9日間で4部まで読み切ったオタクがŹOOĻをロクロにのせて回すだけおススメされて4部まで+拮抗のクウォーターを読み、アニメThird BEATとラビチューブを観ました。
結論から言うと凄く良かったです。
本編プレイ中、通話しながらツラツラと感じたことを絞り出していたところ、おススメしてくれたフォロワーさんが「どっかにまとめたほうが良い」と言ってくれたので文字にしてみます。
こういうかたちで文章を書くことは初めてなので、散文になります。
前提として
【TRIGGERもŹOOĻも好きです】
【最推しは御堂虎於です】
あと、私はshipperです。
あくまで作品と登場人物への思ったことのみを書いていくつもりですが、念のため「同人誌」や「二次創作」「カップリング」に馴染みがないという方はブラウザを閉じて頂き、この文章の存在は忘れてください。
それでは、オギャります。
3部!最高じゃないか!?
別ジャンル推しの声帯が近藤さんだった関係でおススメ頂いたので、メンバーである御堂虎於に興味がある状態=心理的アドバンテージがあったにせよ、3部!はちゃめちゃに良かったです…。
個人的に2部までは、アイナナに登場する主要人物のバックボーンのお披露目と世界観の説明だと感じました。
理想とファンの期待、現実と虚構、夢という不確かで時に不誠実な何かを互いに請い請われる関係のアイドルたちとファンとを丁寧に描写していて、3部のシナリオに重みを持たせるための仕込み段階だったと解釈しています。
1部2部から顕著ではあったんですが、ファンや一般のリアクションがリアルで、要所要所にドキリとさせられました。
これは様子が違うな?と感じだした頃に3部の展開ですよ…
「さぁ。それで? てめぇのツラはどうだよ?」と突きつける。
今までの、オタクやファンとして楽しみ、愛したはずのコンテンツと向き合うことになる。
昨日まで好きだと言っていたものは?
去年は?一昨年は?さらに前、もっと前は?
3部でアイドリッシュセブンを「最高だ」と感じた瞬間、今までの「最高」はどうなんだ?と問われる。同時にアイドリッシュセブンに感じた「最高」自体の正体も問われる。
ヒヤリとして振り返れば、通ってきたコンテンツたちが死屍になり、あるいは埃を被ってこちらを見ているんです。
確かに「好き」で「最高」で「これ以上はない」と思ったのに。それは絶対に嘘ではなかったし、今も嘘じゃないのに。
(同じものが好きなはずの、ファンダムの雰囲気に疲れてしまった場合は感じ方が変わると思うのですが、話がズレるので今は「自分と、好きを注いだものたちとの関係だけ」で感じたことを書いています)
人生と謳いできた道には、そうやって消費してきた"モノ"がごろごろしているんだ、と突きつけられた思いでした。
3部の更にエグいところは、視点の主軸アイドルグループ(アイドリッシュセブン)のライバルグループ(TRIGGER)に新規のアイドルグループ(ŹOOĻ)が手を掛けるという構図です。
これ、本当に凄いことするな、と。
TRIGGERに思い入れはばっちり。2部まででの彼らの誠実さや、アイドルとしての矜持をバチバチに感じて高感度うなぎ上り。
そんなグループに新規のグループ自らが唾を吐き、踏み躙り嘲笑う。事務所の都合で仕方なく〜とか、本人達は知らない間に〜とか、責を他に置かず、アイドル自らが!手を汚すんですねぇ…
こんなのぜっっったい恨まれるやつじゃんな!?
しかも。「使い捨て」じゃ!ない!!
TRIGGERを蹴落とすためだけに用意された存在じゃないんですよŹOOĻくん…3部4部だけでご退場〜!しない!!
NATSU☆しようぜ!事件のときの作曲家のような、負の気持ちを逸らす槍玉がいないんです。今後、主軸に関わるアイドルたちへ直に向くっていう…ヒェ…
この心情のなか、彼らはアイナナの世界でやってくの?…まじで?え?…いける?大丈夫??
