できなかったアダムはもう一度聞き返そうとするが、その時エレベーターがこの階に到着する音が聞こえた。
同時に開く目の前の扉。その扉の中に強引に手を引っ張られ
「んぅッ♡ん、っんんぅ♡♡」
扉が閉まらないうちにガタン!という音と共に壁に押し付けられ、噛みつかれるように唇を塞がれた。
そしてルシファーが後ろ手で目的の階のボタンを押すと、その扉はゆっくりと閉じた。
獣たちが鎖を外される瞬間である。
___________________
そしてここで冒頭に戻る……
「ッ♡♡ん、っ♡ぢゅッ♡は、っんふ…♡♡」
「んッ、ふッ…ふぅ、っはぁ…」
ルシファーの触手のようにヌロヌロぉ♡と動く舌がアダムの口内を犯す度にビクッ♡ビクンッ♡とアダムの身体が正直に跳ねた。
それに応えようとアダムはニュルッ♡ヂュルル♡と自身の舌をルシファーの舌に絡めたり吸ったりした。我慢してたのはお前だけじゃないんだぞ、と知らせるために。
ゴウンゴウン……と音を立てエレベーターが上に昇っていくのを感じる。そしてガタガタと揺れる密室と共に淫らな水音が混ざった。
「んぶっ♡♡ぉ、…♡♡ぢゅるッ♡は、っんぅ♡んぶっ、ッ ッ…♡♡」
腰がモジモジと揺れるとギュッと後ろから腰を引かれ体が密着し、体が擦り合う。その度にゴリッ♡ゴリッ♡と互いに限界を迎えている性器を擦りつけた。
やがてチン、とエレベーターが到着する音を告げると共に扉が開いた。
「んはツ♡げほっ、ぁ…♡」
絡めていた舌が解かれまた手を引かれて早足で廊下を進む。そして部屋に到着したのかルシファーがドアを開ける。
「ッ、ルシファ…♡んッ♡ぁ、っ♡♡」
バタン!と部屋の扉が勢いよく閉じると同時に入ってすぐに壁に押し付けられ首筋に歯を立てられた。痣になるほど強く噛まれ、吸われ、ジャケットを脱がされ、自身のスーツも脱ぎ捨てた。シワになるだろうなと考える暇もなくシャツも体から離される。ムキムキとは言えないアダムのぷにぷにとした胸や腹が顕になる。
「はーっ、はーっ……」
「いう゛ッ♡♡」
首をもう一度噛まれそのまま下に行き胸の脂肪ごと乳首に噛みつかれた。そしてそのまま乳首に吸い付き、舌先で捏ねくり回される。
「ッ♡♡う、っッ♡ぉ、っ♡そんなっ、急゛ッ♡にぃ♡♡」
「ふぅ、っん…ぢゅぱっ、んッ、ん……」
「あッ♡♡く、っぅん…♡♡やっ、あっ、あぁ♡♡♡」
ガクガクと膝が笑い腰がズリズリと壁を伝い下にさがる。胸に吸い付きながらルシファーは焦る手つきでアダムのベルトのバックルに手を伸ばし、ガチャガチャと音を立てながら外し、スキニーごと下に降ろした。完勃ちのソレから溢れる先走りでぐちゃぐちゃの下着が現れる。ルシファーはそれすらも素早く降ろし、アダムを生まれたままの姿にした。さわさわと掌で少し雑に撫でる。しかしその手をアダムが掴んだ
「ぅ、あ♡ま、待てあっ♡べ、ベッドが…♡いい…♡♡」
このまま玄関で始まることが予測できたアダムは相手に流される寸前の理性で耐え、強請るかのようにその掴んだ手を軽く擽りそう呟く。
「〜〜ッ、誰にそんな強請り方を教えてもらったんだ」
ブツン、ブツンとルシファーの頭の中の何かが切れるような音がした。ギリリッと歯を食いしばり、嫉妬すらしてしまうその淫らな誘いをしてくるアダムを睨んだ。
「ッ♡誰にも教わってなんかねぇ、よ…♡」
だから早く、と言おうとしたそのとき、アダムが掴んできた手を捻り今度はルシファーがアダムの手を掴んだ。
「ッ」
ズカズカと部屋の中を歩きラブホテル独特の大きいベッドが現れるとルシファーは強めにそこへアダムを押し倒した。
「いっ……はは、余裕ねぇのがバレバレだぜ?せんせぇ…♡」
目の前で餌に噛み付くのを待つ獣のように、ルシファーの目は爛々としていた。その獣は餌を食べる準備をしようとアダムの物と同様に自身のベルトのバックルに手をかけ、ジッパーを下に降ろす。そして下着の中からボロンッ♡と効果音が付きそうなほど凶器じみた性器を見せつけてた。何ヶ月も自慰をさせてもらえなかった性器は今にも爆発しそうなほどパンパンだった。シュルッと蝶ネクタイを解き、ピンクと白のストライプ柄Tシャツに付いているボタンの一番上だけを外す。むわりと香る雄の発情した匂いにアダムは同じ男ながらもゾクゾクとした。
