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    伊那弥彪

    ラクガキと二次創作文物置。支部にアップしたりする。

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    伊那弥彪

    DONE鬼化if宇妓、宇鬼化、モブ鬼♀出てきます、何でも許せる方向け。
    下弦様シリーズ。下弦様は結構性格悪いです。
    訳あり下弦様の愛しい者その鬼は恋に落ちた。鬼狩りと出会し、頸を斬られようとしたその時、颯爽と現れた鬼に…。
    美しいと思った。月の光に照らされたその白髪は銀糸のように輝いて靡き、血の海に沈んだ鬼狩りを見つめる赤い瞳はまるで宝石のように煌めいていて……その瞳に刻まれた文字を見た瞬間、鬼は胸を高鳴らせた……

    「下弦の壱、様……」

    十二鬼月…鬼ならば目指したい称号……その称号を得た鬼を、彼女は今日も探す。
    あの時、少しだけ会話をした。「助けていただき、ありがとうございます」と告げれば「ん?…あぁ、別に構わねぇよ」と微笑みを浮かべて返してくれた下弦の壱…たったそれだけの会話だったが、彼女にとってその一時が今も忘れられない…。
    下弦の壱はこの森をよく通る。遊郭・吉原の街を見下ろせるこの森を。その姿を何度も目にした。目にしては話し掛けようとしたが、その度に颯爽とその場から街へと降りていく下弦の壱。その速さは目で追うことができない程で、彼がこの場からどこに行ったのかは毎度分からずにいた。今日こそはッと意気込む彼女。自身の容姿には自信がある。整った顔、男が欲するような肉付きの良い身体…人間の男を虜にしてきた彼女ならではの自信だった。あの方もきっと自分を気に入ってくれる筈ッ…と自分に向けてくれた微笑みを思い浮かべる。その微笑みにうっとりとしていて、彼女は気付かなかった……背後に迫る異様な雰囲気に……
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