Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    69asuna18

    ドカメン:宗雨
    Twitter:@doka25Asuna

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 42

    69asuna18

    ☆quiet follow

    お題サイト『確かに恋だった』様

    【キューピットは語る】
    1.いい加減くっつけ
    2.見てるこっちがハラハラ
    3.我ながら完璧な舞台設定
    4.照れ屋もここまでくると病気
    5.ようやくこの日が
    おまけの6.惚気は他でやってくれ
    (わたし/俺のおかげってこと忘れてない?)
    全部書けたらpixivにあげるつもり。

    #ジョーチェリ
    giocelli

    2.見てるこっちがハラハラ今日は暦とランガと三人でジョーの店へやってきた。お休みだから遊びに来ていいと言ってくれたのだ。本当はチェリーも誘ったんだけど、なんだか締め切りとかで忙しいらしい。そういえば先週のSにも居なかったし、普通の会社勤めじゃないあぁいう仕事は大変なんだなと改めて思う。ジョーのお店のドアに触れた時、暦が急に声を上げた。
    「待て、ミヤ!」
    「なんだよ、急に…」
    暦は人差し指を口元に当てて、シーッと沈黙を促す。聞き耳を立てるその様子をみて、ドアの方へ耳を傾けるとなにやらなかで話す声が聞こえる。
    「お前には関係ねぇだろうが!」
    「そうやって言って、すぐぶっ倒れるのはどこのどいつだよ!」
    声の主は、店主のジョーと、来るはずのないチェリー。いつもの言い争いの様にも聞こえるが、いつもより少し緊迫した雰囲気。ジョーの声が聞いたことないくらい真剣なのだ。
    「入らないほうが良いのかな」
    「暦、俺腹が減った」
    「ランガ…」
    ドアの前でごちゃごちゃしていたせいか、誰かの身体がドアにぶつかり、カランと小さくドアのベルが鳴る。それと同時に中の声はシンと静まり、もう中へ入らないといけない雰囲気になってしまった。
    「…あー、おじゃまします」
    「……チェリー、来てたの?…仕事は」
    そう尋ねると、チェリーは申し訳なさそうに表情を歪めて、一転ニコリと笑う。テレビで見る余所行きの顔だ。
    「…ちょっと寄っただけた。もう帰る。ゆっくり出来なくてごめんな、ミヤ」
    ポンと頭を優しく撫でて、チェリーはさっさとドアの方へ歩いていってしまう。さっきの話はどうなったのか、仲直りできたのか、わからぬまま。
    「おいっ、薫!」
    ジョーのその呼びかけには答えず、チェリーは出ていってしまった。


    「なんで喧嘩してたの?」
    険悪な雰囲気を誤魔化すようにキッチンに向かったジョーに、ミヤは真相を問い質す。やめろよと暦は困った顔をしたけれど「暦だって、あの喧嘩聞いたら気になるでしょ!」なんて言われたら頷くほかなかった。暫く黙っていたジョーだったけど、全員の食事を出した所で、大きな大きなため息をついてドカッと空いている椅子へと腰を下ろした。
    「来ねぇって言ってたくせに急に来て、顔をみたらひでぇ顔してたから、無理しないで帰って休めって言ったんだ。具合悪いんだろって。なのに、関係ないとか言うから」
    頭をガシガシ掻きながら、紡ぐジョーの顔は心配でたまらないのがよく分かる。チェリーの事になると本当に表情がよく変わる。勿論、いい意味で。
    「それなら、優しく言ってあげたら良いのに」
    「………そりゃ、わかってるけど」
    多分、チェリーはジョーに会いたかったんだと思う。僕だって、好きな人が他の子と遊んだら嫌だもん。チェリーも、ちょっと会いに来ただけって言えばいいのに。このふたり、ちゃんと仲直りできるんだろうか。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    👏😭👏💕💚💚💚💚💚💚💚💚👄💚
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works