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    お蔵入り

    blackberryO7I5

    MOURNING一ヶ月くらい前から書きかけて難航している五七。

    体調不良ネタ大好きなんだけどわたしの中の7ミンほんっと甘えてくれなくてぜんぜん進まないの……このままお蔵入りになってしまいそうなのでここに墓を建てておく。
    スマートフォンの向こうから耳に届いた声に、五条悟は眉を顰めた。

     デジタル化されていても耳に馴染む、一聴すると普段通りの抑揚の薄い声。だが他でもない五条がその変調に気がつかないわけがない。

    「ねえ、七海」

     電話の向こうで話す相手の言葉を遮って名を呼ぶ。思っていた以上に強い語気になってしまったことに、五条は自分でもやや驚きつつ言葉を続けた。

    「いまどこ」

     それまでの会話を完全に一蹴した質問に、電話の相手――七海建人が当惑する空気が伝わってくる。常ならば話を聴いていないことに対してひと言二言の諫言をするはずの七海が何も言わないのは、おそらく五条の声に孕まれる不穏な気配のせいだろう。
     普段の言動から自由奔放、傍若無人に振舞っている印象の強い五条だが、その実は無闇に負の感情を撒き散らすことはない。とりわけ七海と接するときの五条は、他の誰と対するよりも自然体且つ温和であることが多かった。

    「……帰るところですが」

     なにか不興を買うことをした自覚があるならまだしも、理由に心当たりのない七海は五条の不機嫌――とも違うかもしれないが――に、わずかながら動揺する。
     注意深く言葉を 2969

    pluto__iv

    DOODLE夢腐 琥鴞くんと無惨様が散歩して言い争いする話。

    鬼って悪天候の昼間なら出歩けるっぽいねって趣旨で、風景と無惨様に見惚れる琥鴞くんを書く…はずだった!

    色々と至らない書き散らしだけど、お蔵入りさせるよりは後々修正することにして投稿してしまえの精神。

    補足
    山茶花は花弁が一枚ずつ散る。椿は花の付け根から丸々落ちる→処女喪失や頸切りの比喩だった気が…(うろ覚え)。今回は後者。
    落椿無惨様と琥鴞君のお話は
    「冷たい風が頬を刺す」で始まり「あんまり綺麗で、目頭が熱くなった」で終わります。
    #こんなお話いかがですか #shindanmaker
    https://shindanmaker.com/804548

    ※指定された台詞で終わりません
    ※結構真面目です







     冷たい風が頬を刺す。庵を離れて半刻、琥鴞こきょうは早くも提案を後悔した。「こうも吹雪いているならば、陽の光なぞ地上に届きはしない。少し外を歩かないか?」そんな発言を取り消したい。屋内暮らしの長かった琥鴞こきょうは、自然の猛威を知らなかった。笠も靴も持たない二人は、真っ白な雪道を薄着で進んでいた。雪は幾分穏やかになったものの、耳元で唸る風が邪魔で、とても静かな散歩とは行かない。数歩先を行く無惨は何の表情も浮かべず淡々と歩いている。
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    _linker

    MOURNINGディノキス クリスマスの時期に書いててそのままお蔵入りしてしまったやつ…クリスマスといえど『ヒーロー』に休みはない。ハロウィンと同じく、否、それ以上に一大イベントであるクリスマスは、多くのヒーローを抱えるHELIOSにとっても例外ではなく、通常の任務に加え、市民サービスと称したアピールイベントも行わなければならない。
     それらがようやく一段落ついてから、フェイスとジュニアのルーキー二名は一日だけ休暇をとり、遅めのクリスマスを家族と過ごすべく実家へと帰省している。ウエストの居住ルームに残されたのは、定期的な検査を必要とすることからタワーを離れられないディノと、元より帰りたい実家などないキースの二人だけだった。
     ディノには「付き合わせて悪い」と申し訳なさそうな顔をされたが、仮にキース一人きりになったとしても、クリスマスを楽しもうなんて考えは微塵もなかったのだから問題ない。むしろ、ブラッドやジェイが貴重な、そして大事な家族サービスの機会に追われる中、一人手持ち無沙汰になるところを、大事な相手――そう表現するのは極めて小っ恥ずかしいが――と過ごせることになったのは、キースにとって喜ばしいことだった。『ヒーロー』として迎えるクリスマスは面倒なことこの上ないが、ディ 1810

    kawauso_gtgt

    MOURNINGセフレ探占の書き下ろしに入れようとしてたんだけどマイクモが難しすぎて(?)お蔵入りになったのでここに供養。いろいろあったからノは月相の衣装が好き(弊荘園設定)◇extra game

    「は〜疲れた〜!!」
    もうボクくたくた! 
    大声でそんな泣き言を言いながら隣を歩く男を一瞥すると、ノートンはぐるりと肩を回す。
    それはこちらの台詞だ。
    思わず声に出しそうになるのをなんとか堪えてため息を吐けば、それを同意と受け取ったのか。新たに荘園へとやってきた曲芸師の男──マイク・モートンは瞳をぱあっと輝かせてノートンの腕を掴んで上下に振る。
    「やっぱりキャンベルさんも思った? 思ったよねぇ! だって今日ぜぇんぶ一緒の試合だったもん!」
    数秒前までは疲労を滲ませていたかと思えばモノクル越しの瞳にぱあっと喜色が浮かぶ。ころころと変わる表情はステンドグラスのようだ。この荘園にあって異色な性格(キャラクター)の男にノートンは随分とまた忙しい人間が来たものだと思う。
    つい先日、マイクはこの荘園へとやってきた。元はどこかのサーカスの出らしい彼の自己紹介はどこか人懐っこさが拭きれない。荘園で暮らす彼らが警戒を緩めるのはそう難しいことではなかった。元より周囲の歳上に可愛がられていたこともあるのだろう。女性陣だけでなく、ノートンやカヴィン、果てはライリーにまで臆することなく 3122