いただきます「今夜は御馳走だな」
俺がそう微笑みながら告げると、目の前の"御馳走"はギロリと睨み付けてきた。
手を天井から吊した鉄枷で拘束されて、足には重し付きの鉄枷…自害防止に手ぬぐいで猿轡をされた絶望的な今の状態でもその強気な姿勢に変わりわねぇ。良いねぇ、そのギラギラした眼。一見澄んだ青い色に見えるが、微かに淀みを隠してやがる。そんな美味そうな眼で上目遣いされちゃぁ、我慢できねぇってもんだ。
その味を妄想して思わず舌なめずりしちまう。
「お前も鬼狩りの柱なんだ。食われる覚悟はできてんだろ?ん?」
畳の上に座り込んでる御馳走の前にしゃがみ込んで、俺は御馳走の瞼をこじ開ける。ペロリと眼球を一舐めすれば、その身体はブルッと小さく震えた。流石のコイツでも眼球舐めの感触には怖気づくか。ぷるっとしてて最高の感触なんだがなぁ。
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