一気読みでも願いはshine on the sea龍之介ソロで泣いたので、リアタイ先人さんたちの心労を思うと胃が痛くなりますし、ŹOOĻを見守りたいオタクとしては非常にハラハラします(そこが思いを馳せるにあたり良いところではあるのですが)
ŹOOĻくん。メンバー個人の生い立ちというか、幼少期思春期の人格と思想形成期に、大人や環境からそれぞれのかたちで手酷く裏切られて(裏切られ続けて)きていて。育った背景は違えど「自分から心を寄せる前に、それに見合う担保を欲しがるようになった」という共通点が根幹にあると思っています。
泣くことすら飽いた迷子の子供たちが、手を繋ぎ暗闇を歩いている。
それが3部→拮抗→4部を経た現時点で、私がŹOOĻに対して抱いている"イメージ"です。(始めたばかりで全ての限定カードを逃しているので、今後あるかもしれない復刻等でラビチャ・TVを見れたら変わるかもしれないし、本編でお出しされる彼らによっては勘違いだった、と思う可能性はめちゃくちゃあります。が。それもアイナナくんの言うように「変わっていくものを愛せるのか?」に掛かるのかなと思っています)
アイナナくん、だいたい保護者立場の大人が毒なので、そこはŹOOĻくんたちに凄く同情の余地があるんです。が。
それはそれとして、ŹOOĻくんがTRIGGERにしたことは当たり前ですがアカンのです。TRIGGERに、TRIGGERのファン・関係者に向けていいものじゃないので…
ただ、ŹOOĻくんがTRIGGERにやり返してやった(と彼らは思った)ことで、2部までのTRIGGERのアイドルとしての矜持や信念、ファンやステージに対する真心が裏打ちされたと思うので、非常に重要な役回りだったと思っています。
そして何より。プレイヤーは知っているけれど、アイナナ世界のファンたちはŹOOĻがTRIGGERにしたことを知らないんですよね。多分、業界でも「彼ら(ŹOOĻ)が能動的にTRIGGERを陥れた」ことを知っている人はほんの一握りなんだろうなと想像します。
キツいと思うんですよね…
レッフェスで「本気で愛してくれ」と、本音を曝すことが心地よいと知れた彼らだから、今までの後悔と恥ずかしさを、何も知らない人たちが褒めるたびに、愛してくれるたびに、同時に付与されていくんです。
心底求めていたものを自覚し掴んだ途端、それまでの斜に構え諦めていた自分が、今まで他者に対して唾を吐き、嘲笑ってた自分が、必ずそこに居るんです。
ただこれ、ŹOOĻの彼らが「すでにボロボロに傷ついていて、もうこれ以上は傷つきたくなくて"本音"を捨てて(見失って)しまった結果」なのが""業""って感じで非常に良いと思っています。
「本気で愛してくれ」=「本気で歌う」=「本気のかまってぎゃん泣き」みたいな感じがして、めちゃくちゃに愛しい。
そして、4部のŹOOĻくんの環境が「ŹOOĻくんたちが冷ややかに見ていた仮想TRIGGER(プロモーションに作り上げられた虚像で実力なんかじゃない。そんなのに移り気にほいほい付いていく"ファンてやつ"も馬鹿だと思っていた)の状況」に身を置いているっていう!この…!
