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    もしも

    ngw

    PAST2024年1月に発行したネロファウ同人誌のWEB再録です。
    もしもファウストがアレクに裏切られなかったら?というもしもの妄想で大盛り上がりしてしまい書きました。
    中央の国でえらい人になったファウストと料理屋のネロが恋に落ちるラブコメです。
    ネファメインでレノフィも含む下品な無配→ https://poipiku.com/1697192/11265598.html
    たとえば、週に一度来るガレットと酒が好きな客 注意書き

     この話には宗教に関する描写があります。それらは複数の宗教を参考にした本作オリジナルのものであり、また、特定の宗教や宗教そのものを礼賛したり貶めたりする意図はありません。
     そして、原作改変と捏造しかありません。

     以上をご承知おきください。


     1

     俺が中央の国の王都にやって来たのは少し前のことだ。
     街の中央には王族が政治を執り行うグランヴェル城があり、その周囲には城下町が広がっている。城を中心に住宅がひしめき合い、あちこちにマーケットや飲食店があり、住人は明るく誠実で、街角では挨拶や笑い声が響いていて活気がある。インフラも、快適に生活できるよう行き届いた整備がされており、適度に人と人の間に距離感があった。西の国のように派手ではないものの国は豊かで、道ゆく市民の表情にも余裕がある。国土の四方を他国に囲まれているため、隣国との関係がピリついているのだろうと予想していたのに、入国してみれば拍子抜けするほど平和だった。
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    まとぺ

    DONE2024年に相互さんたちと考えた概念を振り返りがてらちまちま書いてた
    現世の二人じゃ絶対認識できない世界を、もしもの体で話して実は知らずのうちにその世界線は存在している…って感じの話。
    身内ネタ、雪の女王に関するネタバレ、そんなに重要では無いけどメインストめっちゃ最後のネタバレ入ります。
    P.M.4:43「パラレルワールド?」
    「そう。パラレルワールド。」

    日が傾き始めたP.M.4:26。ゲルダから出た聞き慣れない言葉に、カイは一言一句間違わず聞き返した。特になんでもない日、強いて言うなら今日はカイがゲルダの小屋の方に泊まるらしい。そしていつものなんでもない会話。

    「もしもの世界。ちょっと難しいけど、面白いんだよ。」
    「それって存在するの?」
    「わかんない。本当に、もしかしたらこんな世界があるかも?っていう話みたいだから…」

    パラレルワールド。またの名を並行世界とも言う。
    例えば、そこに雪の女王が居たとしよう。女王の歩んだ結末としてはこうだ。
    「冷酷非道、人間の心を理解出来ない女王はある日を堺に人に興味を持つようになり、(記録なし)を獲得。本来結末を見届けないはずの女王は眼の前の(記録なし)のことを気にかけ(記録なし)ことにした。女王は(記録なし)を放棄したと見なし、第(記録なし)回目のメルヘン時点で雪の女王の存在は確認されなかった。」
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    まっぷる

    DOODLEフリ飯&セル飯の話。
    スパゼロ悟飯伝ifルートの、復活のFでもしも悟飯ちゃんがフリーザ様を倒していたら……の直後の地獄での話です。フリ様とセルさんが話してるだけ、悟飯ちゃんは出ません。
    「孫悟空の息子め……忌々しい……」

    舞い戻ってきた地獄にて恨み辛みを吐くのは仕方がないことで。ドラゴンボールの力で蘇り、孫悟空への復讐の為にこの私がわざわざ修行してまで地球へ出向いたというのに、まさか復讐相手を見ることも叶わず息子に敗北するとは。何度思い出しても腹が立つ親子だ。
    「ちくしょう……絶対に許さんぞ孫悟空の息子……」
    「フッフッフ……どうやらようやく貴様にも孫悟飯の強さが理解できたようだな」
    「その声は――セルさんですか。すみませんが今は貴方の相手をしているほど私は気が長くないんですよ」
    「フリーザ、余裕がない貴様をからかうチャンスを私が逃すわけないだろう?」

    どこからともなく背後から聞こえてきた声は地獄で同じ釜の飯を食べた中の人造人間であった。同じく孫悟空へ恨みを持つ者として共に過ごしてきたが、今はその愉悦を楽しむ存在が鬱陶しい。無視して反対方向に足を進めるが瞬間移動で正面へ回り込んでくる。まるで子供のような悪戯が妙にカンに触った。
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