「あ、っ…♡そんな、デカくしやがって…♡」
「これでももう限界なんだ…、っ、分かるだろう?」
美味そうだな、とアダムの身体を見つめながら舌なめずりをして汗が滲み崩れた自身のブロンドの髪を無造作に後ろにかき上げた。
じっくりとアダムの身体を舐め回すように見ながら腰に手を回しそのまま上に持ち上げた。「うぐっ」とアダムが苦しそうな声が聞こえるがお構いなしにアダムの尻が上に来る体勢にする。いわゆるチンぐり返しである。
「お、おい…これでやんのかよ…♡」
不安そうに、しかし期待も混ぜた声色でルシファーに問うが返事はない。すると何を思ったのかルシファーはぐにぃ〜っ♡とアダムの尻穴を横に広げた。
「ぅあ♡♡」
「はぁ…♡」
ルシファーは唾液を垂らしながら自分が今まで育ててきた尻穴を見つめた。長い舌が顔をのぞかせる。そしてスンスンと匂いを嗅ぐと顔を近づけた。
「ひゃぅう♡♡♡ッ♡急に舌♡やッんぉ♡♡♡♡」
ぬろぉ〜♡と横に広げた尻穴の縁を一舐めしてグニグニと中に舌先を突っ込んだ。
「き、汚ぇか♡んぁッ♡♡やッ♡♡おッ♡♡♡ッ ッ♡♡んッ♡♡♡」
触手のようにうねうねと動きながら的確にアダムの弱いところを押し潰し、にゅこにゅこ♡と抜いたり刺したりを繰り返す。アダムはチカチカと目の前に火花が散り始める。
「ん、ぉ、ッ♡♡もっ、ッ♡イ、ッイぐ♡♡♡ッ♡く、ッ♡♡ッ ッ♡♡ーー〜〜゛゛ッ♡♡♡♡」
グッと体に力が入るとビュクブビュ!と自身の性器から出た精液が顔に飛び散る。臭くて濃度の高いソレを浴びながらアダムは舌を突き出してガクガクと痙攣した。中に入っている舌をギュンギュン♡と締め付けつける。痺れるほど締め付けられる舌をルシファーはニュポッと音を立てて引き抜いた。塞ぐ物が無くなった穴は寂しげにクパクパと開いたり閉じたりしている。
「〜〜゛ッ♡は、ぁ、あ…♡♡」
ぴくん、ぴくんと体が余韻に震える。視界がぼやけ意識が朦朧とする中、今度はルシファーが尻穴に指を添えてくるのが見えた。
「も、いい…♡」
その手をパシっと掴んだつもりだったが、実際はルシファーの手を撫でてるだけだった。静けさが来て互いの興奮した息だけが部屋を満たす。その中でボソリとアダムが呟いた。
「家で解してきた、から…♡前戯はい、い…♡早く、ッ♡そのっ、デカいの寄越、せ…♡クソチビ…♡♡」
代わりに震える自分の手で尻肉を掴み、ぐにぃっ♡と広げた。すると緩んだせいか中からブピュッ♡ブッ♡と水音が混じった空気と共にローションが出てきた。
ルシファーの顔が見えない。してやったりと笑ってやりたい。
「へ、へへ…♡」
ヘラリと力なく笑う。すぐにチンコを入れれることに感謝するんだなクソチビ、と散々心の中で指をさして笑ってやった。
だから油断していた。
「んごッ゛ッ゛♡♡♡♡」
ばこお!と勢いがいい音と共に何かが腸の奥まで入ってきた。急な上からの圧迫感と敏感なところを刺激されることにアダムの頭は理解が追いついていなかった。強すぎる刺激に首を仰け反らせ舌を突き出してしまう。
「…♡♡♡♡きゅ、に♡♡にゃ……おッ♡♡♡おッ♡♡おごぉ♡♡チ、チンコ入゛ってりゅ♡♡♡ッ♡♡おッ♡♡ほおッ♡♡♡」
「フーッ、フーッ…」
三度目に結腸の奥を叩かれた頃ぐらいに、今ルシファーの性器が中に入ったのをアダムは自覚した。ルシファーはシーツに足の裏をしっかり付け膝を折り、前屈みになって腰だけを使いバゴォ!バゴォ!と容赦なく上から腰を降ろしていた。
会う前に既に自分で尻穴を弄っていたことを知った上にあんな煽られ方をされたらこちらも黙っちゃいられない。ルシファーは理性の限界を迎え、目の前の雌を組み敷いて鳴かせること以外考えられなくなった。たとえそれが自分の教え子でもだ。
