腐れ縁 久方ぶりにクガネに帰省すれば、知らせを聞いたのであろう友人が駆けつける。仕事柄船の積荷を下ろしては仕分けをしているためか、すっかり筋骨隆々といった出立ちだ。
いつもであれば潮風亭で軽く酒を飲みつつ会話に花を咲かせるのだが、どうやら今は休憩中らしく、ウミネコ茶屋にて甘い団子を頬張ることにした。相変わらずここの団子は美味しい。もちもちとした食感と口に広がる甘みを、程よく苦味のある茶が引き立ててくれる。そうして舌鼓を打っていると、勢いよく茶を飲み干した友人が口を開いた。
「そういやお前さ」
「ん?どうしたのそんな神妙な顔して」
「エオルゼアだとほぼ裸のような格好した女がいるんだろ?大丈夫だったか?」
「…っ」
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