思春期だなあ・・・。ドキンと聞こえそうな程の音が胸で鳴った。
振り返った相手は藍色の髪の青年で、こちらを不思議そうな顔で見つめている。
「アンタ・・・夢以外で出て来ないで下さいよ!!!」
「なんだそれは?!無茶を言うな!!」
思わず口をついて出た言葉に、その相手アスランは当然のように憮然と反論してきた。
こっちの気持ちを知りもしないで。とも思うがシンはその場を逃げ出してしまった。
「シンー!!ゴメンお茶おねがーい」
と言う上司のキラの言葉を背後にして。
むすっとしているアスランに、キラは頬を指でかいた。
シンが出て行った扉が閉まる音が空々しく響く。
「最近シン・・・ちょっとおかしいんだよね」
「・・・そうなのか?」
「うん・・・遅刻も増えたし」
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