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    のりさん

    kurautu

    DONE王子様としての一歩目の話です。みのりさん誕生日おめでとう!
    おうじさまのはじまり 足の裏に伝わるのは硬い床の冷たさだ。大きな窓から降り注ぐ光は明るいけれど、広々としたこの場所の空気を温めるのには時間がかかる。開場して人が集まれば消えてしまう温度を存分に味わう事ができるのは、出演者である俺たちの特権だ。俺たちといっても、今ここにいるのは俺だけだけれど。
     夢の中だった。裸足で歩いている俺も、スタッフさんの声一つ聞こえないこの場所も、ありえないのだと知っている。それならばいっそ、この空間を楽しむだけだ。願えば床を一蹴りするだけで簡単に飛べそうだけれど、俺はそれを選ばなかった。それよりもここを歩いていたかった。
     穏やかな日差しの中に並ぶフラワースタンドを一つ一つ眺めながら歩いていく。夢の中のフラワースタンドたちは、俺が目を覚ました世界のどこにもない。だからこそ目に焼き付けたい。作り出しているのは俺の記憶だとしても、それを作り上げているのは今までに触れた花たちだ。もらった花、贈った花、誰かが贈るための手伝いをした花。花の中には俺たちの名前も、俺の名前も掲げられていた。それを当たり前のように思い描けるほどに、たくさんの気持ちを受け取ってきた。手を伸ばして花に触れれば、水を含んだ冷たさが伝わってくる。大事な舞台を前にした緊張と高揚をそっと鎮めてくれるような温度だ。
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    yudukikki47

    DONEサンポワンドロワンライ企画
    お題【悪あがき、お得意様、いつでもそばに、期間限定、期待、サプライズボックス】で書いたものです。ほんのりサン星。
    最後ということで詰められるだけワードを詰め込んだらと過去最高量になりました。普通に4時間オーバーです。おまけに期限もオーバーしましたすみません。もりもり捏造してます。
    羅浮でのサンポの手紙イベントのネタバレが入っていますので未クリアの方は注意願います。
    【約束】しんしんと雪が降る裂界の雪原に悲鳴が響く。その中心で星とサンポの2人が裂界のモンスターたちと戦っていた。

    「ごめん、皆の都合がつかなくて。サンポが来てくれて助かった。」

    「いえいえ!!お得意様の頼みとあれば、このサンポ!いつでも馳せ参じますよ!!その代わり報酬はよろしくお願いしますね!」

    人手が足りていないと、星に裂界生物討伐の協力依頼が来たのだが、ここ最近裂界に出るモンスターが変わっているらしい。特別強くもないのだが、数が多いのと妙にしぶとい。そのせいで討伐にシルバーメインが手を妬いているとか。何が起こるか分からないので、討伐には複数人で向かうよういわれたのだが、タイミング悪く丹恒達は他の用事で出かけてしまっていた。星1人で向かう訳にもいかず、他の協力者を探していた時にサンポを見かけて同行をお願いしたのだ。
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