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    そうはならんやろ

    manju_maa

    MOURNING※※※そうはならんやろが満載すぎるので何でも許せる人向けです※※※サクラ迷宮20階層の探索もそろそろ頃合いかと思われた時。俺達の目の前に、再び時空の歪みが現れた。
    これまでもここに入ってはアーチャーやランサー、キャスターという強敵との戦闘が待っていたわけだが…。
    今回の歪みは今までのものとは少し異質な雰囲気を感じる。
    歪みの所々で時折ノイズが発生し、歪みというよりバグと言った方がしっくり来る。
    身の安全を考えれば無視するに限るのだが――

    「ほう、これまた随分と面白そうな気配がする。…どうする。尻尾を巻いて逃げるか?雑種」

    案の定、ギルガメッシュは乗り気だ。
    しかも、無視するという選択肢を『逃げ』と言って潰しに来ているこの言い方。本当に性格が悪いサーヴァントだ。

    「ここまで来て逃げないよ。…行こう、ギル」
    「フッ、それでこそ我が雑種。さて、此度はどのような相手が待ち構えているか、見ものだな」

    どこか嬉しそうに笑うギルガメッシュと共に、歪みに飛び込む。足を踏み入れた瞬間、俺達を包み込むように歪みが広がっていき――
    目を開けると、洞窟のような場所に俺達は立っていた。

    「…なんか今までと雰囲気が全然違うね。…静かで、不気味だ」
    「ふむ。…どこぞの世 7364