星に願いを皆が寝静まった深夜、天元は目を覚ました。首を横に向けると、枕元で眠っていた筈の愛しい姿が無い。水でも飲みに行ってるのか?と思い、ふっと視線を窓へと向けると、そこにはちょこんと座る愛しい小さな姿。
「ぎゅうたろう。どうした?」
優しく名を呼べば「んなぁあ」と愛くるしい声で返事をしてくれるぎゅうたろうに、天元は微笑みを浮かべた。
「何だ?外が気になんのか?」
「んなぁぁ」
よく見ると、ぎゅうたろうはカーテンの隙間から空を見上げていた。そういえば今日は…と天元はある事を思い出し、カーテンを開けぎゅうたろうと共に夜空を見上げた。
「…流星群だったな、今日」
空にいくつもの輝きが降り注ぐ天体ショー。自分も直で見るのは初だなぁ…と感慨にふけながら、天元はその宇宙の神秘ショーを抱き上げたぎゅうたろうと共に観賞する。
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