ランブリング・ララバイ太陽が好きでした。
皆を照らし、恵みを与え。それでいて圧倒的な輝きは絶やさずに。
それが、己が身を焼き焦がすほどの熱であっても。
いいじゃありませんか。
対価を払わずに得られる栄光など、塵に等しいのですから。
何物の価値にも、成りはしないのですから。
「ママ、おはようございます」
「ええ、おはよう。」
オートミールがキッチンへ顔を出す。かつては7人分が飛び交っていた日常の挨拶も、気が付けばママとオートミール間で交わされる一対一のみのコミュニケーションになっていた。
それに比例するように、1日のうちに会話する総数も目に見えて減っているように思う。
この生活が悲しくないといえば嘘にはなりますが、いずれこうなるということは初めから分かっていましたから。
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