全員、セイバー「まーたー、おーちてーるー!!」
もはや、恒例?レイシフト時の座標設定ミス。
視界に広がるのは空高い星々…ではなく、地上での営みによる灯りたち。
なるほど、あの方角に街があるわけだな、と頭の隅っこは何処か冷静であった。
しかし、この落下していく感覚は何度やっても慣れるものではなくて、立香は通信機に向けて声を放った。
「ダ・ヴィンチちゃーん!」
『ごめんよー!サーヴァントらもきちんと送り込めてはいるから、まずは、着地、頑張ってみよう!』
少女の機械越しに声に、そりゃそうだよな、と何処か視線が遠のく。
とにかく、今は地面に叩きつけられる前に、何とかするしかない。
……が、立香は「あれ?」と顔を引き攣らせた。
「今日、誰連れてきたっけ?」
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