「ほ、おッ♡♡ギュッ゛♡♡ッ♡♡♡ぎッ♡♡とまんッ♡♡ーーー〜〜ほおぉッ♡♡♡♡ッ♡♡ッ゛♡♡♡ッ゛♡♡♡♡」
ルシファーが腰を降ろす度にぶちゅんッ♡ばちゅんッ♡と睾玉とアダムの面積の広い尻臀に当たる。結合部からはピストンが激しいせいか空気が入り、ブポォッ♡ブゥ!♡とローションとルシファーの先走りが混じった液体が空気と共に出てきた。ドロドロと勢いもなく出された精液はどんどんアダムの顔を汚していく。
ギュルンッと上に行ったままのアダムの綺麗な黄金の瞳が戻ってこない。イっている状態が続いている一匹の雌は足を上にピンッ♡と伸ばしたままされるがままだった。
「〜〜゛ッぐ、ぎッ♡♡♡♡ふぎ♡♡♡んのぉッ♡♡♡♡ほ〜゛〜゛ッ♡♡おぅう゛ッ♡♡♡」
「フーッん、っぐ、…ッ」
その時、アダムを襲っていた一匹の獣がブルリと震え唸り声を出した。その瞬間に来る、中に流れる熱い感覚。
「〜〜゛ほ、…ッ゛♡♡ッ♡♡♡♡んにッ♡♡ほ、お、…♡♡♡」
どぽどぽぉ♡と上から結腸に直接熱くて濃厚なルシファーの精液が注がれる。二人ともピンッ♡と体を硬直させ絶頂に浸っていた。久しぶりの決まった相手とのセックスはタバコや酒よりキマる物がある。ルシファーは初めてアダムと身体を繋げてから、コイツを手懐けたいと思ってしまっていた。初めて繋がったあの日の穴よりもっと良い穴に育ててやりたい、そう思った。
学校では女に囲まれている彼にすれ違っても声をかけない。あくまでも興味のないふりをして過ごし、暇な時間が重なるとルシファーの家かホテルで身体を重ね、尻穴を女性器以上の物に仕上げてみせた。
自分にだけこんな顔をするアダムを好いていた。
だから、だからもっと
壊してやりたい
「フーッ、ふぅっ、ふぅ…!」
「〜〜゛ッ゛♡♡♡う゛ッ♡んッ♡♡♡ほ、っッ♡♡ッ♡♡♡」
また腰を上下に振り、ルシファーはアダムを鳴かせた。いくら出しても勃起が治まることはない。
それから獣の交尾に互いを求めあった。
「んぐっ♡♡♡んぶッ゛♡♡んぶっ、ッ♡♡ッ♡♡♡」
尻穴から出された性器に売女の如く下品に吸い付き、
「ほ゛ッ♡♡へ、♡♡♡♡んごッ゛♡♡〜〜♡♡♡♡」
尻を高くあげ後ろから容赦なく腰を振られ、
「ッ゛♡♡♡♡ひんぅうう゛ッ゛♡♡♡♡出゛ッ♡♡ッ゛ッ゛ぎゅ、ぎ、……ッ゛ッ゛♡♡♡♡」
一度身体を清めるつもりで入った浴室でお湯に当たりながら駅弁状態で下から突き上げられた。
「〜゛ッ♡♡ふ、ッ゛♡♡ぢゅッ♡♡ぢゅぱっ♡ほッ♡ん、っ…♡♡♡」
「ん、っん、ぢゅる…♡」
そして体も拭かずベッドに戻ってきて今度は正面から抱き合い、最後に舌を絡めながらイった。
__________________
ベッドサイドに置かれていたホテルの客室電話が勢いよく鳴る。ルシファーはそれを手に取り片耳に付けた。
「延長をお願いしたい」
手短にそう言うとガチャリと音を立てて電話を切った。
時刻は日付を超え空が青くなり始めた頃だった。時計の短い針が7のところで止まっている。
「ふーーー、………」
ルシファーは息を整えながら目の前の光景を見下ろした。ぐちゃぐちゃになったシートの上で、陸に打ち上げられた魚の如く痙攣しているアダムは潮やら精液やら尿やら色々な液体で身体を汚しながら意識をトばしていた。身体中にはルシファーが付けたキスマークや手の跡でいっぱいである。そして今全裸のルシファーの背中には、アダムがしがみついたときの爪の引っかき傷やアダムの手の跡でいっぱいだった。
「んっ、ん……」
愛おしい者にするかのように、触れるだけのキスでアダムの身体中に付いている跡を愛でていく。確か今日コイツはバイトも何も入ってないと言っていた。週末の今日、大学も無い。なら今日はコイツが起きてから私の家に移動し、またベッドの上に縛り付けるのもいいだろう、と考えた。
「まだ帰さないぞ、アダム」
今日も丸一日鳴かせてやる、と愛おしそうに髪を撫でながら笑ってやった。