彼らの選択はとても悲痛で切実なのですが、同時にとても愚かしい。でも、その愚かさが、与えられなかったもの、取り上げられてしまったもの、なくしてしまったものの輪郭を捉えられるチャンスを与えているんだと思うので、人間臭くて私はとても好ましく思えます。
(特に虎於は、最初に「嘘つきで酷いやつだと思ったイメージの龍之介」と、立ち位置が逆転しているんですよね…虎於自身は公式HPにあるとおり「普通の好青年」で「周囲から求められる自身とのギャップに悩み〜」(※拮抗のクウォーターのくだり)なわけなので… 自分すら取り上げられて、空っぽで、希薄になってしまった彼に変身ベルトを持ってきてくれたのが了さんなんです。
虎於にとって龍之介はヴィランだった。みんなを騙す悪い奴。
ヒーローに憧れて、ヒーローになりたかった少年が正義だと思って行ったのは「人の夢を取り上げて壊す」ヴィランの行動で。それはかつて自分が親や友達や恋人にされた、虎於を空洞にした一因で…。自分をヒーローだと思っていた彼が、そのヴィラン的な行動に気が付いた瞬間を考えると非常にワクワクします。
考えることを放棄した報いではあるけれど、そこも周囲から強制的に「しなくていい」といわれ続け、思考を取り上げられてしまったせいでもあるので、とても根深いと思います。
これからさらに虎於の業が煮詰まっていって欲しいですね…。過去の自分に肩を掴まれたとき、虎於がどういう選択をして、どんな答えを出すのか。非常に楽しみです)
ŹOOĻくんサイド、了さんも気になるんですよね…
成長と共にああいう感じに仕上がったのか、元々ああで、疎外感を煮詰めるうちにああなったのか。
了さんの敗因は、ŹOOĻくんたちの「愛されたい」という欲求の強さと切実さを見誤ったところかな、と思っています。
その中でも最大の見誤りは、トウマを引き入れたところだと思いました。
トウマは他のメンバーと少し異質で、根が枯れ切れてなくて(拮抗を読んだかぎりでは、トウマは家族という関わりに翳りがないのかな?と推測しています。ハルちゃん、巳波、虎於にはそこに歪みがあったので)
顔が見える家族という関わりよりも、ファンや視聴者、それになりうる一般の通行人のように、顔が見えないけれど確かにそこにいて影響力のある誰かたちに打ちのめされてしまったと思うので。
生来は愛されることを知っていて、愛することも知っていた。だから、ちょっとの潤いで芽吹く可能性があって、その優しさとか思いやりが了さんの読み違えだったのかなと。
トウマは迷子の先頭で手を引いてるイメージがあります。彼が居なかったら、ŹOOĻくんのレッフェスは違うものになってしまったと思っています。
了さんについては一応、4部のラストで決着なんですかね…。もっと了さん個人の話が読みたいところです。
なんというか。TRIGGERをŹOOĻとすげ替えるのならTRIGGERに似せたグループにしても良かったのでは?と思ってしまって。シナリオの都合上むちゃな話なのは分かるんですが、何にしても結果として了さんは一からŹOOĻを作ったんですよね。
だから最後、あの場面で了さんにファンサをするのはŹOOĻじゃなきゃ、ハルちゃんじゃなきゃダメだったんだよなぁ、と感慨深くなります。
まだ、「ごめんねを言いたい虎於による、とんでも時間帯の電話」とか「拮抗の硝子の少年時代DK御堂虎於」とか色々あるんですが、5部で虎於が可愛いと聞いて居ても立っても居られないので5部を読んできます。
これ書くのに酷く手間取ってしまい、我慢出来ずにちょっとだけ読んであるんですが。ŹOOĻくんのマネージャーの声帯が櫻井氏なので、今から不安(裏切るのかな⁉︎)と期待(裏切るのかな⁉︎)で既にぐちゃぐちゃになってます。
ハルちゃんが大人たちのめちゃくちゃ弱いところをズバリ釘さししてくれていて、やっぱりハルちゃんは陸、天、に並ぶアイドルの原石なんだよなぁ〜!ただ""おじさん""がカットに失敗しちゃったっつって、ほっぽっちゃっただけでさぁぁ〜〜!!
ハルちゃんの輝きに号泣してしまったんですが、それはフリですか…?という期待(裏切る⁉︎)と不安(裏切る⁉︎)もあり、本当に揉みくちゃです。
長々と取り留めのないものをお読み頂き、ありがとうございました。おススメしてくれたフォロワーさんも、ありがとうございます。
アイナナくん、7周年おめでとうございます!
これからよろしくお願いします!!