メイドさんにご褒美スンっと扉が開いてそこに広がる光景にアスランは目を瞬かせた。
まず目に入ったのがこちらを見て固まってるシンと執務机でひらひらと手を振ってのほほんとしているキラの様子だった。目線を下げて、シンが着ている服装を確認する。
首元に大きなリボンをつけた白いエプロンと黒い膝までのスカート・・・フリルがふんだんにあしらわれたそれはメイド服と呼ぶのではないだろうか?可愛らしくネームプレートには「しん」と書いてある。同様の服をキラも着ているようだった。
「あ・・・アンタなんでここに?!!」
「・・キラ・・?」
訳が分からない状態のシンとアスランに対して、一人訳知りの男、キラが説明を始めた。
キラの体術訓練サボりの常習化が発端だった。キラの世話役を務めているシンはキラと一緒にサボりの罰としてメイド服での執務を命じられた。アスランもキラの体術訓練の相手役にとわざわざオーブから呼ばれたのだ。
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